2009年6月7日

1Q84: ありえなさ(非蓋然性)

Book 1, P.190
きわめてありそうにないことだが、まったくないとは断言できない。
チョムゲブログ: 神は妄想である――宗教との決別を書いたときにはあんまりそこには触れなかったけれども、「ありえなさ(非蓋然性)」への言及があった。例として「究極のボーイング747」があがっていた。「地球上に生命が起源する確率は、台風がガラクタ置き場を吹き荒らした結果、運よくボーイング747が組みあがる確率よりも小さい」、つまりありえない、だから何か(神様みたいなもの)がデザインしたに違いない、というのがインテリジェント・デザイン(ID)論者の主張だ。まあこれに関してはそっちを読んでもらったほうがいい。

俺がここで言いたいのは、ありえなさには度合いってものがあるけど、まったくありえないってものごとはないってこと。そしてそれは誰かの意図なんかじゃない。そうじゃないと確率を持ち出すこと自体おかしいことになる。

ちょっとね、『1Q84』から離れたことみたいだけど、読んでて思い出しちまったんだからしょうがない。

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