「この世の中には、代わりの見つからない人というのはまずいません。」
代替(不)可能性ということについてちょっと考えたことがあった。自然、『1Q84』も頭の片隅に代替(不)可能性を置きながら読んだ。そうすると、この引用だけじゃなくて、作品の中のいたるところにこのテーマが散らばっているように思えた。青豆っていういささか珍しすぎる名字だとか。
さらには(村上春樹の真骨頂)比喩に関しても。比喩ってもともと「言い換え」だと思うの。わかりやすく言えば「言葉の/による代替」だと思うの。
取り替えのきくもの、取り替えのきかないものの分類ってものを意識してみると、けっこう大事なことだと思う。
もちろん、女主人は上の引用の少しあとで青豆に対してこう付け加える。
「あなたみたいな人の代わりはちょっと見つからないだろうけど」チョムゲブログ: 浅倉南の憂鬱、あるいは同一性、スワンプマンで俺が言いたかったことのひとつは、そういうことなんだよね。
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