2009年6月7日

1Q84: 学生運動、デタッチメントからコミットメント

Book 1のP.220で戎野先生が学生運動のときのことを話す。

デビュー作『風の歌を聴け』から、ハルキワールドの主人公はそういうのにノータッチだった。デタッチメントの姿勢をとっていた。デタッチメントからコミットメントへの転換点は(村上氏自身も言うように)『ねじまき鳥クロニクル』で、それ以前と以降でかなり違って見える。

でも俺、思うの。「興味ない」って言ってデタッチメントの姿勢をとるには、少なくともそう判断するだけの材料は持ってたはずだって。だから、一貫して書いてるんだって。書き方が変わっただけなんだって。ひとつのものごとの無数の側面のうちのどのアングルから書いたかなんだって。本当に興味がなかったらわざわざ、これこれには興味が無いって書かないだろうって。

そう思うの。

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