2009年6月7日

1Q84: ふかえり、綾波レイ

ふかえり。深田絵里子。17歳のベストセラー著者。すぐ浮んだのは綿矢りさだったんだけど、読み進めて彼女のゲンドウを見ていると、どうしてか綾波レイのイメージになってしまった。なってしまったんだからしょうがない。

その線で掘っていく。ふかえりは作中で(主に戎野先生に)「エリ」って呼ばれてて、ローマ字表記で「ERI」だ。実際、Book 2のP.251に「オフィスERI」とある。これをアナグラムでいじると、「ERI」が「REI」になる。

すごく強引に感じるかもだけど、村上氏がこういうことするのは実は初めてでも何でもなくて、例を挙げると、村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』に牧村拓(まきむらひらく)という作家が出てくる。

MAKIMURA HIRAKU

こんなん、アナグラム以上に妥当な解釈ある?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ふかえりがどんな障害を持っていたか、調べようとして、こちらのブログに入り込みました。

 ふかえり ってなんとかレイさんって人のイメージなんですか?その人全然知りません。
 私は勝手に、深田恭子 をイメージしてました。フカキョンって呼ばれてるでしょう?
で、フカキョンをイメージしたまま、ず~と
読んでました。他の読者もそうだとばっか、思ってました。
 胸が大きいところなんか、彼女っぽくないですか? 春樹は実は彼女が好みなんだなって。

 1Q84のひとつひとつにこんなに考察がなされてるとは! 読みやすいので、楽しく拝見しました。

 実は近々、哲学を研究してる人が、1Q84についての評論を出すことになり、その先生の講演を聴きに行くことに。
 講演に当たってのレジメをいただきましたが、冒頭からニーチェが出てきて、え! なんや、それ??ってんで、レジメのお勉強に
一苦労です。
 ふかえり はフカキョンでしょうか?なんて言ったら、???ってされそうです。
 3巻目が出ましたね。また。楽しく書いてください。

チョムゲ さんのコメント...

>匿名さん

はじめまして。コメントありがとうございます。

僕も、ネットという広いようで狭い範囲で聞いたりした限りでは、「実写化されるなら深田恭子だね」っていう意見に、流されるように賛成です。おおむね。

他には、これはおそらく言葉の響きでしょうが、「深津絵里」さんだという人もいました。省略形も「ふかえり」ですしね。でも、彼女のイメージじゃないんじゃないか、っていうのは、『1Q84』を読んだ方であればすぐ判断つきますよね。

話を戻して、なんとかレイさんって人ですが、これは「綾波レイ」という、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の登場人物です。ちょっととっつきにくいかもしれませんが、「エヴァ」じたいは興味深い作品だと思います。とくに終盤。ちょうど先日、宅内のネットワークの点検ついでに(旧)劇場版「Air/まごころを、君に」を観たところにこちらのコメントを頂きまして、なんだか不思議な気持ちがしています。新劇場版のほうも、近いうちに出揃うようなので、『1Q84』3巻と併せて、楽しみにしています。今年は末に、『ノルウェイの森』も映画が公開されますので、そちらも楽しみなところです。

ニーチェ、頑張ってくださいね。