2009年12月31日

フェルマータ

圭子を見送ったあと、コンビニでテキトーに腹の足しになるもんを買おうと思って歩いてたら、星が綺麗で参った。あら、星キレイやん、と思いました。

2009年12月27日

延長戦に入りました



ごめんなさい、関係ない話をふたつしてから本文に入ります。

デビ夫人がもし「ビデ夫人」だったらと思うと夜も眠れません。

あと、床屋さんなり美容室へ行って「えーと、揃える程度で。」って言ってなるたけ切ってもらわないようにしてやってもらって即、別のお店で同じことを頼み、またすぐ次のお店で同じように頼んで・・・ってやっていったら、どこでストップがかかるんでしょうか。丸坊主、いやスキンヘッド? もしくはどこかの一点で「帰れ」って言われるんでしょうか。

どっちも、いつか誰かに話そうと思いつつ、しょうもなさすぎるのでためらっていた話題です。

では本題。

buy a suit スーツを買う


同僚のスミちゃんと共に大阪から上京したユキは、秋葉原駅前でスミちゃんと別れ、蒸発中の兄・ヒサシの大学時代の先輩・山口を訪ねる。ユキは、消息不明のヒサシから突然葉書が届き、記されていた住所を訪れるために上京してきたのだ。山口はひとしきりヒサシの思い出を語った後、ヒサシ宛てに手紙を書き、ユキに託す。ユキはヒサシからの葉書を手に住所地を探して行くと、そこは吾妻橋のたもとだった。数学の天才で頭が良すぎた兄・ヒサシはホームレスになっていた。隅田川を眺めながら訥々と話す兄妹。やがて二人は浅草に住んでいるというヒサシの元妻・トモ子に会いに行くことになる。煮込み通りで再会し、山口からの手紙も読む三人。トモ子が口にした言葉。店を出た後、ユキはヒサシに背広を買ってあげると言う。二人が洋品店の店先で背広を物色しているとき、傍でトモ子が…。(ウィキペディアより)

2009年12月22日

バック・トゥ・ザ・フューチャー



今日一日かけて、無印~Part3まで全部観なおしてみた。いうまでもなく傑作だったので、ストーリー自体を今さらどうこう言うのはちょっとにしといて、すこし感慨深く思ったところを。

2009年12月21日

相好崩壊 - 通勤の電車

電車は今でもちょいちょい乗るっちゃ乗るけど、高校を出てからこっちの俺にとって、電車ってのはほとんど遊びの足になっているので、「電車に乗る=これから何か(たいがい楽しいこと)がある」ってなっちゃった。

ショート・カッツ



これいつ買ったんだよ、と思って自分のブログを読み返してみたら、ありました、ありました(→チョムゲブログ: クラシックはじめました)。一年以上前かよ、と思いました。しかもそれがわかっちゃうってところで、まあなんて便利なんだろうと思いました。

2009年12月20日

おつかれさまでしたー

いやいやいやいや、おつかれさまでした。

3次会にて俺と圭子以外全員が寝たっていう、ちょっとすごめの忘年会でした。ふたりでかわるがわるマイク握り締めて、こりゃ何の修行だっていう。帰ってきたら肘すりむいてて、あちゃーと思って服見てもなんの擦過傷もなく、にじみブラッドもないっていうミラクルがありました。何をどうやったら、中身の肘だけすりむけるものでしょうか。



【私信】圭子さんへ:
帰りの電車で交わした話ですけど、あれ、あっちまで持って行ってください。冥土のみやげです。冥土のチョムゲのミヤゲです。おそらくもう100年もすれば全員合流するはずなんで。おせーよお前は、とか言ってると思うんで。タバコやめたんだぜ、とか言って、いやいやもう遅いだろ、とか言ってると思うんで。何卒、宜しくお願いします。

よいお年を。

2009年12月19日

ファニーゲーム U.S.A.(ネタばれ注意)



これはヤバい。映画じゃなくて、俺が、ヤバい。

2009年12月16日

THEE GREATEST HITS



ご冥福をお祈りします。

2009年12月15日

2009年12月13日

笑い声がこだまする部屋【動画あり】

圭子を見送ったあと、コンビニでテキトーに腹の足しになるもんを買ってきて、部屋でぼぉーっとしていたら、おもちゃが届いたんだよね。

2009年12月12日

ライフ・イズ・ビューティフル



こないだの記事、チョムゲブログ: ナイト・オン・ザ・プラネットにも出てきたロベルト・ベニーニの映画。ていうか彼の映画っつったら、普通はこっちを先に観るもんなのかな(笑)。まあでも公開順(ナイト・オン・ザ・プラネット(1991)→ライフ・イズ・ビューティフル(1998))で言うたら合ってるか(笑)。

2009年12月1日

ドラゴンクエストIXの総プレイ時間がすごすぎる件

「ドラゴンクエストIX」市村プロデューサーが数字を披露して講演。レアな宝の地図は「プログラム的には30万分の1の確率だった」 - GAME Watch

市村氏によると、ドラクエ9の平均プレイ時間は1ユーザーあたり140時間(すでに月一程度しかやらない俺でさえこのくらいの数字になっている)。ドラクエ9には1本に1つしかセーブできないことを念頭に置いて、これが400万本売れたということは、計算すると以下のようになる。

2009年11月30日

ナイト・オン・ザ・プラネット


Amazonが「これ、チョムゲにおすすめだよ!」って言ったので観てみた。

2009年11月29日

さらば愛しき女よ(ネタばれ注意)


私立探偵フィリップ・マーロウがいつもの軽妙洒脱な軽口を離れて、少しムキになる場面(滅多にないんだけど)にグッとくる。ちょっと引用しますが、未読の方で、かつ、これからこの本を読まれる予定がある方は、以下は読了後にどうぞ。なんだかんだでミステリ作品なので。

2009年11月27日

相好崩壊 - iPhoneの天才的予測変換

忘年会の件で圭子とメールしていて、どこにするよ、っていう話のらちが開かなくて馬が走り出せなさそうだったので、各馬一斉にスタートできなさそうだったので、

「鍋なら鍋を出す店、とか決めたら絞り込みラクじゃね?」と送ったところ、圭子から

「今居酒屋どこでも鍋あるしwww」と返ってきたので、

「身も蓋もねえこと言うな」と送った。

2009年11月26日

紛らわしい白い粉

四コマ書いたぞ。

アンジェリカの想い出

すいません、本気でど忘れしてました。

2009年11月24日

相好崩壊 - 八代亜紀「舟唄」

先日の夕食後に、お風呂のお湯を溜めている間、お皿を洗っていて、押し迫った暮れの気分からか、気付いたら八代亜紀の「舟唄」を口ずさみはじめていたのですが、

母子健康手帳もらってきたwww

このひとつ前の記事を書き終わってニヤニヤしてたらメールが届いて、行ったった。チャリ漕いでたら後ろのタイヤが甘くなってた。

ついったーが役に立った!

twitterが初めて実際に役立ったので。

けさの話です。

2009年11月17日

パーラメント・ヌーヴォー、買ってきた

2009/10/26で書いた記事のとおり、ちょっぴり楽しみにしていた、パーラメント・ヌーヴォーを買ってきました。詳細は以下。

2009年11月5日

相好崩壊&絶望のふち - 宝くじ

秋口、野暮用で大きなショッピングセンターへ行ったときのこと。

バイクを停めて、さあ入ろうかと思ったら、すぐわきが宝くじ売り場だった。俺はそんなに頻繁にではないけど、そういうときだけ、たまーに宝くじを買う。宝くじっつっても、「一等前後賞何億円」みたいなのは買わない。そんな夢みたいなもんは買わない。だってほとんど100パー近く外れるから。それでも毎回日本のどこかの誰かさんが当ててはいるんだろうけど、身近で当たったっていう人の話をついぞ聞いた事がないんだから、それはつまり、相当低い確率でしか当たらない、まるで宝くじにでも当たるくらいの確率でしか当たらないっつうことなんだよ。

なのでスクラッチを買った。その場でゴシゴシ削れば当たりはずれがすぐわかる。夢も希望もない宝くじ。小銭が400円あったので2枚買った。

そしたら、俺の前に普通の宝くじ(あるいは夢)を買った小柄でかわいらしいおばあさんが、もの珍しそうにこっち見とるわけです。硬貨でシャリシャリ削っている俺を。

で、結果はというと、2枚のうち1枚が当たりでした。4等(1,000円)でした。

削りたてのそのくじをその場で窓口に出して、1,000円を受け取ると、それまで隣で見てたおばあさんが、ビクリツしてわけがわからくなったらしくて、

「アンタこれ何? 当たったの? すぐ当たりってわかるの? そういう宝くじがあるの? あらー、良かったわねぇー、いくら買ったの? え、400円? すごいじゃないの、アンタ今日いいことあるよ、頑張ってよ」

と、当てた俺本人より興奮気味に嬉しがってくれて、俺は俺で、ありがとうございます、たまに買うんですけど、けっこう当たるもんですよ、みたいなことを言って、当せん金をしまいながら、当たるといいですねって彼女に言い残し、足取りも軽くショッピングセンターへ買い物に向かったのでした。

----ここまで相好崩壊----

----ここから絶望のふち----

2009年11月2日

Bloggerでアスキーアート(AA)を無理くり使う

たとえば、次のようなAAがあったとします。


(※これは画像ファイルです)

これをBloggerに載せたいと思ったとします。

2009年11月1日

相好崩壊

先日の記事、

チョムゲブログ: 絶望のふち
それと、日々は絶望ばかりではないし、
そうだったとしてもそれらだけ書くのもしのびねぇので、
「絶望のふち」と真逆の「なんでもないことだけどちょっと嬉しかったこと」も、
ちょいちょい書いていこうと思うよ。
の終わりにこの「なんでもないことだけどちょっと嬉しかったこと」のカテゴリの名前(ラベル?)が長すぎるのでなんかいいのありませんかと募ったわけですが、けーこっていうパンクがそれに応じてくれました。それで、それはすごく良かったんだけど、なげー!とにかくなげー!途中で「。」入っちゃってるし(笑)。

というわけでね、それからというもの、自力で考えてたんだけどね、さっき突然に思いついた。

相好を崩す、って言うじゃん。にやけちゃうっつうか、気付いたらちょっと笑顔になってる自分に気付く、そんなときにさ。

思いついたら、「あ、これいいじゃん、ていうかこれだわ、あー、うん、まさにそういう感じだわ(笑)」としっくりきすぎて、そこですでに相好が崩れていました。

決まったな、と。でも「相好を崩す」そのままじゃ使いづらい。(これはこれですごくいいけど。)

しょうがねぇなーっつって、ちょっと考えた。たぶん2秒以上考えた。

足掛け3秒にわたる熟考のすえ、「相好崩壊」というフレーズにたどり着きました。なんと練られたフレーズでありましょうか。昨今、笑い過ぎでお腹が痛くなることをあらわす「腹筋崩壊」ということばは浸透している(?)ようですが、俺がふだん感じる「あれ」は「腹筋崩壊」とはぜんぜん違う。腹筋崩壊は別のところでしてきてもらうことにして、コーヒーのかかってしまったキーボードの責任はそっちで取ってもらうことにして、ここでは、相好崩壊でひとつ、やってみます。



----ここからしるべ向け----

2009年10月30日

2009年10月26日

絶望のふち - ごみ出し

「明日は燃えるごみの日、でも収集までに起きられるか心配」ということで、眠る前にごみをかき集めて出しておいた。

パーラメント ヌーヴォー、2009/11/17(火)に解禁!

ボジョレー・ヌーヴォーはさ、フランスのボジョレーでその年に収穫された葡萄で作った赤ワインで、毎年、11月の第3木曜日(今年は11/19)の0時に販売・消費が解禁になるっつって、しかも時差の関係で日本がいちばん早く解禁になるっつって、猫も杓子も飲むわけでしょ。ふだんワイン飲まない人も、下手するとアルコールじたい飲まない人でも、ちょっとテンション上がって飲んじゃうわけでしょ。・・・って、それはそれでいいんだけど。それきっかけに嗜みの幅が広がればけっこうなことだし、なんつうか、「初モノ」を楽しむ文化みたいなのあるからねー。俺だってそういうの好きだ。大好きだ。

で、ここへ来て、「パーラメント ヌーヴォー」ですよ。

2009年10月21日

iPhone 3GSをPC上のiTunesのリモコンとして使ってみた

いやー、今まで知ってはいたけど使ったのは今回が初めてだわ。なんで今の今まで使わなかったのかと、すげー後悔してる。

2009年10月20日

絶望のふち - くるみ

「採ってきたのー!これあげるー\(^o^)/」と姪からいただきました。

2009年10月19日

2009年10月16日

ボディガード

十中八九観たことあんのに内容をはっきりおぼえていなかったので、調べてみたら1992年製作とのこと。17年前かぁ。おおむかしじゃねーか。

2009年10月12日

もし僕らのことばがウィスキーであったなら

そんなこんなで帰ってきましたよ。ウィスキーのヰの字も知らない俺がのこのこと蒸留所行ってきて(笑)。

写真を一枚、載せておく。

2009年10月10日

2009年10月9日

iPhone OS 3.1.2 ソフトウェア・アップデートきました

この一つ前の記事を書いて、寝て、起きたら、iPhone OSのバージョンアップのニュースが(笑)。

「iPhone OS 3.1.2アップデート」リリース - 複数の不具合を修正 | 携帯 | マイコミジャーナル

詳細は以下。

iPhoneのカバーフローでアートワークがおかしくなったら

これ、何のバグだかわからなかったけれど、とりあえず直ったのでチョムゲがどう直したかだけ書いておきますね。

2009年10月7日

[私信] ワンダと巨像タイムアタックのプレイ動画

先程はどうも。言ってた動画、いちおう貼って置きます。まあ誰のためって、ほとんど俺のためにだけど。

2009年9月24日

FF13同梱版PS3本体(HDD250GB)詳細

スクウェア・エニックスとのコラボレーションによる特別限定商品
『「プレイステーション 3」 FINAL FANTASY XIII LIGHTNING EDITION』
希望小売価格:41,600円(税込) 2009年12月17日(木)より発売
http://www.jp.playstation.com/info/release/nr_20090924_ps3_ff13.html

やっとこさー!!


これ、Amazonにはまだ出てないよね? これちょー欲しい!

セカイカメラがリリースされたー!

先日の旅行で、とびーに「セカイカメラっていうのがそのうち出るんだけどねー」みたいな話したんだけど、やっぱ百聞は一見に如かずだぜ。

これは世界が変わる。

2009年9月21日

2009年9月18日

旅行行ってくる





続きはヒwiヒヒerで!!

iPhone 3GSを復元してみた

OS3.1にしたらwifiの掴みが悪くなった。

しばらくは「機内モードON→OFF→wifi復活」みたいなことをしてた。

でもそれをずっとやってるわけには行かない。


1Q84: Book 3がAmazonにて予約受付開始お知らせEメール送付受付開始



新しいキャラ出てくるのかなー。ポスト青豆的な女性とか。俺は青豆さんがいいんだけどなー。大きく顔を歪める、左右非対称の乳房の、あの青豆が。

2009年9月17日

1Q84: 「来夏めどに第3部」【速報】

今日お昼にパスタを茹でているときに、『ねじまき鳥クロニクル』のことを思い出してて、「あれ、そういえば『ねじまき』にも『1Q84』にもトオルっていう男が出るなあ、ふうん、おもしろいなあ」、「あれ、そういえば『1Q84』の青豆の終わりのほうの章に、サングラスをかけてメルセデスに乗った中年女性が出てきたなあ、なんか『ねじまき』の赤坂ナツメグっぽいなあ、おもしろいなあ」と思った。

ので、ごちそうさました後で、『1Q84』(Book1,Book2)と『ねじまき鳥クロニクル』(第3部、ナツメグやシナモンが登場するのはそこからなので)を引っぱり出してきてくらべてみた。

結論としては、どうやらトオル君もナツメグも、ぴったり同じではないようだった。『1Q84』のトオル君はちゃっちい書かれ方をしていたし、『ねじまき』に出てくるメルセデスは黒のボディだった。



で!!!



何の気なしにブラウジングしていたら!!



村上春樹氏:「1Q84」を語る 「来夏めどに第3部」(毎日jp)

キタ━━━━━y=-(゚∀゚)・∵.━━━━━ン!!

最終チェック、Mme Jeanne

ヒwiヒヒerにこのブログの更新を自動で投稿できるようにしてたの。
おそらくこれで完了です。
チョムゲのtwitterはこちらです。Follow me!!

ここから余談ですが、
ジャンヌ・ダルクは"Follow me!!"とは言わなかったんじゃねーのか。
言ったとしたら"Suivez-moi!!"とかじゃねーのか。わからんけど。

ソフトバンク、iPhone for everybodyキャンペーンを2010年1月まで延長

今月いっぱいだったけど、延ばすようです。
iPhone for everybody - Softbank

2009年9月11日

Amazonが本の配送料無料キャンペーン始めた

今iPodの記事書くのにAmazonをちょこちょこ見てたら、今日から本の配送タダでやりますって書いてあった!(2009年9月11日午前9時00分から2009年11月4日(水)午後23時59分(日本時間)までらしい。)

いつもなら合計で1,500円以上買わないと配送料300円取られてたから、興味のある本とかはとりあえずウィッシュリスト(ほしい物リスト)に入れておいて、合計が1,500円を超えたらまとめて注文するとかそういう涙ぐましい努力をしていたチョムゲですが、これなら今年の秋は後先考えずに「あ、読みたい、ポチ」ができる!

ただし、
  • Amazon.co.jpは、本キャンペーンを予告なく変更または終了する権利を保有します。
とも書いてある。終了しちゃうのかよw

なんかAmazonへのリンクばっかり貼ってる気がする。どんだけ小銭欲しいんだよと。まあいいや、とりあえずお知らせってことで。(→こちらです。)

#追記 2009/09/15
バナーがきたので一応追加で貼っときます。

新しいiPodの単純比較

チョムゲブログ: Appleのイベント: iTunes 9 & iPhone OS 3.1 & New iPods(コメント欄)
けーこ さんのコメント...
じゃあもう今まで使ってやついらないんだよね。だから俺に格安で売り払ってくれるんだよね。
9月 10, 2009  
>けーこ
午前中にClassic160GB届いたよー。

同期中なう。←ツイッターでこういう言い方が流行ってる(?)
つうか届くのはえーよ!w
あれだな、たぶん俺んちの前でiPod持って立って待ってたんだな。クリックしたらすぐピンポン鳴らせるように。把握されてた。それくらいはえー。

旧80GBはお風呂用にしようと思ってるんだが。(´▽`;A)
ていうかこれ今オークションで約2万の相場だ。俺の傷だらけの80GBに金払うよか新しいのどれか買ったほうがいいような気がするよ。

もうAmazonにも出てるからちょっと見てごらんよ。今のところ発送まで4、5日かかるみたいだけど、5%OFF(Classicなら\1,240 OFF)になってるし。週末にはいくらになってるかわからんが。
(→Amazon.co.jp - 新しいiPod、登場

とりあえずiTunesに手持ちのCD全部入れてみて、どれくらいの容量のiPodにすればいいか決めたらいい。あとは好みで。

<iPod新モデルのわかりやすい比較>
容量 とりえ
iPod shuffle
(→Apple
2GB/4GB ○ライターより小さい
×液晶無し
iPod nano
(→Apple
8GB/16GB ○カメラ・マイク搭載
○FMラジオ搭載
○カラーバリエーション
iPod touch
(→Apple
8GB
/32GB/64GB
iPhoneから電話、カメラ、
内蔵マイクとスピーカーを
とっぱらった感じ
iPod classic
(→Apple
160GB ○いちばん大容量

Σ( ・_・) ん!
ここまで書いてふと思った!

iPod売ってくれってそもそも圭子、iTunes使えるようになったんか?!

2009年9月10日

Appleのイベント: iTunes 9 & iPhone OS 3.1 & New iPods

なるたけ手短にまとめておきます。

2009/01/02 のチョムゲブログ: iPodの選び方で、
「iPod 選び方」などで検索すると、一覧表みたいなのがバーっと出てきて、一見分かりやすいようでも実は混乱するだけ、っていうのが多い。(または情報が古い。←iPodはほとんど毎年新モデルが出るから。←大体9月、それも上旬に発表と同時に発売。←基本的に「欲しい時が買い時」だけど、7月を過ぎていたら、新製品待ちをしてもいいかもしれない。)
って書いたとおり、今日の日本時間午前2:00-3:00(ちょいすぎまで)、アップルがスペシャルイベントを催して、新しいiPodファミリーのお披露目&発売をした。俺はギズモード・ジャパンの特設実況ページと2chの実況板でリアルタイムで観てました。

まず何が起こったかをザッと(チョムゲ視点でおもしろいと感じたところだけを)時系列で。

(イベントが始まる前から、掲示板などではいつもとは少し違う、ワクワクする緊張感みたいなものが漂っていた)

  • イベント開始
  • アップル、iTunes 9発表
  • アップル、iPhone OS 3.1発表
  • 本家ギズモードが陥落(日本版サイトは無事だった)
  • twitter(ツイッター)トップページが陥落

(このあたりからさらに雰囲気が熱を帯びはじめ、2ch実況スレのテンションが上がってくる)

  • 2ちゃんねるでどさくさに紛れて「ハリウッドスター クリント・イーストウッドさん死去」のデマ(ちょっとびっくりした)
  • アップル、iPod Classic(160GB)発表
  • アップル、iPod nano(マイク・カメラ付き)発表

こんなところでしょうか。iPod touchも新型の発表がありましたが、噂のカメラ搭載は見送られたようで、容量が微妙に増えた程度でした。


まとめは以上です。ここから日記です。


2009年9月8日

いまさらですが『1Q84』関連記事まとめ

『1Q84』関連記事:
(☆: アクセスの多い記事、★: おすすめの記事)
-発売前に書いたもの-
-発売後に書いたもの-
いちおうどのページにもいちばん下に表示されますが、そのうち邪魔になったら消しちゃうかもしれないので、このページ自体(個別URLはこちらから)をブックマークしとけばいいと思うかもしれないです。

FF13発売日うっかり発表、新型PS3購入の際のアテンション、新型ブラビア #追記: FF13は高いのか?

3つお話があります。

1つ目の話。
【速報】未発表の「FINAL FANTASY XIII(FF13)」の発売日が判明、2009年12月17日でほぼ確(GIGAZINE)
2009/09/08現在、YouTubeのトップに表示されるFF13の広告(flash)では、
本日、ついに発売日発表!
とだけ書かれているわけですが、そのフラッシュのファイルのURLを直リンで見ると、
http://m1.jp.2mdn.net/1905713/PID_1105354_FinalFantasyXIII_apac2314_Before_960x250_INPV_polite.swf

なわけですが、この文字列の"Before"の部分をちょいといじって"After"に変えると、
http://m1.jp.2mdn.net/1905713/PID_1105355_FinalFantasyXIII_apac2314_After_960x250_INPV_polite.swf
と、2009年12月17日発売決定の事実が(笑)。
おそらく公式に発表する前(before)と発表後(after)ってことであらかじめ用意しといたんだろうし、バレてスクエニに不利益になることもそんなにないんだろうし、遅かれ早かれ誰でも知るところになることだからまあいいわね。



2つ目の話。
値下げや薄型化効果でPS3の販売台数が爆増、前週の約150倍を売り上げて歴代販売台数1位に(GIGAZINE)

  • エンターブレインの調査によると、2009年9月3日に発売された新型PS3が9月6日までの4日間で15万252台を売り上げた
  • メディアクリエイトの調査結果によると、新型PS3が発売される前週にあたる2009年8月24日~8月30日の1週間で売れたPS3は新型発表や旧型の出荷停止を受けて1040台となっている
  • よって、新型PS3が発売されてから4日間で前週の約150倍を売り上げた計算
まー、こまけぇこたぁいいんだが、これをこれからAmazonで買うつもりの方(俺とかw)で、ふだんあんまりAmazon使わないって方に助言させてほしい。(2009/09/08現在、という前提で聞いてちょ。)
Amazon.co.jpの新型PS3本体のページを見ると(→PlayStation 3(120GB) チャコール・ブラック(CECH-2000A))、3万円以上の値段で売られているように見えちゃう。見えちゃう、っつうか、フツーの買い方するとそうなっちゃう。
で、ちゃんと見ると小さい文字で「この商品は、○○○が販売、発送します。」と、厳密にはAmazonさんじゃない業者が書かれている。
これは、現時点でAmazonが在庫を切らしてるために、比較的在庫のあるお店での値段が出ちゃうからだと思われる。
で、視線を右にずらしていただくと、「こちらからも買えますよ」欄にシッカリAmazon.co.jpの名前あるわけです。もちろん定価割れの最安値です。ただし、在庫は切らしてる。だけれども、入荷次第配送しますって書いてあるし、AmazonはPS3の入荷をすぐする。そりゃそうだよな、売れるに決まってるし実際売れてるんだから。
ってことで、話が長くなりましたが結論。
「速攻新型PS3ゲットしたい!(しかもネットで!)っていう人以外は、Amazonを選んで入荷待ちしたほうが安く手に入る」
こういうことって珍しくなくて、むしろ多々あることなので、ちょっとおぼえておくと買い物がお得です。



3つ目の話。
薄型TVもう「年末商戦」 強気の戦略、でも海外では…(asahi.com)
まー、こまけぇこたぁいいんだが、記事の中に、

ソニーが7日発表した薄型液晶テレビ「ブラビア」の新商品は、最も薄い部分の厚さが約1.6センチ。46、52型の大画面テレビでの壁掛けを実現させた。配線の煩わしさをなくしたのも売り。テレビと、DVD再生機やゲーム機などをケーブルで結ばず、無線でやりとりさせる。
11月下旬から店頭に並び、46型が55万円、52型は65万円前後と、市場想定価格は比較的高めだ。
TVと暮らしてた頃にも薄型テレビのCMバンバン見たけど、あれって結局、使うときはあんなに綺麗なもんじゃないじゃん。アンテナのケーブルとか、AV機器のケーブルとか、ゲーム機のケーブルとか、実際のところスパゲティ・チューブ状態になるじゃん。それがさ、そういうケーブル類をテレビ本体には挿さないっていうのが今回の最新ブラビアなわけだよな。
ってことで、気になってソニー公式のブラビアのページを見た。
ここから特設のフォトギャラリーページに行ってみた。いやー、こういうことだよね。このフォトギャラリー自体はパッと見、既存の薄型テレビと大して変わらないように見える。でも既存の方はあくまで(実際使うときはスパゲティ・チューブだから)「イメージ画像」だったわけ。それをさ、もう長くない人生だから死ぬ前に見ておきたい風景があるんだ、会っておきたいひとがいるんだっつって、点滴のチューブから尿道カテーテルからみーんなぶち抜いて病院から抜け出す凜としたひとを見るような目線で見てご覧よ。おおげさに言ったけどさ。本当にディスプレイだけ独立して壁に掛けられるんだから。ちゃんと詳細ページに「ディスプレイ部に入力端子はありません」って書いてあるんだから。
60万すんのがちょっとな。ためらうよな。ゲームやるモニタとして60万のブラビア買いましたっていう頓狂もんならそいつはそいつで友達になりたいけどさ(笑)。



#追記 2009/09/08 20:40
今、YouTubeのトップでFF13のバナーをクリックしたら、公式サイトの方には発売日&希望小売価格が載ってましたので念のため。

ここから余談ですが、
ブログ検索してみたら、その発売日が2009/12/17っていうのはまあいいんですが、希望小売価格が8,800円(税込9,240円)であることに対して、「価格が高すぎ!」って書いてる人が多くて寂しくなりました。いや、それくらい惜しくないだろとか、そういう意味で言ってるんじゃないです。そりゃ安くないのはこっちだってわかってるんです。安くないけど、高すぎでもないの。

あのね、びっくりさせたらごめんだけど、ファイナルファンタジー6がスーファミで発売されたときの定価、11,400円だったんだぜ。。品薄だったからとかじゃなくて、定価がそれ。一万円以上だぜ。子供がおこづかい貯めてどうこうできる金額じゃねえw(ちなみに、4も5も9,000円オーバーだった)。だからそこで親がファイナルファンタジーを買ってくれた家だったかそうじゃなかったかで、子供ながらに格差社会の気配みたいなもんを感じさせられたわけだ(もちろん俺は友達にやらせてもらう方だった)。今の子供の世代なんか、下手したら親が俺くらいの歳だろ。ややもするとその親がファイナルファンタジー自分でやるために買ってきかねないだろ。

だからね、「FF13が8,800円です」って言われても、すでにあのトレーラー(予告動画)を見ちゃってる俺としては、もっと言えばFFの4、5、6に手が届かなかった少年時代の苦さを経験してる俺としては、「高すぎ!」とはならないわけ。かといって安いとも思わないし、普通だとも思わないんだけど。スクエニが8,800円ですって言ったら、もうそれなの。それ以上でもそれ以下でもないの。あとは家庭の事情なの。

2009年9月6日

加速するギャラクシー・デイズ

圭子ちゃんと友達のお店で飲んできました。

チョムゲブログ: ただいまを言うということ―『終の住処』でガルシア・マルケスの名前がちらと出てきていたので、ここぞ、と「百年の孤独」を頂きました。
酒にはあまり詳しくないけど、焼酎、っていう感じではなかった。勿論いい意味で。



ここから余談ですが、

圭子がSuicaとかTaspoとかを平然と使ってて、あ、社会人だな、と思いました。ちょっとうらやましくなりました。欲しくなりました。

あと、今度の水曜日は、200999日、ということで、銀河鉄道999の記念きっぷが限定販売されるんだって!→西武鉄道公式(pdf)
もし練馬あたりに用事があったら、俺のぶん買ってきてください。

そんなもろもろで、定期券をゲットした。(定期券っつうか無期限だがw)
地球に見切りをつけたら、俺、旅立つよw
め・・・メーテルさんと(笑)。

2009年9月3日

TVフリー!

テレビ持ってる方、ちょっと教えてください。

新型PS3のCMって、
http://www.jp.playstation.com/movie/cm/asx/cm_playface.asx
本当にこれなんですか。こういうのテレビで流してOKになったんですか。目つむってたらなんのコマーシャルかわからなくないですか。

あと、のりこさんが警察沙汰になったって本当ですか。万引きだかなんだかわかりませんが。久米宏がニュースステーションでそうやって言ったってことですか。ネットの文字列と、たまに遊んでくれる友人たちからぐらいしか情報が降りてこないのでひょっとしたらひょっとするんじゃないかという、実は誰かの手違い間違い聞き違い言いまつがいだったかもしれないという感が完全には拭いきれない状況です。

あと、オグシオオシオなにがしっていう歌手だか役者だか、とにかくテレビに出てた人、あの人も何かあったって本当ですか。その件で最近謝罪会見をやって「不倫は文化」っつって"押尾語録"に新たな一行が加わったって本当ですか。それと、その人のお嫁さんも芸能人で人気のある人らしくて、もしかしたら俺でも名前くらい知ってるかもと思って周りの人間に訊いても、みんな教えてくれないんですけど、なんかワケがあるんですか。教えてよ、って言ってもみんな「ヤダ。」「ヤダ。」の一点張りでヒントすらくれなくて途方に暮れています。誰か教えてください。良回答にはチョムゲポイント1000P進呈します。





・・・まあ言い過ぎましたが。

でも、テレビ無いなら無いで、それが当たり前になって、意外と平気だわ。負け惜しみとかじゃなくて。思えば、ほんのちょっと前までテレビのある家に住んでたけど、その頃からテレビをうるさいと思ってた気がする。ラジオを流しっぱなしにする感覚は今もわかるっちゃあわかるが、観てないけど一応テレビつけてる、っていう感覚がもう信じられない。結構な割合の人はそんな感じでテレビと付き合ってるみたいだけど。いうたら俺もかつてはバリバリそっち側の人間だったんだけど。もう、観るなら観ろよ、観ないなら切っとけよ、みたいなことまで言いかねない。たぶん大人だからお口YKK、お口チャックするけど。みんな集中力が高いからそれで平気なのか、逆に集中力が低いから平気なのか、あるいはそういう問題じゃないのか、そもそも問題ですらないのか、ちょっとこれから年末に向けて、会う人会う人に訊いてみようかと思うよ。

いや、やっぱりやめとく(笑)。

ただいまを言うということ―『終の住処』




妻はそれきり11年、口を利かなかった――。

30を過ぎて結婚した男女の遠く隔たったままの歳月。ガルシア=マルケスを思わせる感覚で、日常の細部に宿る不可思議をあくまでリアルに描きだす。過ぎ去った時間の侵しがたい磐石さ。その恵み。人生とは、流れてゆく時間そのものなのだ――。小説にしかできない方法でこの世界をあるがままに肯定する、日本発の世界文学! 第141回芥川賞受賞作。(Amazon.co.jpより)

おそらく既読の方が検索していらしてこれを読むだろうとタカをくくって書き始めます。悪いけど。

上の「妻はそれきり11年、口を利かなかった」っていうのも、実際に利かなかったかどうかが大事なんじゃなくて、主人公が半生を振り返ったときにそういうふうに言えちゃう、時間というものの重さ。どうあれ、長い年月をともに過ごした男と女。これをメインだと感じた。俺は、この作品を文藝春秋で読んだんだけど、選評と、受賞者インタビューが読めて良かったと思う。

インタビューでウムー、と思わされたのは、「日本では四組に一組が離婚するそうですが、それならなぜ、四組に三組は離婚しないんだろう。どんなに危機的な状況が続いても、どちらかが息を引き取るまで一緒に過ごしてしまったら、それはやっぱり立派な夫婦なんじゃないか。」っていう部分。作品を読み終えてあらためてまたインタビューを読んで、腑に落ちた。



・・・とまあ、誰でも書けそうな感想はここらへんで止めて、みなさんお楽しみの、お待ちかねの脱線、チョムゲブログ名物<余談>にいきます。(笑)

この小説を読み進めていくうちに、デジャヴュ様の感覚が萌えてきて、でも何なのかはっきりとは思い出せずにいた。で、ラストのシーンでバァーン!ときた。完全に思い出した。だいぶ前に、まだ俺が床屋で職業訊かれても「学生です(キリッ」って言えてた頃に読んだコミック、石坂啓『I'm home』だった。



どうやら今は新刊は入手困難な様子なので、ちょっと読んでみたい方は俺んち来れば読ませてあげる。

このストーリーは、主人公の男が単身赴任先で、ある事故(たしか一酸化炭素中毒)に遭って5年分の記憶喪失になって始まる。カギをたよりに自分の家族がいる家へ帰るんだけど、まず最初に帰った家ってのがもう既に離婚した妻と娘の家で、主人公は彼女たちの記憶はあるから帰れたつもりになってたら、実は縁を切ってたことを知らされる。その後、ようやく再婚した相手の(言い換えると現在の妻と息子の)家までたどり着くんだけど、これが怖いことに、顔が思い出せないの。面と向かってても、まったく憶えてないの。コミックだから登場人物は絵で描写されてるんだけど、その顔が、仮面というか覆面というか、そういういわゆる「その他の人物」みたいな顔なの。表情とかも無い。

記憶を喪っていながらもまず最初に「自分の家だ」と思って帰った場所が、自分が捨てた場所だった、そして「あなたの家はここですよ、この人たちは家族ですよ」って言われた場所と人間を、思い出せない。だから考えるわけ。「心の底ではやっぱり最初の家族なのかな」と。

だけど、だからっつって顔を知らない今の家族を捨てて元に戻るってことはしないわけ。下巻の最後の最後まで顔はお面をつけたままなんだけど、主人公はそれを引き受けるの。



『終の住処』のラストと『I'm home』のラストに、ディーテイルは違うにもかかわらずデジャヴュを覚えた。



#追記 2009/09/03
この記事を午前中に書いたあと、昼すぎに前の住まいへ行って、『I'm home』をはじめその他の書籍類を少し運んできた。(本は、重い。重いし、運びづらい。いつになったら引越しが完全に済むのか)

夕方帰ってきて、『I'm home』をちゃんと読み直した。そうすると、内容が微妙に記憶とずれていて、なんで『終の住処』を読んでこれを思い出したんだろうと不思議になった。十年も前のコミックだし、そのあと書棚の肥やしになっていたし、記憶があやふやになるのもままあることかもしれない。で、「家」を扱った作品つながりでー、ってデジャヴュ起こしたのかもしれない。だけど、おもしろいなぁと思ったのは、十年のあいだに、自分の中で(そんなつもりは全然なかったけど)ストーリーを改ざんしてて、自分仕様の物語にして頭の引き出しに仕舞っていたことと、それらの(オリジナルとセルフ・メイドの)2つの物語のずれ。この「ずれ」って、一人ひとりの特有のものだから、どこがずれたのか、なぜずれたのか、を考えたらなんだかポワーンとしたわ。

というわけで、午前中に書いた文章の中には齟齬がいくつかある。あります。あ・り・ま・す・が、あえて訂正せずに、この追記だけ書かせてもらいます。十年後くらいにまた別の「ずれ」が発見できたらおもしろいかなぁ、なんてのんきに考えつつ。

ここから余談ですが、
なんだかんだでこのブログ、そろそろ一周年です。はえーです。一発目の記事はチョムゲブログ: 1Q84: 千倉で書いたとおり、圭子と千倉に旅行に行って帰ってきて勢いで写真とかバンバン載せてた幻のエントリーだったのでおそらく「そろそろ」一周年、です。だから何って言われても困るんですけど。

2009年9月2日

華麗脚あるいはカレー客あるいは過冷却(画像あり)

俺はふだん一人で酒を飲まない。ちょっとしか飲まない。
けど、誰かと一緒なら飲む。そりゃあ飲む。

で、昨日お友達がいらしたので嬉々として冷蔵庫開けたら、そりゃビールが冷えとるわけです。チリヂリに冷えとるわけです。そしてプルタブを起こしたそのとき、驚愕の出来事が!

ブッシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

ブクブクブクブク・・・・・・・・・・・・

缶がいきなり泡吹いたからこっちは泡食った。俺、間違えて振っちゃったのかな? いやいやそれはない。チョムゲはプロ野球選手じゃないからそんなことしない(ビールかけ、いつかはやってみたいけどさ)。・・・じゃあいったい何故?

数分間、ずっと泡が出続けた。仮に缶を振っちゃって出た泡なら、こんなに長く出続けない。絶対何かおかしい。

おかしい、けど、それ溢れてんのをジッと観察するのはもったいないから、溢れさす前に飲んどくべーっつってグイっとあおった。そしたらね、うんともすんともなの。せせらぎみたいにチョロチョロっとしか出てこない。缶の重さはあるのに。

ああん? っつって缶の中覗いたら、氷のかたまり。凍ってた。ビクリツした。

冷蔵室でも、夏でも、凍るもんなんだなぁ。恐らく奥の方の冷気吹き出し口周辺のやつらが凍り付いてた。凍り付いてた、というより(たぶん)「過冷却」っていう状態になってたんだと思う。

あまりにゆっくりと冷やしたことによって、融点より低いにもかかわらず液体で存在している状態。(→http://ja.wikipedia.org/wiki/過冷却テレビでしか見たことなかったんだけど、そのテレビでは(もちろんお水でやってたけど)ペットボトルに少し衝撃を与えて(数センチ落下させてた)一瞬で凍ってた。マヒャデドスブリザガエターナルフォースブリザードか、くらい一瞬でリッター単位の水が凍ってた。

今回の俺の場合は、冷蔵庫のいちばん冷えるところに置いていたために過冷却になったんじゃないかなぁ。で、プシュッと缶を開けた瞬間(炭酸飲料の封を切るのは中身の彼らには衝撃)、一気に凍った、と。

いやーこれはさすがに想定外のハプニングだったんでカメラ用意できなかった、っつうかその発想がなかったわ。ブクブクと出続ける泡見ながらあわわあわわ言ってたわ。

で、寝る前に、もしかしたら他にも(半分)凍っているビールがあるんじゃないかと冷蔵庫を開けたら、1本、どう見ても普通じゃない奴がいた。残念ながら黒いほうのビールなので写真じゃ分かりづらいかも。

その過冷却ビールが、これ。↓
どう?



いびつさが分かりづらいので上から目線で↓
どう?



1本だけじゃ分かりづらいので、隣にいびつじゃないのを並べて↓
いびつじゃない(左)、いびつ(右)

どう?

中身がちゃんと入ってて蓋が開いてないのにこの凹みようときたら。どっかの国の臭い缶詰かよ。



おまけ: 日焼けしすぎて夏休み明けにクラスで浮いちゃってる子↓

2009年8月19日

あ、新型PS3予約受付開始してる。

新型PS3
能書き
Amazon.co.jp予約ページ
  • 薄型・軽量化
  • 内蔵HDDの容量が120GBにアップ
  • 価格が29,980円に値下げ
うわぁこのタイミングで来たかー。容量アップと値下げのコンボだけでもう、喉から屁が出るくらい欲しい。
ただ、俺がすぐにポチるのをためらった理由は、
  • PS2ソフト互換を期待していたのにがっかり
  • FF13発売(今冬予定)と同時にソフト同梱で更に新しいのが出そう
の2点。
うちにはテレビっつうものが無いもんで、PS2はクローゼットの肥やしになってしまっている。PCのモニタにはHDMIしか挿せないこともあり、PS3を買ったらこのモニタに挿しちまおうと思っていた。なので新型PS3が悲願のPS2互換を叶えてくれたら、「テレビないくせにテレビゲーム」というヘソ曲がりには堪らない状況になると勝手にワクワクしてた。なのにこの有様です。
ただ、もしかするとPS3のシステムソフトウェアのバージョンアップで、おいおい互換性ができるかもしれないという話もどこかで仕入れている。だから今買っちゃっても、イイっちゃいい。でも今のところ互換性はないし、いつそれが実現するかもわからない。アンド、FFXIIIが出るのはまだまだ先。アンド、今のところPS3ソフトに魅力を感じない。
なのでしばらく様子を見ます。
ここから余談ですが、
iPhoneでオンラインのテキストを読むアプリで、どこの誰が書いたのかわからん(地球レベルで)テキストの中に、ちょっとカッコいいのがあったので微修正して載せときます。おそらくSMSをアップロードしたものです。
Nobody wants u.
Nobody makes u happy.
Nobody loves u.
Nobody misses u.
Nobody cares abt u.
DON'T CRY!
My name is Nobody!

2009年8月14日

レス・ポール氏永眠

あの、瓢箪型のエレキギター「レスポール」を作ったレス・ポール氏が13日に亡くなったそうだ。すげーなぁ、今までもそうだったけどこれからもずっと、あの形のギターを見たらみんな彼の名前で呼ぶんだからなぁ。
余談になるけど、俺の金のレスポールはどこにあるかわかってるんだけど、いったんもめんのストラトはまだ大学にあるんだろうか? あるとしたら、誰か弾いてくれているんだろうか? 弾いてくれているとしたら、それはもともとチョムゲっていう超絶イケメンのだったと知っているのだろうか? 知っているのだとしたら、その超絶イケメンはもうどこにもいないことも知っているのだろうか?
もしかしたら、祭りのあとの限りなく致死量に近い量のアルコール摂取によって泥のように酔った若者たちの狂乱の只中で焼かれちゃっていたりして。そんならそれで本望だよ。

2009年8月13日

DQIXでのすれ違い通信あれこれ(画像あり)

ドラクエ9ですが、一人で黙々とやりこんだ結果、現時点において自分ひとりで到達できる限界にかなり近づいた。配信クエストなどは配信の都度こなすしかないので。
となると、ここから先は通信プレイをメインにやることになる。さいわい、DQ9をバリバリやりこんでいるお友達が近くに住んでいるので、彼とマルチプレイをしたり、ウワサの宝の地図を頂いたりした。
ウワサの宝の地図とは、2ちゃんねるのFFドラクエ板のすれ違い通信スレッドでテンプレに入っちゃってるくらい有名な「まさゆき」「ロッカー」とかです。(くわしくはこちら)「ロッカー」は発見者が川崎駅のロッカーで配布し始めたのでロッカーと呼ばれていて、それはまあいいんですが、「まさゆき」地図は発見者の名前モロw。すれ違い通信のスレッドを読んだほとんどすべての人間がまさゆきを知ってるっていう、これはなんかちょっとすごいことになってるなと。
俺のすれ違い通信はというと、出かけるときに鞄にDSを突っ込んでおいたりしてるんだけど、さすがドラクエというか腐っても鯛というか、思った以上にたくさんの人がやってるんだなあと思わされる。ただ近所のスーパーに食材の買い物しに行っただけでもすれ違えちゃう。
だからね、身なりはかなり気を使ってるの。いや、現実の身なりではなくてキャラクターのね。すれ違った見知らぬ人のドラクエの中にお邪魔するわけだからね。というわけで最初はガチ装備で固めてた。ロトの兜とか。
すげーと思われるかなとかそういうやらしい下心全開でw。それで、すれ違いしていくうちに分かったことは、考えることはみんなたいがい一緒だった。なんとかヘルムとかロト系装備とか、あるいはウケ狙いだかなんだかあらくれ系の半裸の人とか。逆に個性が無くなっちゃってるというか、新しいお客さんが来たのにまたしんぴのよろい改ですか、みたいな。たしかにしんぴのよろい改は俺だって宝の地図を攻略するときは着用するよ。するけど、ここまで猫も杓子もしんぴのよろい改ですロトの兜ですってなると、すれ違い通信するときだけは別のカッコしたくなる。以下、俺の現在のオキニのお出かけ着。
  • 武器・盾→手ぶら
  • 頭→無帽
  • 上半身→黒字にドクロマークのロンT
  • 下半身→ジーパン
  • 腕→リストバンド
  • 足→サンダル
これすごいよ。なんつったって肩書きが「超パラディン」だからね。超パラディンっていうのは、パラディンっていう職業(しかも上級職)でレベル99に達するとダーマの神殿で(転職ではなく)「転生」っていうのが可能になって、習得したスキルを引き継いだままパラディン(+1)レベル1に生まれ変われるんだけど、それをやった人だけがもらえる称号なの。パラディンを一度は極めた人じゃないともらえない。その「超パラディン」が手ぶらでロンT・ジーパンにサンダル履きっていうんだから。能ある鷹は潮を吹かす爪を隠す、とまでは言わないけれども、ゴツい斧だとか盾だとかアーマーだとかを一切着ない。ドラクエの世界でこんなラフな洋服着てる奴いないよ。どんだけ自然体なんだと。どうぶつの森かと。
↑こんなんが世界を救ったのかw。それでいいのか?w
っていうわけで、もしあなたがどこかでサンダル履きの超パラディンとすれ違ったら、仲良くしてあげてください。

2009年8月8日

男子用小便器の謎

ある女性とおしゃべりしていて、何かの拍子に(どういう流れでそうなったのかどうしても思い出せない)「男子用小便器」の話題が出て、それがすごく意外で興味深くていろいろ考えさせられました。

家庭のトイレはみなさんご存知のとおりです。安心してください。で、駅であるとかデパートだとか学校などなど大きな建物では、男性用と女性用でトイレが用意されています。厳密に分けられています。これもみなさんご存知のとおりです。ただ、ですね、男性用のトイレにはさらに「大便器」と「小便器」というのがあるんです。
それではここで一つ質問します。
Q. あなたは、「男子用小便器」の構造を知っていますか?
おそらく日本人の5割くらいの方々は当然のように、
(´-`).。oO(そんなこと誰だって知ってんだろJK・・・・・・)、とか思っていると邪推しますが、実はあとの残り約半数の日本人の上の質問への回答は"NO."になるんです。
というのは、男子トイレに入った経験をもつ女性の数がかなり少ないからです。今これ読んでるあなたが男性であれば、ちょっとした衝撃ではありませんか? 俺はちょっとハッとしました。
そのおしゃべりの続きで、俺はその女性に男子用小便器なるものの仕組みをざっと説明しました。
  1. 縦長で、
  2. おへその位置くらいまでの高さで、
  3. 用を足したらボタンを押すと(大便器に比べて)少量の水が流れる、
  4. ただし新しめの小便器の場合、便器の前に立った時点でセンサーが感知して事前に少し水が流れ、用を足して便器から身体を離すと自動で水が流れる
といった按排にです。1.から3.までだけでも「へー!」ってな感じで聞かれて、4.に至っては「ハイそれはウソw」みたいなことまで言われました。
その子が無知なだけじゃねーかと思うでしょう、俺もそう思いました。なので、あとで他の女性数人に上の質問をぶつけてみたところ、みんな知らなかったんです。
こりゃいよいよだぞと、よくよく考えたところ、「男性用トイレに足を踏み入れることが仕事のひとつになりうる職業(清掃員の方は言わずもがな、ファミレスで働いたことのある方とか)以外の女性は、男子用小便器の構造を知らなくて当然だ」と相成りました。
逆パターンはね、いくらでもあるんです。たとえば年端の行かない男児が母親にデパートに連れてってもらったりしたときに「ねーおしっこしたい」となれば、「あらあら、じゃあお手洗いに行きましょう」と女性用トイレに連れて行かれます。そこで「この子は男の子だから男子トイレに行かせる」→「でも女性である私は入らない」→一人で行かせる、とはなりませんからね。ある程度モノが分かってくれば一人でも行かせましょうが、おむつが取れたばかりだとかって子にひとりでちゃんと用を足して来いというのは無茶です。場合が場合ならその男の子だって小便器の使い方わからないかもしれない。そんなわけです。
自分が当たり前に知っていること、常識だと思い込んでいることが、案外そうでもないこともあるなあと。冒頭からシモ全開でお食事中の方にはすみませんでしたが、まあトイレの話はすごく端的に伝わると思ったので。
こういうのって他にもありますよね。
例えば、自販機のジュースの缶。これは性別はまったく関係ありませんが、ある年代を境に、「知ってて当然/見た事もない」があります。何のことかというとプルタブ(プルトップ)です。プシュッと開けるあれです。あれって昔は缶を開けた後、プルトップが缶から離れたのを憶えていますか? 道端にプルトップ落っこちてませんでした? 指輪にして遊びませんでした? たくさん集めると車椅子に交換してもらえるとかいうウソかホントかわからない話をどこかから仕入れてクラスの連中と探し回ったりしませんでした? これ、今の子どもはもちろん下手すると大学生も知らないんです。そのプルトップ、今は、プシュッと開けたあと、もう一回倒して戻すプルタブになっていますから。移行期には飲みにくいなあとか不衛生だとか、でもゴミが産卵散乱しなくなっていいなあとか複雑に思ったあれが、スタンダードになってますよね。むしろちぎり取るプルトップの缶飲料なんてどこに行けば買えるのって感じです。もう少ししたら誰もこれ憶えてないってことになるんじゃないでしょうか。2009年現在で20代後半以上の方なら当然知っていること、でも、それ以外のほとんどの方は知る由も無いことなんです。
もう一つだけ例を挙げると、電話機。ここでは携帯電話ではなく、いわゆる家電(いえでん)についてです。これもジュースの缶とだいたい同じくらいのところに見えない線が引かれています。20代後半から30代あたりにピッと。それより上のオトナは、電話をかけることを「ダイヤル回す」っていう言い回しで表現してあっても何にもおかしいとも思いませんよね。というのは、ジリリリーンと鳴る電話についていた、穴の10個開いた円盤に指を突っ込んで、ジーコ、ジーコ、ジーコって回して電話をかけた経験があるからなんです。俺が何を言っているのかさっぱりわからんという方はおそらく、「電話っつうもんは12個のプッシュボタンと液晶画面がついてるもんだろうが」という現代っ子でしょう。その、「知ってて当然/見た事もない」の境がここに歴然と引かれているわけです。
なんか説明がヘタクソで申し訳ないですが、ある人にとっての「常識」(「知識」ではなく「みんな知ってて当然」と思っていることです)が、隣に座っているある人にとっては見た事もないっていう、目には見えないけれどもビシッと引かれたボーダーライン、これをすごいなと思いました。
これ深刻な話にしようとするといくらでもなっちゃう(出征経験とか)のでここらへんで止めますが、身近な話題で「そういえばこういうのも案外・・・」っていうのありましたら是非教えてください。コメント欄にでも。(匿名可。)最近個人的にヒッジョーにおもしろがっていることなのでw


#追記 2009/09/04
プルトップ/プルタブ、と区別していたんですが、どうやら間違っていたようです。
参照: プルトップ - Wikipedia #歴史と概説
これによると、
  • 1980年代から「ステイオンタブ」が広がり始めて、1990年にほとんど入れ替わった、とあります。
  • 集めたら車椅子に云々はガチみたいです。ただ、「<善意につけこむデマ>というデマ」という、マトリョーシカもびっくりの入れ子構造都市伝説にまでなったようで、ややこしいです。

2009年7月18日

iPhoneのアイコンがおかしい→復旧

iPhone 3GSを使い始めて数日は、一旦いじりはじめると時間を忘れて(自慰を教わったサルのように)延々とさわっちゃいますね。まあ他の携帯でも、新しくしたらちょっとテンション上がりますけど。
それで当然のごとくアプリをバンバン入れてちょっと動かしてニヤニヤして、みたいなことをやっちゃいますね。感覚的には、初めて自分用のパソコンとネット環境をゲットしてベクターとかでフリーソフトを落としてたあの懐かしい頃に近い気がする。思えばダイヤルアップでテレホ・・・(長くなるので省略)
そんなこんなである日、アプリのアイコンがおかしくなった。再起動してもリセットしても変わらず。見た目が違うだけなので不都合というほどではないが、気分的に気持ち悪い。ということで、一旦アプリを削除して再インストールすることに。
  1. アイコン長押し→プルプル揺れる
  2. 左上のバツ印をタップ
  3. 削除
  4. App Storeに接続→入れなおし
ざっとこんな感じでやってみたところ、入れなおしたアイコンはやっぱりバグったまま。
なんとかならんもんかなー、と思ったものの、「復元」して工場出荷時の初期設定に戻すのにはすごく抵抗があり(iPodは何度かやったことがあるけど、できればiPhoneではやりたくない)、どうせ無料のアプリだったんだからと諦めかけた。
そしていつものようにPCのiTunesと何の気なしに同期したところ、(当然ですが)iTunes上のデバイス項目のiPhoneの「アプリケーション」タブの中のチェックボックスのチェックが外れていました。どういうことかと言うと、同期したことによって、iPhone上からそのアプリを削除したことをiTunesも認識したよ、ということです。それからもう一度iPhoneにアプリを入れなおしたら、アイコンが元に戻って正しく表示されるようになりました。単純にiPhone上で削除して再インストールしてもダメなんですね。あくまでiTunesと同期することが重要だったわけです。
***まとめ***
  1. iPhone上から表示がおかしくなったアプリを削除する(iTunes上でもOK)
  2. iPhoneをiTunesと同期する
  3. 「アプリケーション」タブを見て当該アプリのチェックが外れていることを確認する
  4. iPhoneを取り出す
  5. アプリを再インストールする(iPhone上でもiTunesからでもOK)
  6. アイコンが直ったことを確認する
これはiPhone 3GS特有の現象なのか、OS3.0のバグなのか、これが最初のiPhoneである俺には知る由もありませんが、これでお困りの方がいらしたら、やってみる価値はあると思います。アイコンがおかしいとやだもんね!

DQ9クリア・圭子さんおつかれさまでした・日食

体調崩してダウンして復活して、やっと初めて落ち着いた感じがする今日このごろです。雨降って地固まる、みたいな。
前回書いたとおり、ダウン中にドラクエ9が届いて、それから1週間経ったわけですが、本日クリアしました。プレイ時間は50時間くらいでした。クリア前にパラディンとか賢者になれるようにと思いっきり寄り道をしたので、終盤もそんなに苦戦しないでいけちゃいました。将軍3人+皇帝倒したときすらパーティ全員HPがMAXでした。おそらく普通にストーリーだけ追ってたら40時間ちょっとでいけると思います。
とはいってもストーリー上のエンディングを迎えただけで、DQIXのウリの「やりこみ要素」がガッツリ残っています。「宝の地図」のボス達のほうがストーリーのラスボスよりよっぽどてこずる。あとはちっちゃいクエストたくさん+配信クエスト(毎週配信されるらしい)とかですかね。本当に「クリアした!」って言える日は来ないんじゃないかと思うほど具沢山です。

個人的にグッときたのは、
(ストーリーとまったく関係ないけど)宝の地図のボスと戦ってて、「ああー、こりゃだめだわ、かなわんわ」って状況になってしまって、もうどうでもいいやって主人公のコマンドでメガンテ使ったとき。
主人公はパラディンで、それまでずっと「におうだち」で敵の前に立ちはだかって壁となりすべての仲間への攻撃を引き受けてて、自己犠牲とかいう言葉ではとても足りないようなボロッボロでフラッフラな状態になっちゃって、
このままじゃおそらく次のターンで死ぬ、俺がやられたらこいつら(仲間たち)もすぐやられるだろう、全滅しかない、詰んだ、
そんなときにふと「じゅもん」コマンド見たらいつのまにか「メガンテ」おぼえてたんです。
メガンテは敵にかなりのダメージ与えられる呪文で、そのかわり唱えたやつは死ぬってやつです。
ここまで必死で仲間を守り通してきて、最期の最期は自らの命を差し出す主人公。。。
・・・もうね、妄想が止まらなくて、自分で勝手にプチストーリー仕立てにしたくせに、ちょっと泣きそうになった。大人だから泣かなかったけど。
それでメガンテにカーソル合わせてAボタン押した。DSのボタンをあれほど優しく愛おしくそっと押したのはおそらく初めてだった。
あとは残りの仲間たちは適当にいつもの「ばくれつけん」とかをピッピッピ。捨て鉢だからね。
全員のコマンドが決まり、みんなが動き出した。
(一応言っとくと、主人公の職業パラディンって、強いことは強いんだけど、すばやさがない。なので仲間・敵キャラすべての行動が終わってからのアクションになる。この場合、最後にメガンテを唱えて死ぬことが決定していた。)
そしたら、いつもの腑抜けた仲間たちが「かいしんのいちげき」を連発しだしたんです!!まるで「お前に死なれちゃ困るんだよ!!」と言っているかのように。そして主人公がメガンテを唱える前にボスを倒したんです。
さっきはどうにか涙こらえられたけど、この「かいしんのいちげき」連発には正直やられた。
もちろん、ぜんぶチョムゲの脳内で展開するプチストーリーなので、キャラクターたちは何もセリフ言わずに戦ってただけなんだけど、メガンテ唱えることを無言で決意した主人公と、それに応え、そんなことさせるかと無言でかいしんのいちげきを繰り出しまくった仲間たち。そして敵を撃破して、全員が生き残った。
たぶん将来DQ9を思い出すときはこの場面を浮かべちゃうと思う。ストーリーとかまったく忘れても、あのバトルは忘れない。
・・・あれ、何の話だ?
そうそう、体調崩したっていう話だ。
横になってるしかなくて、そういうときはたいてい本を読むんだけど、今回は高熱やなんやかんやで、とても集中できなかった。しょうがねぇなーっつって、ドラクエのレベル上げでもやるかって思って、ボーっとしながら淡々とはぐれメタル狩りしてた。
結論から言うと、これが良かった。下手に本とか読もうとして(当然のように)眠っちゃってたら掛け布団なんか100パー剝いじゃってただろう。かといって、ジッと横になっててもこれまた眠ってただろう、掛け布団剝いで。そんなに頭を使わないで、かといってまったく使わないこともなくて、ギリギリ意識を保つ感じでやってた。そうしたら大量に汗かいてかきまくって、熱がすっと下がった。
オマケに付け加えると、この数日で体重が3kgくらい落ちた。ダイエットでこれほど効果が出る方法ってあまりないよ。まあ、どう考えても健康的な痩せ方じゃないけど。ただ単に落としたい人がいたら、時間さえ許せば、体調崩すのがいちばん効果あるよ、変な話。絶対お勧めしないけど。
そんなこんなで治って、圭子が遊びに来てくれました。
DVDドライブの話をしたから、貼っておきます。
ここから余談ですが、
来週22日(水)、皆既日食くるね。日本の陸地で観察できるのは46年ぶりとか。・・・ってことは俺は生まれて初めてなんじゃんねー!部分日食はあったような気がするけど。たぶん小学生のとき。でも憶えてない。2009/07/22の次は2035年だそうです。国立天文台にページが設けられているので興味があればどうぞ。
ではまた。

2009年7月11日

具合がわるくて新しいジャーでお粥を作ったのは間違いだったと思ったけどもう後の祭りだった

――チョムゲの朝は、嘔吐で始まる。
転居やなんやかんやで追われて、実にちょうど1ヶ月ぶりです。1Q84の記事を20本近く書いてからだったので、更新こそ無かったにも関わらずアクセスはいい調子です。

ここのところ、また喉が腫れて高熱を出しています。点滴まで打ってもらったりして。でもこれで食欲がないっつって食べずに悪化したら、ひとり住まいがスタートから失敗だったってことにもなりかねない。というわけで新しいジャーの「お粥機能」を試してみた。
結論としては、ちゃんとしたお粥ができあがった。0.5合ぶんだけ作ったのですが、お粥だとけっこう膨らんでボリュームが出るね。
それで、おたまでよそってレンゲで頂いたのですが、どこからか、むなしさが沸いてきた。何も失敗していないのに。むしろ思い通りの、いな、それ以上に立派なお粥さんができたのに。塩っ気が無理そうだったのでプレーンなお粥だったんだけど、どうしてどうして、少ししょっぱい気がした。
急いで圭子にメールを打った。足掛け10年ひとり住まいをしている圭子はその道のプロだ。体調を崩したことだって何度もあるだろうから、アドヴァイスをもらおうと思った。そしたら、やっぱり、ひとりで高熱出してロクに飯食えないと、氏を意識し始める、身辺整理とかし出す、と寄越してきた。
やっぱりそうだよなぁ、これでブルーにならない奴いたらちょっとおかしいよ。で、転居に際して身辺整理は済んでいるのでその旨返信しようと思って書いてたら、慣れないiPhone 3GSの送信ボタンを途中でうっかり押してしまい、
「身辺整理はした」
のひとことだけのメールが飛んでいってしまった。もとより俺のことで心配ばかりさせている圭子だから、これはビクリツさせちゃったんじゃないかと思ってあわててもう1通、訂正して送信した。
まあ、そんなこんなで、今日も朝からつらくて、でもちゃんと朝食はとって、さあ横になって休もうと思ったときに、インターホンが鳴った。朝8時台にこの俺に誰か用があんのか、なんかの勧誘とかだったらぶち切れるかもな、と思って出てみると宅配便だった。はて?
開けてビクリツ、ドラクエIXだった。なるほどそういえば発売日は今日だった。ずっと前にAmazonで予約して忘れとった。すげーな、発売日の朝イチで玄関までドラクエ最新作持ってきてくれるんだもんな。俺の世代はドラゴンクエストっつったら最新作は前の晩から徹夜で並んで買うもんだったのによ。しかも予約だったから予約日から発売日までの価格の変動の最低値で買えた。4千いくらとか。
うお、ドラクエ9だ、と嬉しい反面、とてもじゃないがDSに没頭する気力が無い。とりあえず、キャラクターを作って、少しだけ進めて最初の教会で自分でぼうけんのしょに書き込み、力尽きた。
ふと気がつくと、1時間くらい経っていて、身体じゅう汗びっしょりだった。おでこの冷却シートがぬるくなっていた。

2009年6月11日

1Q84: 翻訳されるとしたらあれはどうなる?

『1Q84』は、まーほとんど100パー、翻訳されるだろうと思うんだけれど、「ここはどうするんだろう?」と素朴な疑問を抱いたところがいくつかあった。

例えば『平家物語』のくだり。これはチョムゲブログ: ディスレクシア、口承文学で書いた考え方、というか立場をとろうとしたら、(英語なら英語に)翻訳するときに、意味の通じる(通じやすい)英語にしちゃったらあかんな、とか。じゃあそこは古英語にすればいいのかっていうと違う気もするし。

『マタイ受難曲』しかり。

そのへんは、翻訳者と村上氏とであっといわせる案が出されるんだろうか。

俺が心配してもしょうがないんだけど。

1Q84: チェーホフ『サハリン島』―『アンダーグラウンド』

Book 1, P.460に出てくるアントン・チェーホフ『サハリン島』について。チョムゲブログ: 東京するめクラブのときにはスルーしたんだけれど、『1Q84』でサハリンががっちり出てきたので。

東京するめクラブ』で村上氏がサハリンに行ったときに『1Q84』の構想みたいなものがあったかどうかはわからない。まあぶっちゃけどっちでもいいんだけど。作中の「チェーホフ観」を読んだら、これは『アンダーグラウンド』と、それに続く『約束された場所で―underground 2』を著した村上氏自身のことみたいだと思った。

P.461

(略)結果的に多くの読者を戸惑わせることになった。それは文学的な要素を極端に抑制した、むしろ実務的な調査報告書や地誌に近いものだったからだ。「どうしてチェーホフは作家としての大事な時期に、あんな無駄な、意味のないことをしたのだろう」とまわりの人々は囁き合った。批評家の中には「社会性を狙ったただの売名行為」と決めつけるものもいた。(略)

このチェーホフが、どうしてもあの頃の村上春樹その人とダブる。次ページ(P.462)後半のセリフなども同様に。

1Q84: 旧作の顔ぶれ

そろそろ『1Q84』で引っ張るのに区切りを付けたいので、全体を通して見かけたハルキオールスターズ(人物以外も含む)をちょこっと書きます。まんまだったり、強引だったり、チョムゲの主観がかなり入っていることは了承した上で聞いてください。

Book 1, P.97
頭のいい十代の少女は時として本能的に演技をする。
→『ノルウェイの森』レイコのピアノの教え子

Book 1, P.209
ときおり聞き慣れない甲高い鳥の声が聞こえた。しかしその鳥の姿を目にすることはできない。
→『ねじまき鳥クロニクル』ねじまき鳥

Book 1, P.233
世界の終わり?

Book 1, P.271
彼らは神のことを「お方さま」と呼んだ。
→「神の子どもたちはみな踊る」(『神の子どもたちはみな踊る』所収)お方さま

Book 1, P.332
「ねえ、今ちょっと炒め物をしているんだ」と青豆は言った。「手がはなせないの。あと三十分くらいしてから、もう一度電話をかけなおしてもらえるかな」
→『ねじまき鳥クロニクル』スパゲティを茹でているときにかかってくる電話

Book 1, P.366
「めくらのヤギからでてきた」
→「めくらやなぎと眠る女」/「めくらやなぎと、眠る女」タイトル

Book 1, P.391
「(略)それが私のやり方です。やすやすと殺したりはしません。死なない程度に間断なく、慈悲なく苦しめ続けます。生皮を剝ぐようにです。(略)」
→『ねじまき鳥クロニクル』皮剝ぎボリス

Book 2, P.40
牛河は背の低い、四十代半ばとおぼしき男だった。

Book 2, P358, 第17章章題
ネズミを取り出す
→初期3(4)部作 鼠

Book 2, P.379, 第18章章題
寡黙な一人ぼっちの衛星
→『スプートニクの恋人』タイトル

Book 2, P.411
さなぎの中にいるのが少女自身であることを、少女は発見する。
→『スプートニクの恋人』ミュウ(ドッペルゲンガー)

1Q84: 耳と女性性器

Book 2, P.301で、耳と女性性器はとてもよく似ているって書いてあって、なんで俺はこれまでそんなことに思い至らなかったんだろうって思った。

思えば初期3(4)部作のうちから、主人公たちは「耳」についてかなりこだわっていた。耳専門のモデルとか耳のポスターとかさ。俺としては、「耳、ねぇ・・・」という感じで、まさか女性器が耳のメタファーのバリエーションのうちに入っているとは思わなかった。これは致命的な落ち度だったかもしれない。直接村上氏の作中で「似ている」って書かれるまでわからないなんて。

鼻だったら、例えば鼻の大きい男の人はペニスが大きいとかって俗説はそこらじゅうで聞くので、結びつけるのに苦労しなかった。でも耳のかたちと女性器かー。なるほどー。

ここから余談ですが、
歌の歌詞に君の耳と鼻の形が愛おしい、っていうのがあって、それ思い出して余計「なるほ度」が深まりました。

1Q84: 説明されなくてはわからない

Book 2, P.184の第2パラグラフに、ホテルの部屋の描写があるのですが、これがどうもうまくイメージできません。

机、電気時計、反対側の壁際のベッド、そのベッドの枕元に電気時計。ん?

単に読解力の不足なんでしょうか。もしこの部屋のイメージがつかめた方がチョムゲに教えてあげる気があれば、右のメールアドレスにレイアウトを簡単にペイントかなんかで書いて送ってください。お礼は一切いたしません。よろしくお願いいたします。

それともあれか、説明されなきゃわからないようであれば説明されてもわからないっていう、それなのか?

1Q84: 田村看護婦

Book 2, P.168で登場する、千倉の療養所の看護婦ですが、名札に「田村」ってあります。

なんでわざわざ「田村」と名づけたんだ、としばし考えちゃった。というのは、少し前の氏の長編『海辺のカフカ』の主人公カフカ君と同じ名字だから、っていうのが一つ。それと今回の登場人物タマルのことがもう一つ。

田村とタマルって、似てるようで違うようで、でも似てる。どういうことかというと、「田+マル」と書いて鏡に映すなり裏返すなりして縦横の向きをいじると、田ムラと田マルがぴったり重なるということです。なんか説明しようとすると強引に聞こえるかもですが、やってみたらアッー!ですよ。

『海辺のカフカ』のときは、カフカ君のお母さんはとうとう出ずじまいだった。佐伯さんを仮想母として(代替です)物語は閉じるんですが。だから今回の田村看護婦とカフカ君のお母さんが云々・・・。ちょっと安直すぎるか。

でもそういうふうに受けとれなくもない名字をあえて付けちゃうところ、これはもう少し考える甲斐がありそう。

#追記
Book 2, P.447で天吾が田村看護婦に二度目に会うシーンに、「名前は思い出せない」とある。これって、ほんとうに名前がどうでもいいならわざわざ書かないことだと思う。もしくは憶えていることになると思う。「名前は思い出せない」って書いてあれば、読者はどうしてもページを少し戻して彼女の名前を確認しちゃう。

1Q84: 千倉

Book 2, P.161で、どこに行くというあてもなく電車に乗った天吾が、突然、自分が何をしようとしていたのかに思い当たるシーンがある。そしてそれは南房総の千倉という海辺の町へ父親を訪ねることだった。

俺はほんとうにビクリツしてしまって。

このブログのそもそもの書き始めというか立ち上げのきっかけとなったのが、圭子と二人で千倉へ行った旅行記だったからだ。(顔写真など、載せっぱなしではまずかろう諸事情から、その記事はまるごと削除しちゃったんだけど、ハナからここを読んでくれている方々は絶対わかってる。)

だから、すぐ圭子にメールで聞いちゃった。旅行先の話で「千倉」を先に持ち出したのは俺だった? 圭子だった?

圭子だった。

あらまー、どうしたことだろう。なんという偶然。南房総で館山とかじゃなくなぜあえて千倉行っちゃったんだろう俺たち?

すごく良いところだったよ。オーシャンビューの部屋でさ、歩いてちょうどいい距離にちょうどいい飲み屋があってさ、酔っ払って二人で寝転んで夜空見上げたら星がボトボト落っこちてきそうでさ。圭子なんか何を思ったかケータイで写メとろうとして、あれ、写らないとか言って、写るわけねーじゃんwwwって俺が言ってさ、心のフィルムに焼き付けてどうのこうのとかなっちゃってさ。まあ、セックスして寝たんだけどさ。

話が逸れたね。戻す。

あえて村上春樹と千倉を結びつけるとすれば、そこに安西水丸画伯を立てればなんとか説明できる。村上氏のエッセイなどでたびたびお目にかかるイラストレーターだ。彼の出身がたしか千倉だとどこかで読んだ記憶がある。今のところその線が一番有力らしく思えるし、それ以外にちょっと思い当たらないんです。困ったことに。

1Q84: タマルはときどき大事(そう)なことを言う

Book 2, P.72, L.1とかP.73, L.1とか。全部挙げてたらきりがないんだけど。

1Q84: 青豆は死んだのか

Book 2, P.33にチェーホフの言葉が出てくる。
物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはならない
これに関しては俺は以前どこかで読んだことがあって(十中八九村上氏だと思う)、それからはもう「お約束」みたいに捉えてた。

それは、ダチョウの竜ちゃんが熱湯風呂の上で「おまえら押すなよ!絶対押すなよ!」と言ったらまわりの芸人は突き落とさなくてはならないっていう、そういう感覚に似てる。ただ、新しいスタイルでは、あえてそこで押さずに放っておいて竜ちゃんが「押さないのかよ!」というのもある。これは最初の「お約束」を、芸人たちはもちろん、視聴者もわかっていてこそのものなの。

そうなると、Book 2のはじめの方であえてチェーホフを引用してくることの意味とはこれいかに? 作中で「お約束」を説明しちゃってるんだから、それは裏切られなくてはならないってことだろうか。この場合、青豆の手にした拳銃が火を噴くか否か、ってことだ。

すんなり「お約束」が守られるとすれば、青豆は発砲するだろう。あえて新しい方をとるなら、青豆はトリガーを引かない。

で、Book 2, P.474まで飛びますと、青豆の最終章のラスト1行はこうなっている。
「天吾君」と青豆は言った。そして引き金にあてた指に力を入れた。
微妙な、絶妙な物言いだ。どっちにもとれる。もちろん、ヘックラー&コッホを口に突っ込んで引き金にあてた指に力をいれれば、脳味噌はぶちまけられちゃう可能性は限りなく高い。なので、単純に「青豆は天吾のために死んだ、おしまい」って理解しちゃってもそれはそれでいい。でもやっぱり(読まれた方はほとんどだと思うけど)青豆には幸せになって欲しいやん、どうしたって。

これには続編の可能性の議論(http://chomge.blogspot.com/2009/06/1q84.html)とかも絡んでくるからほんとうに選択肢がひろがりんぐなんだよね。2冊完結だとしても微妙なところなんだから。大ラスで天吾が青豆をみつけようと決心するところも、「彼女がたとえ誰であろうと」ってとこまで言っちゃってるから、いや、青豆は青豆やん、って思わされたり、つくづくだよ。

ってことで、考え中。

See also:

2009年6月7日

1Q84: 「おいしい」

Book 1, P.305
「(略)もし小説が話題になったら、マスコミが集まってきて、いろんなおいしい事実を暴き立てるでしょう。大変なことになりますよ」
(※太字は原文では傍点)
ここで「おいしい」っていう言葉が使われていて、ちょっと気になった。「おいしい」っていう言葉は当時使われていたか?って。

もちろん、食べ物の味を伝える表現としての「おいしい」はずっとずっと昔からあった。でもここで使われている「おいしい」は「事実」という名詞にかかっている。料理じゃなく。この「おいしい」はさ、俺の記憶が確かならば、糸井重里がコピーとして創って、当時流行した言葉だ。「おいしい生活。」って。

というわけでネットで調べると、どうも1982年ごろにできたようだ。ということは、1984(1Q84)年に「おいしい事実」と言う言葉が会話に出てきてもおかしくはない。まあ、お話の中なのでどっちでもいいっちゃどっちでもいいんだけど。

ここから余談だけど、
糸井重里と村上春樹が共著で出した本があるよ。
夢で会いましょう』というショート・ショート集です。参考までに。

#ここまでBook 1をメインに書いてみました。

1Q84: 生まれながらの被害者

Book 1の第13章のタイトル「生まれながらの被害者」は、目にしてすぐ、これは青豆さんのことだろうな、と思った。

というのは、リチャード・ドーキンスの『神は妄想である―宗教との決別』にこうあったのが印象的だったからだ。
子供は、キリスト教徒の子供でもイスラム教徒の子供でもなく、キリスト教徒の親を持つ子供、イスラム教徒の親を持つ子供にすぎないのだ。
これは子供の虐待についての文脈で書かれていた文章だ。つまり分別のつかない子供に「キリスト教徒の子供」だとか「イスラム教徒の子供」だとかのレッテルを貼ることは虐待なんだということだ。

だから、「証人会」の親の元に生まれて、その信仰を(自分の意思と逆に)押し付けられていた青豆が、まさにこれじゃん、と思った。

でも読み進めてみたら、「生まれながらの被害者」は青豆の友人の環のことだった。主に。

1Q84: 目的

Book 1, P.267
人々の抱く個別的なイメージを相対化し、そこに人間にとって普遍的な共通項を見いだし、もう一度それを個人にフィードバックすること
これは戎野先生が自分の文化人類学者の精神を天吾に話すところで出てくるセリフの一部なんだけど、これが読書の醍醐味だとも言えると思った。ひいては芸術に分類されるすべてのことに言える。大江健三郎『個人的な体験』のテーマにも、一つにはそういうことも含まれるんだと思っている。

漠然と、だけど、抽象的な/にものごとを考えられない人がかなり多いか多くなった気がする。エピソードの細部にとらわれ過ぎて、(不)整合性とか(無)矛盾とかがないか目を皿にしてるというか。ま、それはそれでいいんだけど、月9のドラマじゃないんだからさ。

あんまり理系とか文系とかっていう風に人間を分類するのは好きじゃないけど、あえて言えば、理系の脳の使い方というか思考法で小説を読んでもしょうがないと思う。数学の神童と言われて育って教える側にまでいった天吾が、作家になろうとしていることはかなり象徴的だ。美しい数学の世界へ逃避できていたのに、やはりそれだけじゃ救われないと悟ったんじゃなかろうか。

だから、ひょっとしたら忙しい人には向かないのかもしれない。特に「字義通りをそのまま実生活で役立てられないような本は価値が無い」というような人には。普段から何かのマニュアルだとか実用書だとか参考書だとかしか読まない人にとっては、ある小説は時間のムダにしかならない。

その視座で言えば、表面も奥も兼ね備えた小説を書ける文豪はやっぱり文豪なんだな、としみじみ思うわ。表層のストーリーだけ追っていっても十分おもしろくて、ぐっ、と読み込むとさらにおもしろい、そういう小説。めったにお目にかかれないけど。

ここから余談だけど、
戎野先生ってイメージ的に大江健三郎っぽいね。黒縁めがねとか。

1Q84: 学生運動、デタッチメントからコミットメント

Book 1のP.220で戎野先生が学生運動のときのことを話す。

デビュー作『風の歌を聴け』から、ハルキワールドの主人公はそういうのにノータッチだった。デタッチメントの姿勢をとっていた。デタッチメントからコミットメントへの転換点は(村上氏自身も言うように)『ねじまき鳥クロニクル』で、それ以前と以降でかなり違って見える。

でも俺、思うの。「興味ない」って言ってデタッチメントの姿勢をとるには、少なくともそう判断するだけの材料は持ってたはずだって。だから、一貫して書いてるんだって。書き方が変わっただけなんだって。ひとつのものごとの無数の側面のうちのどのアングルから書いたかなんだって。本当に興味がなかったらわざわざ、これこれには興味が無いって書かないだろうって。

そう思うの。

1Q84: ありえなさ(非蓋然性)

Book 1, P.190
きわめてありそうにないことだが、まったくないとは断言できない。
チョムゲブログ: 神は妄想である――宗教との決別を書いたときにはあんまりそこには触れなかったけれども、「ありえなさ(非蓋然性)」への言及があった。例として「究極のボーイング747」があがっていた。「地球上に生命が起源する確率は、台風がガラクタ置き場を吹き荒らした結果、運よくボーイング747が組みあがる確率よりも小さい」、つまりありえない、だから何か(神様みたいなもの)がデザインしたに違いない、というのがインテリジェント・デザイン(ID)論者の主張だ。まあこれに関してはそっちを読んでもらったほうがいい。

俺がここで言いたいのは、ありえなさには度合いってものがあるけど、まったくありえないってものごとはないってこと。そしてそれは誰かの意図なんかじゃない。そうじゃないと確率を持ち出すこと自体おかしいことになる。

ちょっとね、『1Q84』から離れたことみたいだけど、読んでて思い出しちまったんだからしょうがない。

1Q84: ディスレクシア、口承文学

ふかえりはディスレクシア(読字障害)を持っている。Book 1のP.181にあるように、アインシュタインやエジソンらもそうだった。調べてみるとわかるけど、ディスレクシアを公にしている著名人はけっこういる。

それはそれとして。

『1Q84』を既に読んだ人は字が読める人でしょう。(誰かに読み聞かせてもらった人以外は)

ふかえりが『平家物語』をそらんじるくだり(Book 1, P.455)はさ、(古典を忘れかけている)多くの読者に軽いディスレクシアを体験させる仕掛けかもしれない。でも、ふかえりがバッハのBWV244(『マタイ受難曲』)をそらんじるくだり(Book 1, P.369)はちょっと違う気がする。ドイツ語を忘れかけている読者って少ないだろうから。ただ、バッハの場合は、それが「歌」であるから、歌詞は理解できなくてもメロディがくっついてくることになる。そうなると、大事なのは字面なんかじゃなくて、メロディだということになる。もっと突っ込むと音韻、言葉の響きということだ。これを『平家物語』の方に適用させると、古かろうが新しかろうが、日本語だろうがドイツ語だろうが関係ないってことがわかる。

もともと平家物語は琵琶法師が弾き語っていたものだ。口承文学だ。今となっては印刷されて本になって売られちゃっているけど、「口伝い」がもとあったかたちだ。こういうのをわざわざ作中に持ち出してくるからには、そこには意図がある。じゃあ、『1Q84』は口承で味わえってことかというと、それは性急すぎると思うけど。

1Q84: 日曜の朝

Book 1, P.165
多くの人々は日曜日の朝を休息の象徴として考える。
でもそれは主人公の天吾にとっては思い出すのも嫌なものごとだ。多くの人々が休息の象徴として考えていればいるほど嫌なものになるんだろう。NHKの集金に連れまわされている身からしたら、他の子供たちがホリデーホリデーしてたらしてるだけ、余計に惨めな気持ちになるから。

俺はどっちかというと「多くの人々」に振り分けられるかな。2009/05/28に書いた「はやく起きた朝は・・・」の「雰囲気が好き」っていうのは番組内の3人の雰囲気、部屋の雰囲気、っていうのもあるけれども、やっぱりなんだかんだで「日曜の朝の雰囲気」が好きってことなんじゃないかと思う。どちらかと言えば曜日の関係ない生活をしている現在でさえ、日曜の朝は他とちょっと違うような気がする。「休息の象徴」とは厳密には違うけど。

ここから余談だけど、
宇多田ヒカルの『ULTRA BLUE』っていうアルバムに「日曜の朝」っていう曲がある。タイトルまんまだ。


1Q84: 代替(不)可能性

Book 1, P.150
「この世の中には、代わりの見つからない人というのはまずいません。」
代替(不)可能性ということについてちょっと考えたことがあった。自然、『1Q84』も頭の片隅に代替(不)可能性を置きながら読んだ。そうすると、この引用だけじゃなくて、作品の中のいたるところにこのテーマが散らばっているように思えた。青豆っていういささか珍しすぎる名字だとか。

さらには(村上春樹の真骨頂)比喩に関しても。比喩ってもともと「言い換え」だと思うの。わかりやすく言えば「言葉の/による代替」だと思うの。

取り替えのきくもの、取り替えのきかないものの分類ってものを意識してみると、けっこう大事なことだと思う。

もちろん、女主人は上の引用の少しあとで青豆に対してこう付け加える。
「あなたみたいな人の代わりはちょっと見つからないだろうけど」
チョムゲブログ: 浅倉南の憂鬱、あるいは同一性、スワンプマンで俺が言いたかったことのひとつは、そういうことなんだよね。

1Q84: ウィスキー

Book 1, P.105
それから男はふと思いついたように、カティサークはあるだろうかと尋ねた。ある、とバーテンダーは言った。悪くない、と青豆は思う。選ぶのがシーバス・リーガルや凝ったシングル・モルトでないところに好感が持てる。バーで必要以上に酒の種類にこだわる人間は、だいたいにおいて性的に淡白だというのが青豆の個人的見解だった。その理由はよくわからない。
これはこの作品の中では、青豆が男の品定めをしているところなんだけど、読んでデジャヴュ覚えた。

村上春樹「雨やどり」(『回転木馬のデッド・ヒート』)P.127
ためしにシーヴァス・リーガルはあるだろうかと訊くと、シーヴァスはちゃんとあった。
「雨やどり」の語り手は村上氏なので、(当時の)村上自身が性的に淡白だった、と暗に言ってるみたいだ。

ここから余談だけど、カティサークって『ねじまき鳥クロニクル』に出てきた気がする。

1Q84: Tomorrow never knows

Book 1, P.12
(略)そんなひどいことになるとは、当時まだ誰ひとりとして知らない。歴史が人に示してくれる最も重要な命題は「当時、先のことは誰にもわかりませんでした」ということかもしれない。
これだよ、これを言いたくてチョムゲブログ: 噛みしめた日を書いたんだよ。

1Q84: ふかえり、綾波レイ

ふかえり。深田絵里子。17歳のベストセラー著者。すぐ浮んだのは綿矢りさだったんだけど、読み進めて彼女のゲンドウを見ていると、どうしてか綾波レイのイメージになってしまった。なってしまったんだからしょうがない。

その線で掘っていく。ふかえりは作中で(主に戎野先生に)「エリ」って呼ばれてて、ローマ字表記で「ERI」だ。実際、Book 2のP.251に「オフィスERI」とある。これをアナグラムでいじると、「ERI」が「REI」になる。

すごく強引に感じるかもだけど、村上氏がこういうことするのは実は初めてでも何でもなくて、例を挙げると、村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』に牧村拓(まきむらひらく)という作家が出てくる。

MAKIMURA HIRAKU

こんなん、アナグラム以上に妥当な解釈ある?

1Q84: 「青豆」という名字

ヒロインの「青豆」という名前が珍しい名字だな、と思った。正直、聞いたことも無かった。

作中で、ルーツが福島県とあったので、福島県出身の知人に聞いてみた。青豆という名字の友達はいたか、知り合いはいたか、そもそも耳にしたことがあるか。答えはNOだった。

ちょっと考えて、そりゃそうだよな、と思った。(すごく)珍しい名字を持ち出してルーツまで設定しちゃってるんだから、実際に福島県に「青豆さん」が少数いたとしたら、これは迷惑以外の何者でもない。それは日本全体まで範囲を広げたところで同じだ。たぶんだけど、青豆という名字の人は日本にはいないんじゃないかな。村上氏は「青豆さん」がいないことをしっかり確認したとさえ思う。

今になって思うと、野暮なことをしたもんだ。「珍しい名前であること」がポイントだからだ。

ここから余談だけど、
ごく最近読んだ本に、「実在の人物をモデルに作品を書くと、ほとんど100パーセントばれる」とあった。これはこの話題にぴったりだな、と思って探してみたら見つからなかった。初めは村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』の「はじめに」を当たってみたんだけれど、見当たらない。ざあーっと全体を見ても、見当たらない。グレイス・ペイリー著(村上春樹訳)『最後の瞬間のすごく大きな変化』の訳者あとがきにもない。本文中もざっと見たところ、見当たらない。

どこで読んだんだっけ?