2008年12月31日

セブン(ネタバレ注意)

まだ例のリチャード・ドーキンスの本が読み終わってない。年末ってことで、こんな俺でもそこそこ忙しいの。

で、「セブン」ですけど、キリスト教の「七つの大罪(=暴食、強欲、怠惰、色欲、傲慢、嫉妬、憤怒)」になぞらえて起こる連続殺人事件をブラッド・ピットふんするデイヴィッド・ミルズ刑事とモーガン・フリーマンふんするサマセット刑事が追う話。

犯人のやり口は、暴食→肥った男の手足を縛りつけ死ぬまで飯を食わせ続ける、など、一つの「罪」に一つの殺人事件を対応させていくというもの。

でも5つの犯行が終わった後、犯人は出頭してくる。あと2つで彼の計画は完成するというのに。あと2つってのは、「嫉妬」と「憤怒」。

犯人は、残った死体がある場所に、ミルズとサマセットと3人でという条件で向かうよう要求。ヘリによる監視の中、3人を乗せた車はあたり一面何もないところに到着。どこかに死体が埋まっているのだろうか?やがて、一台の配達車が現場に近づいてくる。ミルズに犯人の頭に銃を突きつけさせたまま、サマセットが配達車のほうへ行き、「荷物」を受け取る。

「荷物」は実はミルズ刑事の妻トレイシーの首だった。犯人は出頭する前にそれを配達させたのだ。犯人曰く、私はミルズに嫉妬した。「嫉妬」は罪だ。→ってことで6つめの罪と殺人が成立。

7つめの罪は「憤怒」。この罪と殺人を負うのは、なんとミルズその人だった。ミルズは妻を殺されたことにより「憤怒」し、犯人に銃を向ける。サマセット「撃つな!銃を捨てろミルズ!これは罠だ!」

・・・あとは映画を観てください。って、ほとんど書いちゃったけどw。

で、なんでこれ書いてるかっていうと、今読んでる本に、デイヴィッド・ミルズっていう作家(『無神論者の宇宙』など)が出てきてびっくりしたから。たぶん偶然だけど。それから、この映画の中でチョーサーの『カンタベリー物語』が出てくるんだけど、リチャード・ドーキンスが2004年に、これに倣った手法でノンフィクションを書いてる。偶然だろうけど。

ってことで、いろいろつながってんなあ、と思って。



2008年12月27日

めぐりあう時間たち

ストーリーはいつものように省きます。勝手に調べてください。

この映画は2002年に公開されて、DVDが2003年に発売された。当時の俺はビデオショップで働いてたんだけど、そのときに、先輩が薦めてくれたのがこれ。店長も薦めてくれてた。先輩は最初映画館で観て、お母さんを誘って2回目を観に行ったんだって。店長曰く「それでも、生きていくんだっていうメッセージ」がこめられた映画。二人とも、ダテにビデオショップを長くやってるわけじゃないから、やっぱりいい映画なんだろうな、と思った。

でも当時の俺は観なかった。ビデオ店員の役得で、タダで借りて観ることができたはずだったんだけど、観なかった。なんで観なかったのかわかんない。いろいろ理由があったような気もするし、無いような気もする。でもまあ、とにかく観なかったことだけは確かだ。

それでも結局、ずっとひっかかっていて、Amazonで買った。買ったけど、やっぱり観なかった。昨日まで。

形式としては、3つの時代の3人の女性の物語が並行して進む。バラバラのようで、そうでもない。こういう映画はたまにある。俺が好きな映画では、「マグノリア」がこれだ。それでもって奇遇なことに、この両方の作品にジュリアン・ムーアが出演してる。(おまけとして、ジョン・C・ライリーも両方出てます。)

もちろん映画に限らず、小説にもこういう作品がある。俺はどうも、こういうのが好きらしい。一人ひとりが別々に人生を歩んでいる。自分の人生では自分が主役で、ストーリーが進む。別の人の人生においては、その人が主役で、これまた別のストーリーがある。でも注意して観察してみると、奇妙なことに、見ず知らずの人の人生の中に他の誰かが関わっている。脇役、チョイ役、さまざまだけれど、リンクしてつながっている。相互にちょっとずつ、でも複雑に絡み合っている。

世界って、60億のストーリーが進行する映画なんだね。あからさまに干渉してみたり、地球の反対側で誰かに思いを馳せたりしながら、ヒッジョーに入り組んだ階層をなして進むストーリー。俺の人生にチョイ役で出てくれる人がいて、その人の中では俺がチョイ役で。

ばかたれ、お前なにニヤニヤしてんだコノヤロー。おかしいか?

まあ、おもしろいですけどね、人生。

ラヴ・ストーリー不作の年

今年観た映画で、いわゆるラヴ・ストーリーをいくつか。

完全に観る人の趣味。好きな人は好きだろうなっていう。


















「P.S. アイラヴユー」(ごめんまだDVD出てない、公式サイトはこちら)→期待はずれ
概要だけみたら( ;∀;) イイハナシダナーと思っちゃうけど、時間の無駄。
ヒラリー・スワンクはこれから期待。













ラブコメなんだけど、下手なラヴ・ストーリーより数倍マシ。
「チャーリーズ・エンジェル」「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」からのキャメロン・ディアスびいきっつうのもあるかもだけど。
















ヘッダに書いてある通り、原則「よかったもの」しか紹介しないチョムゲブログですが、CMとかにだまされてしまう人がいたらかわいそうなので忠告として「やめといたほうがいいよ」っていうのも、たまに書きます。悪く言ったりこきおろしたりするのは、自分はもとより同感の人もスッキリするからいいんだけど、そういうのは扱いたくないの、基本はね。今日はたまたま。

嘘がつけません

嘘をつきたくなくて。嘘っていっても、ジョークとか冗談は逆に大好物なんですけど。

理由はいろいろあるんだけど、バレたあとのこと考えたらイヤ。嘘をついているあいだのうしろめたさがイヤ。常習的に嘘をつくことによってウソツキだと思われるのがイヤ。人生で嘘をつかなければならないときって数回ある(たとえば家族が余命宣告されたとか)けど、そういった本当に嘘をつきたいときに「こいつ、嘘ついてんじゃねーか」って疑われたらイヤ。

正直であることには困難がつきまとう。人が傷つくこともある。自分が傷つくこともある。真実はときに残酷だからね。正直者はバカをみる、とも言う。でも俺はウソツキだと思われるくらいなら喜んでバカをみるよ。平気で嘘をつく人間にはなりたくねぇ。嘘をついて平然としてる人なんて病気だよ。なんだっけ、虚言癖とかいうやつ。うん、嘘を病的に嫌う俺も、その意味合いにおいては病気なんだけどね。

でも嘘をつかないっていうのは、自己満足というか自己中心的というか、わがままの部類に入るのかもしれないね。人を傷つけてでも自分は正直でいたい、っていうことだからさ。

だから誰にでも「正直でいろ」とか「嘘つかないほうがいいよ」とは言えないわけ。全然言えないわけ。むしろ社会で生きるには嘘なんて当たり前っつうか、それなしじゃ成り立たないこともあるから。そういうとこでも俺は未熟なんだな(´・ω・`)

2008年は一回も嘘をつかないでいられた。たぶんそれで迷惑もかけただろうし、ことによると誰かが傷ついたかもしれない。

でも俺はわがままだから、正直でいたい。

おまけ:
吉田拓郎と中島みゆきのコラボ「永遠の嘘をついてくれ」(LIVE)

君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ なにもかも愛ゆえのことだったと言ってくれ

君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ 出会わなければよかった人などないと笑ってくれ

'08最後のジョーク

そろそろ新しいテレビを購入しようかなとご検討中の高級志向の方へ。Amazonでいいの見つけたのでこの機会にぜひ。

続いて時計。ブルガリのアショーマ。びっくりしたんだけど、今なら40万円OFF。

ボーナス出たら買えばいいと思うよ。

2008年12月25日

世界最強(?)の2ちゃんねるサーバ

この概要は表示できません。投稿を閲覧するには ここをクリック してください。

156cm・群馬県からです

さあ寝るか、と思って、布団かぶってiPod聞きながら、携帯で最近好きな「コピペ運動会」読んでたらおかしすぎて、思わずこれ書いてます。

まずは、これはもう以前から知ってたんだけど、ウィキペディアをめぐる攻防です。

次に、ネットオークションでのやりとり。

とくにオークションのほうは携帯で読むとよりおもしろいです。スクロールしていくにつれ、たたみかけるように、これでもかとw。腹筋痛いわw。携帯で読むには、(http://copipe.cureblack.com/copipe/2008/12/23/5342
が最適です。URLをメールで携帯に送ってアクセスしてね。

2008年12月24日

いいわけがましくなるよ?

タバコ買ってきたよー(*´Д`*)'`ァ,、ァ

近くのコンビニエントなお店でいろいろ見てたら、ティラミスが売ってたので1ホール買ってきた。でも帰ってきて考えたら、俺とかーちゃんの二人でどうやって1ホール食うんだっていう。チキンも買ってきたけど、まあコンビニの戦略にのせられたことは否めないな。

そもそもなんで俺がキリスト教のお祝いするんだっていう。このへんはまあ、日本人のえげつないというか、良く言えば寛容な精神で受け入れてるんですけど。

うーん、そろそろ本題に入りたいんだけど、どうも書きたいような書きたくないような。。。「政治・宗教・プロ野球」は個人サイトのタブーとされてきて、書くからには炎上覚悟みたいなのがあってだな、でも最近はブログなるものが蔓延してて(ココも例外じゃなく)、けっこう言いたいこと言ってる人いるわな。(個人的には「身内ネタ」っていうのも、広く読んでもらいたいと思ったらタブーなんだけど、このブログのスタートが圭子との旅行だからねwハナっからタブー冒してるw)

で、政治は他の人に任せて、プロ野球は興味ないし、だから宗教について書こうかなと。うん、いうたらその3つの中でいちばんマズいっつうか、危険なジャンルだと思う。でも、避けて通れるものでもないような気がする。読んだ本の紹介とかしてますけど、そういうのちゃんとやろうとしたら、つまるところ宗教は無視できないだろうと。最終的に宗教に行き着いた、とかでは全然なくて、通り道にどうしてもそこを通りすがらなくてはいけない、みたいな。

ロジカル・シンキングっていうの?そういうのがおもしろいと常々思ってて、こないだ紹介した「ウミガメのスープ」とかもそうなんだけど、まあ屁理屈が好きで。いかにも文系みたいだけど。それから、理系の話すると、俺は高校では地学を選択して、センター試験でも地学受けたわけだけど、そういうのが好きなの。地学はさ、地球のしくみから果ては宇宙とかまで手広く扱うじゃん。まあこの分野は今も現在進行形でガンガン発展してるから、この10年でけっこう変わったのかもしんないけど。

なんか両極端の話をしてるように感じられるかもしれないけど、あるとき「パラドックス」に興味を持って、いろいろ調べていったら、この二つの端がつながったんだよね。ごめんねなんか抽象的な話ばっかでw。

で、たびたび出てきた名前がリチャード・ドーキンスだったの。『利己的な遺伝子』が世界でベストセラーになった人。動物行動研究の分野の人なんだけど、なんで宗教の話になるかっつうと、遺伝子とかの研究していくと当然、「進化」は不可避の要素として出てくるでしょ。で、この「進化」っていうのが曲者で、ダーウィンが進化論を言い始めたときに、キリスト教とかが文句言ってきたわけ。神様が人間を作ったんだっつって。もとはサルでしたとか、ネズミでしたとか認めないぞって。今ではキリスト教の方がいくらか折れてきてて、進化論はまあしょうがねぇかってなってるみたいだけど。でもインテリジェント・デザイン(=ID、宇宙の偉大な設計者がいるっていう)論は根強いというか、学校で教えるべきだっていう輩がいる。それに対して「空飛ぶスパゲティ・モンスター教」とか「ピンクの見えざるユニコーン」とか出てきて。。。

スパモン教もピンクユニコーンも、まあID論者への当て付けみたいなところがあって、こっちに賛同することで、「無宗教です」とか「無神論者です」とは言わずに(日本では全然問題ないんだけど、これは特別。地球上の人間はたいてい何らかの信仰を持っていることにしないと生きづらいのが現状)、ID論を否定できるっていう。調査によると(ごめんねソース忘れた)、知能指数や教養のレベルと信仰は負の相関があるんだと。ただ、教養のある人間なんて地球人の一部なんだよね。政治家が宗教と無縁でないのはこういう理由もある。圧倒的多数の「教養のない信者」から票を集めるためには「無神論者です」じゃダメだからね。同じように、科学者でさえ、研究費がどこから引っ張ってこられるかを考えたら、おおっぴらに「神様はいません」とは言えないわけ。そんなわけで、仮面をかぶった「教養ある信者」はけっこういる。いるんだけど、今言ったようにおおっぴらにできない。みんなでせーの、で言えば話は早いんだけど、歴史が語るように、それは困難だ。

そこでドーキンスが代弁者として(かどうかわからんけど俺はそう見る)立ち上がって、『神は妄想である―宗教との決別』を上梓したのが'06年。邦訳が'07年に出て、俺はやっと今になって読み始めたところ。まだ途中なので今日はあまり書かずに、読了後にちゃんとこのブログで書くことにします。

昨日、飲みながらちらっとこの本のタイトル言ったら、引かれて、「うわぁ・・・チョムゲはアブい・・・」みたいな雰囲気があったような気がしたので、とりあえずいいわけみたいなこと書きました。それでもアブいと思われるかもしれないけど、まあいいや。

忘年会おつかれさまでした

昨日はお疲れ様でしたね。

取り急ぎ、昨日話したことで書いておこうということだけ書きます。タバコが切れたので買いに行かないと。

◆タブブラウザの小技
ブラウジング中、よくお世話になるマウスのホイールさんですが、これは「第3のボタン」としてクリック可能。まあカスタマイズ次第でどうにでもなりますが、たぶんデフォルトでは「新しいタブでリンクを開く」ようになってると思います。一応、Google Chrome、IE、Firefox、Safariなどメジャーなブラウザで確認してみたところ、全部対応してました。ためしに右のサイドバーからどれか好きなページをホイールでクリックしてみてください。ただし、これやり始めちゃうと、延々と波乗りが続くハメになるのでそのへんは自制してね。

◆食パンマンは何枚切り?(Yahoo!知恵袋)

まあ、答えになってないんだけど、「やられた!」感はあるね。しかもそれがベストアンサーになってる(笑)。それから、バイキンマンとドキンちゃんはどういう関係なんですかとか、アンパンマンの友達は本当に「愛と勇気だけ」なんですかとか、くっだらねぇ質問もありました。

2008年12月21日

(;´Д`)y─┛~~

今年の漢字「変」にちなみ、俺の身近の変わったこと・変わらないことを。つってもタバコの話ですけど。

まあ俺が吸ってるタバコの銘柄は、いまさら言わなくても誰でも知ってると思う。PARLIAMENT(パーラメント)のライトですよね。そりゃもう、17からこっち、ずっとこれなんです。

で、変わった/変わらないのは・・・

◆見た目が変わった
・パッケージデザインが、地味なダークブルーの割合が大きくなった。
・フィルターのところの、金色のロゴが地味なシルバーになり、なんつうか、そっけなくなった。

◆相変わらずなのは・・・
・味は変わっていない
・吸い口も、凹んだ独特の「レセスト・フィルター」のまま(これはパーラメント以外のタバコで見たことがない。)

ということで、まず外見としては、別物かと思うほど変わったわ。年が経つにつれて物価の上昇とともに価格も値上がりしていってる。でもね、タバコとして肝心な部分である「味」や「感触」はずっと変わらないままなんだ。本質は同じ。

これからもずっと、パーラメントはパーラメントです。

おまけ:
今となっては幻となった、最後のタバコのCMです。(セブンスター)
豊川悦司の「ひとこと」は当時の俺は意味不明だったんだけど、CMが規制されて久しい昨今、「ああ、そういうことだったんだな」と合点がいきました。製作者はこれでおしまいだということを想いながら作ったんでしょう。


ギターに関するニュース

世界初のMP3レコーダー内蔵エレアコ『Ovation iDea』、米オベーションから(WIRED VISION)
演奏したギターの音を録音できるほか、ピックアップとは別の内蔵マイクでボーカルを一緒に録音したり、USB端子経由でパソコン(Windows/Mac)とMP3ファイルのやり取りすることも可能。


チューナーも内蔵されているみたいです。

B'z松本に世界で初めてギブソン新ギター(nikkansports.com)
ボタン1つで自動チューニングが可能で、インターネットからギターサウンドのダウンロードもできる、新世代の“パソコン”ギター。


だいぶギターをとりまく様相が変わってきましたね、と。上のエレアコは米Amazonで600ドル弱で売ってます。これ、買いかなあ。

2008年12月17日

収納スペースを得るために引き起こされたあること、あるいはPrecious Memories

CDの棚がすごいことになってきてて。普通に立てて並べられる限界をとっくに超えてて、立てたCDの上に横に寝かせてやっとこさ収めてたんだけど、それも限界を超え、「とりあえずPC、iPodに取り込んだものはしまいこむ」という結論になった。まー、ほとんど取り込んであるのでみんなしまっちゃってもたぶん困らないんだろうけど、そうすると今度は部屋が寂しくなっちゃうような気が・・・。で、とりあえず端から見ていった。しまいこむしまいこまないの最後の線引きは自分の判断でやろうかなと思って。

そしたら、普通のオーディオCDに混じって何枚かCD-Rが出てきた。たいていはアルバムのタイトルとか記してあるから「あーこれか」とわかるんだけど、数枚、ラベルのないCD-Rがあって、何が入ってるのかさっぱり推測できなかった。音楽が入ってるやつなのかどうかさえわからなかった。しょうがねぇなーっつって、PCのドライブに読み込ませてみた。PCなら音楽CDも聴けるし、もしそうじゃなくても(たとえば動画とかWord文書とか.jpgとか)、中身を確認できるから。

そういう作業をやってたら、道しるべのCD-Rが出てきた。びっくりした。あのころの物はたいてい前の家に置きっぱにしてきたはずだから、なんでまたこんなところで出てくんだよwって。で、魔が差したっつうかなんつうか、気がついたらダブルクリックしてたわ。

'00コンサートと'01コンサートのオーディオCDと、'00コンサートの劇中劇のムービーだった。もう、その時点でちょっとふるえてたわ俺。寒いからなのか、なんなのかわかんないけど。この時期にこれはやばすぎるだろ。危険すぎる。で、魔が差したっつうかなんつうか、気がついたらダブルクリックしてたわ。

オーディオCDのほうは、少しノイズが混じってたけど、まあそんなことはどうでもよくて普通に聴けた。でもムービーは強烈だった。なんかヒョロヒョロのメガネのやつが出てきて、よく見たらそれ俺でやんの。

えーと、忘れてる人のためにざっと書くと、俺と王子さん(すげーかわいい)が恋人で、俺が弾き語りしてたらドロンがグラサンかけて寄ってきてスカウトするの。王子さんは「良かったね」って言ってくれるんだけど、俺は複雑な顔をする。つまるところ、「夢」と「恋愛」のどちらかを選ばなきゃいけないっていう流れで、俺は王子さんと別れる。

で、パンチョスさんが登場する。こっちは200,000,003さんと恋人なんだけど、やっぱり別れることになる。その後王子さんとパンチョスさんはめぐり会ってくっつくっていう、今考えるとこっぱずかしいようなショートムービーだった。途中にパンチョスさんのポエムみたいなのが入ってて、思い出してきゅんきゅんしたw。

最後は「All You Need Is Love」が流れる中、登場人物が全員出てきてぐるぐる回るシーンなんだけど、途中一回も出てこなかったダラが混じっててクソワロタw。

うーん、やっぱ一番は「なつかしい」っていう感情が湧くんだけど、同時に、なんかとりかえしのつかないことをやってしまったような気分になった。当時の自分がそれをしたのか、今の自分がそれを観ていることがそれなのか、よくわからない、、、というか両方なのかもしれない、それすらわからなくなるほど混乱してもうた。例の小説でワタナベが「ノルウェイの森」を聴いて取り乱したようなカンジかな。ぶっわぁぁぁって感情があふれてきて、まあ大人ですから泣きはしませんでしたけど、とにかく、単に「ナツカシスww」では説明不十分な状況になりました。

このブログはGoogleがやってて、GoogleにはGoogle Videoっていうところがありまして、やろうと思えばそこにUPしてこのチョムゲブログに載せられるんです。100MBの容量さえ守れば長さとかの決まりがないらしいので、それこそまるまるアップロードできるんですが、いかんせんキャストの全員に許可してもらえるかわからないし、そもそも連絡先もわからない有様ですので、公開はしません。っていうかそんな権限が(たぶん)ありません。ただ、オンラインのストレージに期限付きDLpass付きで上げておく分には問題ないと思うので、これを散逸してしまった方で、かつ観たあとでチョムゲに文句を言わない方がおられましたら、メールしていただけましたらアップロードしてURLとDLpassを返信します。もともと、しるべのメンバーであれば所有していてなんら問題のないものなので、個人的にきゅんきゅんしたい方はチョムゲまで。(ちなみに、ショートムービーのみのサイズは113MBです。)

今年ちょっとばかり話題に(はからずも)なってしまった小室哲哉の曲で、しるべがコンサートで演った曲で、かつ、振り返るべき時間を持っている方は必聴っていうナンバーを、半ば悪意にも似た残酷な感情でもって貼り付けておきます。クレームは受け付けません。

では。


2008年12月16日

暮れ暮れ君

最近聴いてる音楽の比重が邦楽の女性ボーカルに寄ってきた俺です。ただ、こういう書き方すると、かなり限定された響きあると思うんだけど、それこそ、中島みゆきから宇多田ヒカルまで、手広くカバーしとるわけです。間にaikoとか古内東子とかが入ってくるわけですね。古内東子といえば、モネールさんと「いいよねぇ(*´∀`)」って言ってた気がする。あ、右のサイドバーのYouTubeのところを古内東子にしておいたんで、気が向いたら観てください。

毎年マイトシ、この暮れの時期になると、その年に流行った歌手とか集めて特番やるでしょ。ああいうのがなんかダメになってきた。いや、正確にはダメじゃなくて、むしろその逆で、なんか胸がいっぱいになるんだよね。「ああ、もう暮れなのか・・・」って。レコ大とか紅白とかマジ泣けるっす。泣けウィッシュ。

紅白ってあれでしょ、今年ジェロとか出るんでしょ。大橋のぞみちゃんとか。

うわー2008・・・。パネェ。いろんなこと思い出しちゃうよ。じわじわくるよ、年の瀬って。もう、除夜の鐘とか聴いたら発狂するかもしれない。目から108粒の汗がこぼれるかもしれない。成人してしばらく経つけど、経つにつれてどんどん日々がスピードを増してきてるけど、それと年の瀬の感慨は比例してるわ。なんなら放物線描いて上向いてるわ。まあ、たいした歳のとり方してませんけどw(・∀・)。

ポン酒チビりながら紅白、最強。(ダウンタウン観ちゃうかもしれないけど)

出でよ現代のブラック・ジャック

NHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」を今日初めて観た。今日の放送はアンコールだった。大腸内視鏡治療のエキスパート・工藤進英先生の闘いを描いていた。大腸がんを内視鏡によって早期に発見し、その場で適切な判断を下し、可能であれば即座に摘出する。工藤先生は30年に及ぶ医療経験と知識から、患者さんが「自分の家族だったら」という立場で最善の方法を選ぶ。

俺の祖母がやっぱり大腸がんの手術をしたことがあって、最期は肺をはじめ全身に転移して亡くなった。内視鏡で早期に発見できていたら、もしかしたらまだ笑っていたかもしれない。しかし大腸内視鏡治療は今やっとメジャーになってきたものだ。この工藤先生も若い頃は苦労されたらしい。内視鏡で消化器内を検査するのは内科の分野だし、がんが見つかったときそれを手術で摘出するのは外科だ。

大きな病院ではいろんな科が設置されていて、総合的に治療が受けられると思ったらそれは間違いである。専門医は本当に自分の専門しかわからない。そこで他の科に紹介してくれる医師であったならそれはラッキーなことだ。実際は自分で症状を把握してちゃんとしたところにかからないと、まずほったらかしになる。これは今現在、俺のかーちゃんがそういう状況だからわかる。最初に受診した科では「たいして問題はない」って言われて、「でもこれはおかしいです」って言ったら「じゃあオペしましょう」ってなった。それで手術が終わってしばらくしたら、また症状が出始めた。しかも前より悪くなってる。もうその医者はお手上げだった。かといって、他の病院を紹介するでもなく、別の科をすすめるわけでもなかった。

結局、いつも通ってる近くのちっちゃな医院で他の病気だったってことがわかって、自分で今の治療にたどりついた。それでもう1年経つんだけど、どうも、これもあまり功を奏さないみたいで、医者は「数値は正常になってきた」って言うけど症状はひどくなってきてて、新たに別の病院を予約した。もう完全に自力。最初に診てもらった医者も、その次も、一応は「名医」ってことになってて信頼してたけど、ダメだね。確かに専門には詳しいから、自分の専門でできる範囲のことを「ちゃんと」やってくれるんだけど、横のつながりがないから「もしかしたら他の科の領域かもしれない」って考えてくれない。「名医」(笑)だから自分の力で、自分「だけ」の力でなんとかしようとしてるみたいだけど、そんなんだったらいわゆる「たらいまわし」の方がマシかもしれない。いや、最後までまわされてたら困るんだけど、いろんな医者に診てもらっていちばんいい治療を受けたいじゃない。

・・・えーと、話が逸れたw身内のことだけについ熱くなってもうたw

工藤先生は困難とされていた内視鏡手術を、己の技術を磨き経験を積んで、外科内科をかけもってものにした。今では世界の医療の現場で取り入れられている。パイオニーアであったし、今も研鑽をつんでいる。メーカーと共同で最先端の内視鏡を開発したりしてるそうだ。

医者は患者の命を救うだけじゃない、その後の人生をも左右するっていう信念。医師ってこうじゃない?工藤先生は御歳60を超えていらっしゃるから、今後はその知識と技術と、なによりもその信念を、若いドクターたちに伝えていってほしい。マジで。

こっから余談だけど、こないだAmazonでブラック・ジャックをBOXで買ったのもあって(まだ読んでないんだけどw)、工藤先生がすげーかっこよく見えた。まるでブラック・ジャックだ(もちろん法外な金銭を要求したりはしないけどw)、って思いながら番組を見終えたら、番組間の予告で鉄腕アトムが出てきてびっくりした。手塚治虫の写真も出てきたりして、まあ偶然だろうけど、なんかつながりを感じてしまった。手塚治虫も医学博士なんだよね。



2008年12月12日

iPhone/iPod touch、hackするなら?

iPhone/iPod touchの話。俺はiPod classicなので持ってませんけど、欲しいなあ。
Jailbreakとは
JBとは「脱獄」のことです。iPhone/touchはiTunes Store行けば専用アプリが有料/無料でダウンロードできて、楽しいゲームとか遊べる。ただ、App Storeに置いてあるアプリっていうのはAppleが認可してGOサイン出したやつだけなの。アプリの製作は(スキルがあれば)誰でもできるんだけど、いろんな基準を満たしてないと正式に認めてもらえない。そこで、JBするわけです。(詳しくはGoogle先生に「jailbreak」って訊いてください)。すると、非正規のアプリもダウンロードしてインストールして使えるようになるわけです。
もちろんこれは自己責任で行うものです。システムのバグ、脆弱性を突いてハックするんだから、壊れてもAppleは補償なんかしてくれないんじゃないかな。
買うならiPhoneよりiPod touch
だから俺はiPhoneよりもiPod touchのほうが安全にJBライフ満喫できると思う。どっちも似たようなもんだけど、決定的なのはiPhoneが「携帯電話である」ということ。
  1. ケータイである以上、電話番号やメールアドレスなんかも扱うわけで、もしそれがJBによって予期しない動作しちゃったらこれはやばい。データ消えるとかならまだマシ。下手したら個人情報を世界中に配信しちゃうかもしれない。
  2. ケータイである以上、キャリア(電話会社)と契約して毎月利用料金を支払わなければいけない。俺はケータイはauなので、もしiPhoneを買うとすると、ソフトバンクと契約して2機持つか、あるいはauから乗り換えが必要になる。これはやだ。
というわけで、JB前提なら問答無用でtouch一択なのだ。ただし、今(2008年12月現在)発売されているiPod touchは2G(第2世代)で、これはまだJBできない模様なので、しばらくはおあずけですな。
裏技的なことをまとめておられるサイトを紹介しておきますね(´∀`*)ノシ
恐龍の卵
#追補
アプリ製作にはMacが必要みたいです(ノ´∀`*)
iPhoneデベロッパとして登録し、無料のiPhone SDKとiPhone Dev Centerの開発リソースを使ってアプリケーション開発を始めよう。
iPhone SDKをダウンロードするには、iPhone Developerとしての無料サインアップが必要です。
テクニカル要件:Intelプロセッサ搭載MacとMac OS X Leopard

「変」

今年の漢字:「変」に決まる 政治や経済など変化の年象徴(毎日jp)
日本漢字能力検定協会は12日、年末恒例の「今年の漢字」に「変」が選ばれたと発表した。政治や経済など変化の多かった一年を象徴するもので、11万1208件の応募のうち6031件を占めた。続いて「金」が3211件、3位は「落」だった。
日本の政治、経済もそうだけど、アメリカの次期大統領バラックさんも"Change"って言いまくってたよね。それから世界的に見たら気候の「変」化(地球温暖化)もあった。
「変」態、もあるかもねw
過去の「今年の漢字」はこちら↓

Google Chrome正式版リリースキター

GoogleのWebブラウザ「Chrome」が正式版に(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/12/12/003/
米Googleは12月11日 (現地時間)、Webブラウザ「Chrome」のバージョン1.0.154.36をリリースした。対応OSはWindows VistaとWindows XP SP2。今年9月2日のベータ版リリースから100日、14回のアップデートを重ねて、ついに正式版への移行となった。
というわけで、自動更新を待たずに右上の[設定]-[Google Chromeについて]とクリックして手動更新でアップデートしました!ベータ登場から100日、十数回のアップデートを経て正式版です!OSさえ対応してるなら絶対使おうぜ!IEとかほかのブラウザ使ってた人も、お気に入りとかインポート(引継ぎ)できるから切り替えはヒッジョーにスムースにできるよ!
なんつったって、速い!なんか、俺が前に使ってたLunascapeもバージョン5が出て、試してみたけど、起動速度(あくまで体感ですが)はIEと変わんね。「ちょっぱや!」とか言ってる人たまにいるけど、XPかVistaならChromeのほうが断然速い。

2008年12月10日

ポストに変な手紙が入ってた

俺は普段はWindowsメールっていうVistaについてるメールクライアントソフト使っるんだけど、メールが来たらすぐ分かるように、フリーソフトの自動受信ソフトを入れてる。1分おきに新着メールが来ないか監視してくれる。んでここ1週間くらい使ってたんだけど、デザインがイマイチ気に食わなくて、別のやつ探そうとした。たしか、けっこう前に「ポストペット」ってあったじゃん?あれって俺でも使えるのかなあ、と。

そこでGoogle先生の登場です。検索ボックスに「ポストペット」って入れようとして「ポスト」まで入力したら、検索クエリの候補がざーっと出てきて、


こんなカンジ。わかるよね?一つだけ明らかにおかしい候補があるよね?
ポストに変な手紙が入ってた」36万8,000件。
これは・・・なにか有名なコピペか何かか?と思いつつ、クリックしてみることに。

検索結果のトップに「ハムスター速報 2ろぐ」っていう、いわゆる2ちゃんねるのまとめサイトが出てきたので、行って見た。スレッドのタイトルは「ポストに変な手紙が入ってた」で、このスレを立てた>>1さんがその手紙をうpするところから始まる。

はっきり言って、これは怖い。だから苦手な人は読まないで置いたほうがよさそう。でも一応リンクは貼っておきますので、読みたい人だけどうぞ。


ただし、読み始めたら必ず最後まで読むこと。最初はけっこうどぎついですがちゃんと読めばいくらかショックは和らぐので。

2008年12月5日

セクシーな洗濯機

どうでもいい動画なんだけど、思わず笑ってしまった。どうなってんのw
洗濯機だけに「泡姫」ってかwやかましいわwww

George Winston

まあクラシック聴き始めてからぼちぼち経つんですが、やっと現代のものに手を出した。ソロピアノのジョージ・ウィンストンの『COMPLETE SOLO PIANO RECORDINGS 1972-2004』っていうCD10枚のBOX。ウィンストンは箱根彫刻の森美術館のCMで使われた「Longing/Love」っていう曲だけ知ってて、いつかまとめて聴きたいなーと思ってた。

Amazonで注文して、今日届いて、iTunesに入れたんだけど、なんか勝手に付けられたジャンルがNew AgeだったりEasy ListeningだったりJazzだったりして「あ゛あ゛あ゛ーー!」ってなってもうた。まあまとめて直すからいいけどさ。New Ageが多いので、それで統一しようかな。

あと、前々から思ってたんだけど、ピアノみたいな鍵盤楽器が弾ける人ってすごいよね。学校のクラスに何人かは弾ける人がいたけど、尊敬しちゃうよ。俺ぜったいムリだもん。ギターは慣れれば誰でも弾けるけどキーボードはムリ。あ、でも小学校のときピアニカやってたなあ。うーん、それにしてもただ音階憶えてその通りに指置いてただけだったからなあ。コードとかどうやって憶えるんだろ?ましてや弾き語りなんて?

まあいいや。もう俺はピアノは聴くの専門でいくから。



仄暗い水の底から

受水槽に遺体1カ月 松阪で飲食店などの水道水に
 三重県松阪市船江町の「松阪ショッピングセンターマーム」の屋外にある水道水の受水槽内から11月27日、自殺して1カ月近く経過したとみられる男性の遺体が見つかった。受水槽の水はマーム内の飲食店などで飲料水や調理用として使われていた。マームには客から問い合わせが相次いだが、松阪保健所とマームは「微生物検査などの結果、水質は安全上問題はなかった」としている。
 松阪署などによると、点検業者が受水槽(縦3メートル、横12メートル、高さ3メートル)の天井に穴があき、中に遺体が浮いているのを発見。遺体は同県伊勢市内の40代の会社員で、11月1日に行方不明になっていた。マームの高さ約11メートルの非常階段踊り場から飛び降りて受水槽の天井を突き破り、水死したとみられるという。
 マームにはジャスコ松阪店と76の専門店があり、ジャスコと11専門店で食品を扱っていた。マームは遺体が発見された先月27日に水道水の供給をすべて停止し、飲食店や理髪店の営業を休止。店頭にあった食品もすべて引き揚げたという。さらに、同日中に松阪保健所の指導を受けて槽内の水を専門機関で検査し、29日に微生物やウイルスなどの異常発生がないことを確認。受水槽内の水をすべて排出し、内部を消毒した。
 食品を扱う店舗は安全が確認された30日以降に順次再開し、今月3日から平常営業に戻っている。約100件の問い合わせを受けたマームは「食品衛生法、水道法上の安全は確かめたが、気持ちの面でご心配をおかけし、申し訳ありませんでした」とコメントしている。

と、こんなニュースがありました。このニュースについて書いたブログなど読んでいると、「うはwwwリアル仄暗い水の底からwww」などというコメントがよくある。俺もこの映画は観たことがあるので、ニュースで今回の事件を知ってすぐにピンときた。だけどまあ、笑えないわな。そのショッピングセンターの客はもちろん、従業員とかはこの水毎日飲んでたんだろ?食品衛生法、水道法上の安全は確かめたということだけど、そういう問題じゃない。精神的にくるだろこういうのは。ただし、ショッピングセンターだって被害者である。自殺したおじさんがどんな理由があったのか(なかったのか)不明だけど、最期は大勢の人に迷惑かけたね。

で、映画『仄暗い水の底から』ですけど、今ならGyaOにて無料で観られます。12月28日(ダラの誕生日)までです。
【解説】
娘と共に古びたマンションに引越してきた女性が、恐るべき怪奇現象に襲われるホラー。『リング』の中田秀夫監督×鈴木光司原作による作品です。決して大げさな映像で怖がらせるのではなく、じわじわと恐怖を演出していく様が見事で、ハリウッドでは『ダーク・ウォーター』としてリメイクされました。主演を務めるのは黒木瞳。

【ストーリー】
離婚調停中の松原淑美(黒木瞳)は5歳になる娘・郁子をつれて、新しいマンションに住み始めた。だが、淑美も郁子もマンションから得体の知れない不安な気配を感じていた。異常なまでの室内の湿気、天井からの雨漏り、上階の子供の足音…。次々と怪奇現象が起こるなか、郁子の行動にも異変が起きて…。

【スタッフ】
監督:中田秀夫/原作:鈴木光司/脚本:中村義洋、鈴木謙一/音楽:川井憲次

出演:黒木瞳、菅野莉央、小口美澪、水川あさみ、小日向文世、徳井優、谷津勲、小木茂光、浅野麻衣子、碇由貴子 他

2002年 / 日本

2008年12月2日

ウミガメのスープ

「ウミガメのスープ」ってご存知?ひとことで言うと推理クイズなんだけど、これが難しい。問題だけじゃ答えられないので、出題者と回答者がやりとりしていって正解の物語を推理するという、ちょっと変わったもの。

代表的な問題として、「ウミガメのスープ」という問題を引用するわ。

【問題】 
ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。 
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。 
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」 
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」 
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。 
何故でしょう?

これが問題。初めてこれ読んだ人は「何故でしょう?」って言われても
( ゚д゚)ポカーン
だよね。

ここから、質疑応答が始まる。回答者は出題者にYES/NOで回答できる質問をする。

例:
Q 「海の見えるレストラン」を選んだことは、男が自殺したことと関係がありますか?
A YES

Q 男が自殺した理由は、ウミガメのスープを飲んだことが原因ですか?
A YES、重要

Q この真相を解明するにあたって、幽霊など霊的なものは関係がありますか? 
A NO

こんな感じ。で、そこから質疑応答をさらに繰り返し、頃合をみて解答を提示する。

【解説】 
男は船に乗っていた。 
ある日、男の乗る船が遭難してしまった。 
数人の男と共に救難ボートで難を逃れたが、漂流の憂き目に。 

食料に瀕した一行は、体力のない者から死んでいく。 
やがて、生き残っているものは、生きるために死体の肉を食べ始めるが 
一人の男はコレを固辞。当然、その男はみるみる衰弱していく。 
見かねた他のものが、「これは海がめのスープだから」と偽り 
男にスープを飲ませ、救難まで生き延びさせた。 

しかし、レストランで明らかに味の違う 
この 「本物の海がめのスープ」に直面し 
そのすべてを悟り、死に至る。

これがいわゆる「ウミガメのスープ」です。なかなかおもしろい。上記のサイトには他にも良問がいくつか載っているので、読んでみるといいです。

俺がいちばん好きな問題を引用しときます。

【問題】

よくある野球が大好きで手術を受ける勇気のない少年とスラッガーのお話。

スラッガー「明日、僕は1度だけ代打で出場する。
その打席で僕は君のためにホームランを打つ。
そしたら、君も勇気を出して手術を受けるんだ!」

翌日。現実は非常なものでスラッガーは見事な三振。
しかし、少年は溢れんばかりの勇気をもらい、手術に挑んだ。

何が起こった?

【解説】(伏せておくので、ドラッグまたはCtrl+Aキーで選択して読んでください)
アメリカのとある地方に野球観戦の大好きな、
でも、目の見えない少年がいました。
少年は大リーグ屈指のスラッガーである選手にあこがれています。
少年はその選手へファンレターをつづりました。

「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。
しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。
あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」

少年のことがマスコミの目にとまり、二人の対面が実現することになりました。
カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。
今度の試合でホームランを放てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。
そして、その試合、ヒーローによる最後の打席。2ストライク3ボール。
テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、
少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。
ピッチャーが投げた最後のボールは、
大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。
全米から大きなためいきが漏れようとしたその時、
スタジアムの実況が、こう伝えました。

「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」

#追補
元はポール・スローンという人の本だそうです。ちなみに2009年にニンテンドーDSでゲームが出るそうです。

スローターハウス5

まず冒頭の1ページを引用する。これで、大体の内容はつかめる。

スローターハウス5
または
子供十字軍
死との義務的ダンス
*
カート・ヴォネガット・ジュニア

ドイツ系アメリカ人四世であり
いまケープ・コッドにおいて
(タバコの吸いすぎを気にしつつも)
安逸な生活を営むこの者
遠いむかし
武装を解かれたアメリカ軍歩兵隊斥候
すなわち捕虜として
ドイツ国はドレスデン市
「エルベ河畔のフローレンス」の
焼夷弾爆撃を体験し
生きながらえて,この物語をかたる。
これは
空飛ぶ円盤の故郷
トラルファマドール星に伝わる
電報文的分裂症的
物語形式を模して綴られた
小説である。
ピース。

ストーリーはあらゆる時代や場所を無尽に行き来する。そのため俺は、続きを読み始めようとするたびに、(しおりはきちんと挟んであるのだが)前回どこまで読んだのかわからなくなって、ページを遡って読み直すということをしなくてはならなかった。なにしろ小説内の時間が一定方向じゃないのだ。現在から過去、過去から現在、そしてまた現在から過去・・・。読了までにこれくらい時間がかかった作品は久々である。文章は平易であるのに、読み終わったあと前半を思い出すのに苦労した。

またこの作品は、それまでのヴォネガット作品群の集大成的なもので、ローズウォーター、キルゴア・トラウト(架空のSF作家)、キャンベル、ラムファード、トラルファマドール星人などなど、おなじみの名前がずらりと登場する。ヴォネガットの一つの頂点とも言えるかもしれない。もちろんヴォネガットはこの『スローターハウス5』以降も書き続け、遺作『国のない男』(エッセイ、2005)を刊行ののち2007年4月22日永眠した。

読んでて「あれっ?」と思ったところがある。主人公ビリーの生活信条として額に入れてオフィスの壁に飾られているという祈りの言葉である。これは終盤にも別の形で登場する文句である。

神よ願わくばわたしに
変えることのできない物事を
受け入れる落ち着きと
変えることのできる物事を
変える勇気と
その違いを常に見分ける知恵とを
さずけたまえ

読んでるうちに、俺の頭にあるメロディが浮かんだのだ。それは宇多田ヒカル「Wait&See ~リスク~」だった。

変えられないものを
受け入れる力
そして受け入れられないものを
変える力を
ちょうだいよ


これは偶然にしては似すぎている。宇多田ヒカルも『スローターハウス5』を読んだのかなー、なんて思いながら読んだ。それであとでこの祈りの文句について調べてみると、これは「ニーバーの祈り(The Serenity Prayer)」としてアメリカで知られているものなんだそうだ。第二次世界大戦の兵士に配ったり、戦後はアルコール依存症患者の断酒会のモットーにもなっているらしい。他にも映画の中で使われることも少なくないらしい。知らなかった。

あとトラルファマドール星人の考え方についての一節も印象に残った。

「われわれは宇宙がどのように滅びるか知っている――」と、案内係はいった、「これには地球は何の関わりあいもないんだ、地球もいっしょに消滅するという点を除けばね」
「いったい――いったい宇宙はどんなふうに滅びるのですか?」
「われわれが吹きとばしてしまうんだ――空飛ぶ円盤の新しい燃料の実験をしているときに。トラルファマドール星人のテスト・パイロットが始動ボタンを押したとたん、全宇宙が消えてしまうんだ」そういうものだ。

「それを知っていて」と、ビリーはいった。「くいとめる方法は何もないのですか? パイロットにボタンを押させないようにすることはできないのですか?」
「彼は常にそれを押してきた、そして押しつづけるのだ。われわれは常に押させてきたし、押させつづけるのだ。時間はそのような構造になっているんだよ」

「すると――」ビリーは途方にくれていった、「地球上の戦争をくいとめる考えも、バカだということになる」
「もちろん」
「しかし、あなたたちの星は平和ではありませんか」
「今日は平和だ。ほかの日には、きみが見たり読んだりした戦争に負けないくらいおそろしい戦争がある。それをどうこうすることは、われわれにはできない。ただ見ないようにするだけだ。無視するのだ。楽しい瞬間をながめながら、われわれは永遠をついやす――ちょうど今日この動物園のように。これをすてきな瞬間だと思わないかね?」
「思います」
「それだけは、努力すれば地球人にもできるようになるかもしれない。いやな時は無視し、楽しい時に心を集中するのだ」
「ウム」と、ビリー・ピルグリムはいった。

ちょっと引用が長くなったけど、この部分は作品の中でかなり重要なところだと思う。トラルファマドール星人はすべての時間に存在できる。『タイタンの妖女』のラムファードがすべての場所に存在できるようになったようにである。まあSF的だといって片付けることもできるけど、人間の人生にもいろんな場面――いやな時、楽しい時――があり、楽しい時だけに心を集中できるようになれば、それは「すてき」じゃないだろうか?

余談だが、この作品は1972年に映画化されている。劇中音楽として使用されているのは、グレン・グールドのゴールドベルク変奏曲だそうだ。このブログの読者なら、ビックリマークが出たことだろう。俺もこの記事を書くために調べて知って「!」ってなった。



2008年11月28日

レクター博士

「レクター博士」とだけ聞いてすぐにハンニバル・レクター博士が思い浮かんだアナタはまあ俺と同類でしょう。「ハンニバル・レクター」と聞いて『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』が思い浮かべば、まあまあのファンってところ。『羊たちの沈黙』『レッド・ドラゴン』まで思い浮かべば立派なもんです。

レクター博士はトマス・ハリス原作の小説の登場人物で、精神科医にして猟奇殺人者でカニバリスト(人肉食い)という、けっこうどぎついキャラをしてます。映画ではアンソニー・ホプキンスが演じています。時代設定順では、
『ハンニバル・ライジング』(幼少期-青年期)
『レッド・ドラゴン』
『羊たちの沈黙』
『ハンニバル』
となります。原作者トマス・ハリスは、デビュー作『ブラック・サンデー』を入れて30年にわたる執筆活動のなかで以上の5作しか発表していない、極めて寡作な作家。

俺が初めて触れたのは映画『羊たちの沈黙』のDVDを観たときで、興味を持ち、小説を読んだ。その時はまだ映画化されていたのは『羊たちの沈黙』だけで、さらに深く知るには小説をあたるしかなかったので、『ハンニバル』を読んだ。その後『ハンニバル』が映画化されて、映画館まで観に行った。そのあと映画化された『レッド・ドラゴン』はDVDで観ただけ。『ハンニバル・ライジング』は原作も映画もまだ観てない。つまりレクター博士が幼少期に抱えたトラウマなどはそんなに詳しく知らない。ただ、ネットで検索すればだいたいはわかるし、それ以前に、映画で省かれて一切触れられていない部分が小説『羊たちの沈黙』『ハンニバル』で書かれているので、映画しか観てない方に比べればいくらかは知識がある。

レクター博士のトラウマは、戦時下で妹のミーシャを兵士たちに食われた、というもの。幼くして両親を亡くし、ミーシャを溺愛していたレクター少年はそこで大きな心の傷を負う。のちに出会うクラリス・スターリング捜査官に亡き妹の影を重ねているようなところもある。逆に、クラリスも幼い頃に警官(保安官だったかな?)だった父を犯罪者に殺されたトラウマがあり、FBIに入った。原作では最終的に二人で姿を消す。映画ではレクター博士一人で逃げるのだが。原作のラストでは二人は恋人(?)みたいになってて、もしかしたら続きが発表されるのかな・・・なんて思ったりする。ただその場合、映画化するときはどう辻褄をあわせるのか問題ではある。

映画に関しての問題はもうひとつ、クラリスを演じる役者について。『羊たちの沈黙』ではジョディ・フォスターだったけど、『ハンニバル』ではジュリアン・ムーアだった。ジョディ・フォスターが出演を断ったらしい。レクター博士はアンソニー・ホプキンスで統一されてるからいいけど、クラリスだってけっこう大事な役だから、そうそう女優を代えられちゃうとイメージが定着しない。俺は両方好きだけど、だからといって両方がやるのはあんまり受け入れられないな・・・。

ところで、レクター博士は、まあ異常者ではあるけど、非常にインテリで(天才レベル)紳士的な人物である。芸術にも造詣が深いし、女性に対して礼儀正しいし。そんな彼が聴く音楽はクラシック。特にお気に入りなのはグレン・グールド演奏のバッハ「ゴールドベルク変奏曲」だそうだ。これは今この記事を書こうとして調べていて知った。グールドのゴールドベルク変奏曲といえば、9月28日の「クラシックはじめました」で書いたとおり、俺が適当に買ったクラシックCDのひとつだ。偶然といえば偶然だろう。けっこうメジャーな部類だし。でも、もしかしたら、小説か映画で知ってて、無意識にグールドを刷り込んでいたのかもしれない。ただ、グールドの「ゴールドベルク変奏曲」は何十年も前のデビュー当時の演奏から晩年の新録までいろいろヴァージョンがあるから、レクター博士が気に入っている演奏が、俺の持ってるCDと同じなのかどうかまでは不明。ちなみに俺が持ってるのは晩年の一番最後のやつ。(しかも今、聴きながらこの文章書いてますw。)

それからまた話は変わるんだけど、レクター博士って指が6本あったのね。多指症ってやつ。多指症で思い浮かべたのは、ずいぶん前に読んだ曽野綾子『華やかな手』という小説。多指症って、俺の身近では聞いたことないけど、実際はそんなに稀でもないみたい。歴史的に見てもけっこういる。たとえば豊臣秀吉とか。秀吉は右手の親指が2本あったらしい。多指症は黒人に多いらしいんだけど、日本人で多指症だと、親指が多い傾向があるようだ。他に有名人ではJ.D.サリンジャー(作家。『キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑で~)』とかグラース家のシリーズが有名。現在は外界との接触を絶って沈黙してる。この人についても俺はいずれ書くことになるだろう。)も多指症だそうだ。

たしか村上春樹『風の歌を聴け』に出てくる女の子も6本指だったよな・・・?と思って調べてみたら、逆だった。事故で4本になったのだ。それによって双子の姉妹間に対するまわりの人間のとり違いがなくなった、ってことだった。まあだからそもそもこの女の子は5本指だったわけで、先天的に欠指だったのではなく(もちろん多指でもなかった)、レクター博士とは全く関連はありません。ただ、指の本数どうのこうのって思い出しただけです。ちなみに俺も双子の片割れですが、男女の双生児なので間違えられた経験はもちろんない。

で、レクター博士の話に戻るけど、これから作品に触れようと思う方は絶対小説の方がいいよ。小説を映像化した例のほとんどに言えることだけど、時間的な制約から、大事なエピソードがカットされてたり、心理描写なんかもヴィジュアル化が難しいからないがしろになってたりする。おもしろさの差はかなり大きい。原作を読みましょう。

2008年11月27日

Google検索で候補が表示されない

たしか最初にYouTubeの検索ボックスに導入されたと思う、検索語句を入力しようとすると候補が出てくる機能。のちにGoogleにも導入されて、ヒッジョーに便利至極である。

俺はPCにブラウザをいくつか入れている。IE、Apple Safari、FireFox、Google Chromeなどメジャーなのは全部入れてある。でも今年まではずっとLunascapeっていうのを使ってた。そのころはまだタブブラウザ黎明期で、Lunascapeはその先駆けみたいなもんで、こりゃー便利だと思って愛用してきた。LunascapeはエンジンにIEを使ってるので、厳密に言えばIEのウィンドウをいっぱい開いてもLunascapeのウィンドウ一つに収まるよ、っていうシロモノだったのでIEがタブブラウザになって久しい昨今、もうほとんど執着みたいな感じでLunascapeを使っていた。デザインもおしゃれ泥棒だし。

FireFoxは食わず嫌いでインストールすらしていなかったけど、インストールして使ってみたら予想通りたいしたことなかった。ただ、いろんなアドオンが公開され続けているブラウザなので、自分仕様にバキバキにカスタマイズしたいマニアックな人にはいいかもしれない。実際人気はある。SafariはiTunes使ってるとアップデートのときにしつこく「入れてみませんか?ねえ、どうです、入れてみませんか?」って聞いてくるから折れて入れた。あんまり使ってない。フォントが気に食わない。普通のテキストと太字テキストが見分けづらくて。

で、満を持して登場したGoogle Chromeである。これ、インストールして実際に起動してみればわかるけど、速い。コンマ何秒でパッと開くのだ。そしてインターフェイスは極限まで無駄を省いたシンプルなデザイン、かといって機能が貧しいわけではない。必要最低限の機能だけが画面上に表示されてスッキリしていている。わかりやすい例でいうと、ウィンドウの上の枠(なんつうんだっけ、度忘れした)がない。タブが一番上に並ぶ。でアドレスバー、ブックマークバー、それだけ。あとは画面の余す限り最大限にページが表示される。はっきり言って、めっちゃキモチイイ。シンプル・伊豆、じゃねーや、シンプル・イズ・ベスト。・・・ってことで、Chromeがベータで出てきて以来(っていうかまだベータだけどw)これを既定のブラウザにしている。

そんなある日、いつものようにGoogleで検索しようとしたら、候補が出なくなった。Googleがそういうサービスをやめちゃったのかな、と思ったけど、他のブラウザではちゃんと表示される。ってことは、Chromeがアップデートされた際になんらかの理由で対応しなくなったってことだ。で調べてみると、どうもそうではないらしい。他のChromeユーザーでそんなこと言うやつが全然いなかったのだ。ってことは、俺のChromeだけがおかしいということになる。で、設定見直したものの、どこ見たってまとも。っていうか特にいじってないし。ということで、うーん、しょうがねぇなーっつってあきらめた。で、別の日、YouTubeで検索しようとしたら候補が出てくるの。ってことは、ページ自体に何らかの問題があったってことかと。ページっていうのはGoogleのトップね。で、さっそく調べたら、候補を表示するかしないかは、「表示設定」ってとこクリックした先のページの一番下の項目(検索クエリの候補)で変更可能ってことがわかった。わかってみると、なーんだ、ってカンジなんだけどね。で、その通りやってみたらなんと!「検索クエリの候補」の項目がない!急いで別のブラウザ立ち上げて確認してみると、「検索クエリの候補」の項目がちゃんと表示されている。これでとうとうお手上げになった。まーChromeもまだベータだし、いろいろ不具合もあるだろうってことでアップデートを待つことにした。で、つい先日、アップデートがきて、最新になった。・・・しかし例の項目は表示されなかった・・・。

で、こんな俺でも気づいた。これはおそらくCookieだと。Cookieっていうのはごく簡単にいうとブラウザとウェブサイトの連絡帳みたいなもんで、毎回入力すんのがうぜーフォームとかそういうのを憶えていてくれる便利なやつだ。たぶんそこでなにかトラブルが起きたんだろうと。ってことで、Cookieをいじることにした。・・・とはいっても書き換えたりする能力は俺にはない(それがやっていいことなのか悪いことなのかもわからない)ので、ただ単に削除することにした。でも、Cookieをすべて削除しちゃうと、要するにまっさらな状態になっちゃうわけで、まずくはないがヒッジョーに面倒くさいことになる。だから必要最低限のCookieだけ削除することにした。つまり、今俺がトラブってるhttp://www.google.co.jp/関連のみを削除しようと思ったわけだ。

オプション→高度な設定
→Cookieの設定のところのCookieを表示
→検索ボックスに「google.co.jp」と入力
→表示されたCookie(たぶん数個)を選択、削除

これでどうだッ!!Googleの表示設定ページに飛んだら・・・
キタ━━━━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━━━━!!
みごと、「検索クエリの候補」復活!
「表示する」にチェック、保存、そしてGoogleトップへ行き、検索ボックスに「a」と打ち込むと・・・
amazon、ana、au、adobe、apple、asus、asahi、alc、avast・・・
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚アイタカッタゼオマエラ・・・

というわけで、無事、元通りになりました。あまりにアホすぎて誰も問題にも思わなかったのかもしれないけど、俺のこの試行錯誤が誰かの役に立てばええなーと思います。

ジョジョの奇妙な冒険

俺が小学生で、ジャンプを読んでたころ、『ジョジョの奇妙な冒険』は第3部が連載されてて、読んでた。でも途中でジャンプ読むのをやめてしまって、そのままになっていた。というわけで文庫版の8巻-17巻(第3部相当)だけを大人買いした。

はっきり言って、1部2部は読まなくていい。いや、読めばジョースター家の歴史とかがわかるから時間があれば読めばいい。その程度。第3部だけは特別で、アニメになったりゲームになったりして人気があるのは第3部なのだ。(正確には1部もアニメあるけど、人気は大きな差がある)

今の少年がデスノートを好きなのは、論理的な頭脳戦とかにひかれるからだとしたら、『ジョジョ』は絶対にハマる。ただ(イスラム関係の問題とかあるらしく)、入手にはちと金がかかる。第3部は10冊セットで10,000円ちょいする。定価の倍だ。これからもっと高くなるかもしれない。でもそれだけの魅力がある。

名ゼリフ、名場面は未だに掲示板とかでちらほら見かける。それだけ愛されてるってこと。いわゆる「ジョジョ立ち」っていうのも愛好する人たちがいて、サイトでポーズ決めたりしてる。興味を持ったら検索してみてくれ。

とりあえず第3部は揃えた。現在第7部が連載中である。4・5・6部も読んでみたいけど、どれがおもしろいのかな?



行け!稲中卓球部

まあいまさらなんだけど、稲中。高校のころ読んで笑い転げた。そのあと古谷実のマンガはときどき読んでいたので、ふと、稲中を再び読みたいなーと思ってAmazonで全13巻を大人買いした。

古谷実は、一貫して「思春期」を描いている作家である。スタートである『稲中』はギャグマンガとして認知されているけど、その後の古谷の作品を読むと、少し違った目線でとらえることができる。『ヒミズ』なんか読むと、えっ、これ稲中の作者なの?ってなる。思春期のドロドロを暗い方面から描いてるからだ。稲中のおバカなイメージしか持ってないやつが読むと絶対びびる。でも全体を俯瞰してみればギャグマンガだろうがシリアスだろうが、徹底して思春期という一つのテーマになってることに気づく。

こないだの「(1+2)+3」の話じゃないけど、やっぱ、稲中しか読んでない人は、それはそれで一つの作品だしめちゃくちゃおもしろいから完結してると思っちゃうんだと思う。それはそれでいい。でも、あとあとまできっちり読めば、全体として新たにまったく別の作品になる、というか、稲中じたいの読み方さえ変わってくるような気がする。稲中ファンはヒミズも読んでみてください。




猫のゆりかご

あらすじやなんかは検索すればクソほど出てくるので省く。

『タイタンの妖女』で衝撃を受けた俺は今、カート・ヴォネガット・ジュニアを読み進めている。いろいろ本を読んできて現代の作家の村上春樹に行き着いて安心してたけど、そういうのもすべてヴォネガットを読むための壮大な伏線だったのかな、と思い始めている。

「猫のゆりかご」っていうのは日本で言うあやとりで、単なる糸の絡み合いだ。人はそれに意味をこじつける。でも本当は「猫なんていないし、ゆりかごもないんだ」。まあ読んでない人はちんぷんかんぷんだろうけど、そういうものだ。

それから、作中の宗教「ボコノン教」の儀式のひとつに、人と人が足の裏をくっつけて座る「ボコマル」っていうのがあるんだけど、昔読んだ『ビリーバーズ』っていうマンガの中でも全く同じ行為が描かれてた。たぶん山本直樹は『猫のゆりかご』を読んだんだろう。同じように、ヴォネガットの影響を受けたっぽい人はたくさんいて、村上春樹はいわずもがななんだけど、今読んでる作品にある歌の歌詞が出てきてびっくりした。これについては後日あらためて書くわ。



2008年11月24日

『(1+2)+3』の作品

先月購入した『ゴッドファーザー』全巻を観終わった。正確にはpart1・part2を先月観て、少し時間を空けて今日part3を観た。この鑑賞に関してはpart1が'72年、part2が'74年と連続して公開されたのちpart3は'90年に公開されたため、ブランクがあってちょうどよかった。別にわざとそういう見方をしたわけじゃないけど。マイケル役のアル・パチーノが青年から、渋いじいさんになってた。

part1・2と3の間にブランクがある作品ってことで気がついたのは、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』だ。『ねじまき鳥クロニクル』は第1部・第2部が'94年に刊行され、翌'95年に第3部が刊行された。そのため『ねじまき鳥クロニクル 第1部&第2部』と『ねじまき鳥クロニクル 第1部-第3部』を別の作品とみる人もいる。たしかに、ナツメグとシナモンが登場する第3部があるのと無いのとでは少し違ったものになる。俺は3冊続けて読んじゃったけど。

ゴッドファーザーは特典ディスクが2枚付いてて、200分を超える特典映像が収められているそうだ。それを観ることによって今とはまた違う見方もできるようになるのかな、と期待している。




2008年11月20日

1995年

ウィキペディア見てたら、1995年ってけっこうすごい年だったんだなと思った。

第二次世界大戦終戦50年の節目。阪神淡路大震災。オウムによる地下鉄サリン事件。青山幸男東京都知事と横山ノック大阪府知事当選。Java発表。PHSサービス開始。NTTがテレホーダイサービス開始。Microsoft Windows95発売。ゆりかもめ開業。ブルーハーツ解散。光GENJI解散。『ゴジラvsデストロイア』(ゴジラ完結)。『ガメラ 大怪獣空中決戦』(ガメラ復活)。『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(世界記録26年48作完結)。新世紀エヴァンゲリオン放映開始。プリント倶楽部発売(コギャルブーム)。

以上、ウィキペディアから「おっ」っと思ったものだけ抜粋。なんか、新しい時代の幕開けみたいな年だったなあ。PHSサービス開始で、このあたりから電話持ち歩いたりするようになったんだね。テレホーダイもこの年から。Win95発売とともに、インターネットが一般に広がった。mp3もこの年あたりから普及しはじめたそう。ほかにもまだあるので興味ある人は「1995」と検索してみてね。

2008年11月14日

Yahoo! BBに電話しました

こないだ初めて知った。まずはここを見て。

Yahoo!BBで解約電話すると裏プランが出てくるpart17

びっくりしたね。俺はヤフーBBユーザーなんだけど、教えてもらうまで全く知らなかった。っていうか掲示板の情報だし、鵜呑みにしなかった。でも一応どうなってんのか知りたくて調べてみたら、どうも本当らしいぞと。で、電話してみるだけしてみようかなと。解約を「検討中」って言えば、もし裏プランが存在しなかった場合、「もうしばらく検討してみます」って言ってそのまま継続すればいいんだし。こっちはビタイチ損しない。フリーダイヤルだし。

で、電話してみた。オペレーターの女の人に「うちは集合住宅なんですけど、光が入ったらしくて乗り換えようか検討中」、そんで単刀直入に「もっと安くなるプランがあるって聞いたんですけど・・・」って言ってみた。そしたらマジで裏プラン提示された!(もちろん向こうは「裏プラン」とは言わず「テストマーケティングどうたらこうたら」って言ったけど)

ADSL8M→12Mで月2,000円ちょっとだそうだ。ちなみに50Mもあるんですかって聞いたら、ありますよって。いくらですかって聞いたら3,000円ちょっとですよって。正確な金額は忘れたけど、どちらにしろ8Mの今のプランより安い。うわー、こんなのほんとにあるんだ・・・って思った。で、迷わず50Mにしてもらった。モデムも今のままでいいらしく、電話局で回線ちょっといじるだけだそう。

つまり、なーんもしないで、8Mが50Mになって、料金が安くなっちゃったのだ。電話一本入れただけだ。・・・ってことで、切り替えはまだだからなんとも言えないけど、そういうことがありました。なんか、知らない人が損することって多いなと思った。そもそも、新規契約にばっかり力を入れて、既存の契約者をないがしろにしすぎだよね。

国のない男

『タイタンの妖女』で久しぶりに読書による衝撃を受けたので思わず注文した、カート・ヴォネガット・ジュニアの遺作『国のない男』が届いたので読んだ。これは小説じゃなくて、エッセイというか、ヴォネガットからのメッセージが収められてる本。誰に向けたメッセージかっていうと、アメリカ人たちだろうな。まあ、他の国の人が読んでもわかるっちゃあわかるけど。

ユーモアを交えながらのアメリカ批判、現代文明批判、芸術観、人間観。地球は人間を排除しようとしているっていう説は、なるほどなと思った。気に入ったところを引用するわ。

みなさんにもひとつお願いしておこう。幸せなときには、幸せなんだなと気づいてほしい。叫ぶなり、つぶやくなり、考えるなりしてほしい。「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだっていうんだ」と。



こころの声を聴く

河合隼雄の対談集。以前『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』を読んでから、河合隼雄の著書は何冊か読んだ。『こころの声を聴く』にも村上春樹との対談が収められていたので読んでみた。

まあ、ぶっちゃけ、たいして目新しいようなことは書いてなくて(そもそも10年前の本だ)、そんなにおもしろくなかった。だけど、山田太一との対談後の文章で気になったところがあった。

昔は、ある意味では現在よりも自由がなかったと言える。身分や階級などでがんじがらめである。ところが、昔は「祭」というものが、その本来的な機能を果しており、人間の深部にあるものを一挙に表面化し、各人はそれなりに自分の実存的な存在感を確かめることができた。現代はそのような本来的な「祭」の体験をすることが、ほとんどない。このため、人間の祭への希求の衝迫は一般に「病」とか「異常」とか言われるような行動となって表出される。

これを読んで浮かんだのは、ネット掲示板の「祭り」である。現代の若者が「本来的な祭」の体験を希求していて、例えば田代まさしが神って呼ばれてパーソン・オブ・ザ・イヤー投票で1位になっちゃったりしたんだけど、こういう「バカ騒ぎ」したくてしょうがないんだと思う。ほかに表出する場がないから。

あと関係ないけど、祭りって言えば蘇民祭のポスターが問題になったときも、掲示板に爆発的に貼られてたなあ。言ってみれば祭りの祭りだよね。



2008年11月12日

さまよう刃

時代物、海外ものと読んですこし疲れてしまったので、東野圭吾でも読むかと思った。さいわい、積ん読の中に東野作品があったので手に取った。それが今日の午前。気がついたら500ページ弱すべて読み終わっていた。いちいち言わなくてもいいかもしれないけど、それだけぐいぐい読ませられたってこと。

妻に先立たれた長峰の心の支えであった一人娘の女子高生・絵摩が殺された。彼女をレイプし殺害したのは未成年の少年グループだった。謎の密告電話に教えられて長峰が行ったアパートには、絵摩の遺留品と彼女がレイプされている模様を録画したビデオがあった。そこに映っていたものは父親が最も見たくないものと、犯人たちの姿だった。気が狂いそうになっていたそのとき、アパートの住人である犯人の少年が帰宅してしまう。長峰は少年をメッタ刺しにして陰部を切り取り逃走、さらにもう1人の犯人を捜しに出る。少年は少年法によって「裁かれる」のではなく「保護される」のだ。犯人が警察に逮捕されてしまえば長峰の復讐は果たせなくなる。犯人は逃亡、それを長峰が追い、さらにそれを警察が追う。マスコミが追う。

俺が読みながらどう思ったか、読み終わってどう思ったか書くと、それだけで未読の方に申し訳なくなってしまうため、感想は控えるわ。本当は書きたいんだけどね、すごく。Amazonのレビューに多少ネタバレを含むものがあったので、どうせ読まない、という人は下記リンクより。↓



2008年11月11日

タイタンの妖女

村上春樹の全作品を読んできて、しかも大学でそれなりにのめり込んでいた俺が、カート・ヴォネガット・ジュニアの作品を今までひとつも読まなかったのはなぜだろう?村上春樹関連の書物には必ずと言っていいほどヴォネガットの名が挙がっていたし、それを見逃すほどバカな学生でもなかったと自分では思っていたのに。

今回、未だうずたかく積みあがっている「積ん読」の中からこの一冊を手に取ったのは昨日の深夜2時のことだった。(正確には、日付が変わって今日の2時だ。)理由はとくにない。『恩讐の彼方に・忠直卿行状記』を読み終わってなにげなくあらすじを読んでいたらそれはもう始まっていた。そして午後には読み終わった。そう、徹夜してもうたのである。久々のことだった。

読み終えたあと、俺はヴォネガットのファンになっていて、Amazonでめぼしい著作を注文していた。そしてなにげなくウィキペディアで「ヴォネガット」と検索してみて、彼の誕生日がまさに今日であることを知らされ、雷に打たれたみたいな感覚を覚えたのだった。。。



恩讐の彼方に・忠直卿行状記

菊池寛の短編集。10篇を収録。

表題作はもちろんのこと、俺にはそれ以外の作品もおもしろかった。基本的に時代物なんだけど、高校生のとき藤沢周平を読み漁った身には懐かしいような気持ちがした。

「藤十郎の恋」がいちばん身近な物語のように感じたけど、冷静に考えたらちょっと違うわな。



2008年11月9日

物語という公式

昔から、すごい昔から数学を研究していた人たちがいて、その人たちが発見した公式とか定理っていうものを土台にして、新たな数学者たちが新たな発見していく。文学においてもそうなんじゃないかと。昔から物語っていうものがあって、遡れば神話とかそういう古い物語から、新たな作者たちが新たな物語を作っていく。

数学では、ややこしい計算を一つの美しい公式でびしっと片付けたりできる。これは発見だ。そしてそれを使って新たなややこしい問題が片付けられる公式ができる。ややこしければややこしいほど、そして公式が、証明が美しいほど人は感動したりするわけ。

文学では、人間の悩みとかを描いて、それを共通のものにすることによって、みんなで乗り越えていけるっていうか、教訓を得ることができる。

だから数学では解の公式を知らない人よりは解の公式を知っている人の方がより容易に次に取り組めるし、文学で言えば名作といわれる作品を知っている人の方が知っていない人よりも(容易とはいわないけど)楽しめる。これは文学が疑似体験であることから。より高次のものを目指すときには、土台を積み重ねていくことが重要ってこと。小学一年生に三角関数のグラフ書いてみろっていって書けますか?

それと、純文学と大衆文学っていう分け方がある。俺が思うに、純文学は数学で、大衆文学は理学なの。理学は数学の応用として、実生活に関わる事象を取り扱うみたいなとこあると思うから。

ちょっとごちゃごちゃ書いたので意味不明なところもあるかもしれないけど、そういうこと。たくさん本読んで疑似体験とか追体験していくと人生が豊かになりますよって。

だいぶ端折ったので、細かく書き直すかもしれません。

2008年11月5日

聖女の救済

「おそらく君たちは負ける。
僕も勝てない。
これは完全犯罪だ。」

「男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。
草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。
湯川が推理した真相は――虚数解。

理論的には考えられても、現実的にはありえない。」

以上が帯の文句。虚数っていうのはi^2=-1、つまり2乗してマイナスになるやつで、理論的には考えられても現実に示すことは難しい、っていうか普通はできない。この作品のトリックがそうで、理屈は通るけど実際そんなことができるのか?っていうトリック。まあ小説だから、犯人はそれをやってのけるんだけど、これはまさに女の情念がなしえた犯罪。これ実際にやったら完全犯罪できるんじゃね?って思った。できないけどw。

タイトルもあとから考えたら意味深。誰が誰を救済してたのかっていう、おっと、これ以上は言えねえ!


ガリレオの苦悩

『ガリレオの苦悩』は短編集。収められた短編のうちいくつかはドラマ「ガリレオ」でやってたやつで、トリックが分かってたのであんまり楽しめなかったけど、他のはおもしろかった。

最後の『攪乱す(みだす)』は湯川の頭脳に挑戦してくる犯人、自称「悪魔の手」が起こす殺人事件はおもしろかった。遠隔で人を殺す仕掛けは、多少強引な気もするが、この手の小説はトリック命みたいなもんだから、それを考えついただけでよしとする。それ以上を求めるならやはり長編に手を出すしかない。人間ドラマやなんかを求めるならば。



楢山節考

俳優の緒形拳がこないだ亡くなった。「風のガーデン」は亡くなる前に撮影してあって、今放送してる。緒形拳が出演した映画のひとつとして、この『楢山節考』があがっていた。調べてみたら、姥捨て(うばすて)の話だと言う。深沢七郎という作家の作品は読んだことがなかったんだけど、なんとなく引っかかっていて、先日ついに読んだ。この本自体は短編集で、『楢山節考』はその中のひとつ。

所収の順でいうと、『月のアペニン山』『楢山節考』『東京のプリンスたち』『白鳥の死』の四編なので、『月のアペニン山』から読んだ。気がふれた妻と別れる男の話。精神を病むことって、今ではいくらか理解されてるような気もするけど、まだまだだとも思う。この短編中では時代が古いせいもあって、妻が精神病だとわかったってただそれだけで弁護士に相談して別れちゃうんだから。遠目から元妻を見て、まるで「月のアペニン山」でも眺めるように、つまり人間としてではなくモノとしてとらえているところで終わる。まったくひどい時代の話。

『楢山節考』も、今では考えられない話である。貧しい部落の掟として、年老いたものは「楢山まいり」として山に捨てに行くのだ。そこでは「ねずみっ子(孫の子、つまり曾孫)」を抱くことは嘲笑に値する。また、主人公のおりんは自分の歯が丈夫であることも恥じていて、火石で打ち、臼にぶつけて折ってしまう。今では曾孫を抱くことは幸せなことだし、身体が健康であることもまた然りなんだけど、時代が時代だけにそれらはみな逆の意味を持つことになる。

読んで「現代に生きていて良かった」と思うと同時に、戒めにもなったのでした。



東京するめクラブ

村上春樹の紀行文はおもしろい。『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』は今のところ一番新しい紀行文。正確には村上氏のほかに、吉本由美、都築響一の計3人で著したもの。

”好奇心のおもむくまま、「ちょっと変な」ところを見てまわった”とあるように、普通の紀行文やガイドブックとは少し違う。「地球の歩き方」っていうガイドブックのシリーズがあるけど、それに対抗して「地球のはぐれ方」なんだね。

しょうゆ君のふるさと、名古屋から始まる。誤解をおそれずに言えば、名古屋って変だよねw。文化が独特。名古屋の人には2種類あって、一生名古屋から出ない人と、名古屋から出て一生戻らない人とに分けられるんだそう。(そう?>しょうゆ)食文化も独特だし、結婚式の派手さも有名。ほんまディープやで。

ほかには熱海、ハワイといった一見「観光地」にも行くんだけど、熱海はもはや廃墟が群れを成す街で、その廃れ具合を楽しんでいた。うちらと似てるね、見るところが。ハワイは「ゆるさ」に焦点が当たってて、「アホになりに行くところ」なんだそうだ。ぎちぎちに計画立てて行くんじゃなくて、それこそ一日中ホテルで寝てるとか、そういうことが許される。そういう意味では本当の休暇だよね。

江の島、サハリン、清里と続くわけなんですが、読み終わった後、ぜひ「ここに行きたい」と思うことはなかった。ただ、そういう土地があるんだなあと思うだけで。



2008年10月26日

夏くらいから、月1ペースで扁桃腺が腫れている。今月も例外ではなく、旅行から帰ってきたあと、週なかばくらいから腫れてきて、潰瘍の定期診察と重なったので病院で診てもらった。「(病院にくるたんびに扁桃腺が腫れるなんて)ずいぶんタイミングいいねえ」なんて医者に言われつつ、抗生物質をもらってきて飲んでいる。

昨日の夜、ミサイルからメールがあって、中学の仲間で飲んでいると言う。ミサイルのほかにひーこさん、ちなっちゃん、さおりさんという面子だと。しかし俺は扁桃腺腫らしてるから、「今度また飲みに行こうね」って返した。でも良く考えたら、ちょうど双子の姉親子がうちに泊まりで遊びに来てて、外に遊びに行くにはうってつけの状況だった。おふくろをひとりにしないで外出できるからだ。そんなわけで無理は承知で飲みに行くことにした。ミサイルはもうすでに今月一緒に飲んでたけど、他の子たちはみんな超久しぶりってことで、こんなチャンスはもうないと思ったから。

千葉までバスで出た。でももう千葉に着いた時点で具合が悪くて、店に向かってる途中で、街特有の臭いでむかついた。こんなんで飲めるのかな、やっぱやめときゃ良かったかなと思ったけど、飲む量を自分でセーブすればいいだろうと思った。

久しぶりに会ったみんなは、意外にというかなんというか、あまり変わってなくて、俺だけ見た目が大きく変わってて、びっくりされた。そりゃそうだろうけど。みんなは夕方の5時から飲んでたらしく、アルコールの臭いがした。当たり前だけど。しょうがねぇなーっつって生中頼んで飲み始めたんだけど、やっぱり具合が悪くて、ジョッキ1杯飲んでギブ。おつまみなんて問題外。あとはウーロン茶飲んだ。

状況としては、女の子4人:男俺1人で、成人式のときのハーレム状態を彷彿とさせた。成人式のときは、式が終わって地元に戻ってきて居酒屋入ったら、どういうわけか女の子は10数人いたんだけど男は俺1人だった。両手に花どころか両手両足でも足りないくらいの花に囲まれて、他の男連中が合流するまで楽しく飲んだ。でも今回は具合悪くてあんまり飲めなくて、終始ミサイルに頭小突かれてた。なんか申し訳なかった。今度飲むときがもしあったら、万全の体勢で挑みたい。もうないかもしれないけど。

話題はいかにも女の子って感じで、恋愛とか結婚とか子供とかだった。さおりさん以外は恋人がいない独身ということだった。途中でひーこさんが五円玉使って占いし始めて、俺はそういうのあんまり興味なかったけど、女の子ってこんなん好きだなーと思って見てた。

みんなは地元でまだ飲むっていうから、その頃には変な汗かき始めてた俺はそこで別れてタクシーで帰った。タクシーの運転手さんがおしゃべりで、どっか行ってきたんですかから始まって巨人が優勝しただとかお仕事何されてるんですかとか聞かれて参った。

2008年10月21日

ガリレオシリーズ

当初の予定通り、『ガリレオ』を見終わって(それから旅行に行ったんだけど)、『容疑者xの献身』を読んでいます。

で、Amazon見てたら、東野圭吾がガリレオシリーズの長編と短編を同時に出すことがわかり、普段は文庫本ばかりで単行本は買わない俺だけれども、思わずポチった。Amazonではガリレオ特集ページが組まれていて、ちょっと前の『探偵ガリレオ』、『予知夢』も頼んでおいた。以下リンク。



単純にエンターテインメントとしておもしろいので読んでおくといいっすよ!短編なんかは通勤の電車内で読んだりするのに最適でしょ?

他にDVD2枚予約しときました。Amazonで予約すればだいたい26%引きで買えるのでナイス。

じゃー、続き読みますのでここら辺で。

2008年10月20日

コンデジ

何気なくAmazonでこないだ買ったデジカメ見てみたら46,009円に暴騰してて吹いたw俺が買ったときにはまだ3万以下だったのに。R10のほうがむしろ安くてそこでまた吹いた。

2008年10月19日

おつかれさまでしたー!

19時ちょっと前に帰宅しました。

帰りの電車で圭子と話していた動画のリンクを貼って今日は終わります。

おらTravelingさ行ぐだ IKZO
超絶天才。

旅の日記&写真は後日アップしますね。疲れたー。

2008年10月16日

カイジ

こないだ弟がうちに遊びに来て「カイジ読ませて」っていうから読ませてあげた。知らない人のためにちょこっと解説しておくと、「カイジ」っていうのは『賭博黙示録カイジ』(全13巻)、『賭博破戒録カイジ』(全13巻)などのシリーズがある、いわゆるギャンブルマンガなの。ギャンブルって言っても普通のパチンコとか麻雀みたいな甘っちょろいやつじゃなくて、「限定ジャンケン」っていう、グーチョキパーのカードを使った頭脳戦から始まるの。

俺が持ってたのは『賭博黙示録カイジ』の13冊だけだったんだけど、弟につられて再読したらこれがおもしろくておもしろくて、つい『破戒録』のほうも13冊購入して読んでしまった。こっちはパチンコも出てくるんだけど、普通のパチンコじゃねえの。裏カジノにあるパチンコで、1玉4,000円で勝負するの。ぶっとんでるでしょ?パッキーが1枚1,000万円。そのかわり大当たりすると7億。まあ、これは店側で「絶対出ない」ように設定されてるんだけど、「絶対出ない」っていうのは裏を返せば「絶対出す方法が存在する」っていうことなんだよね。このへんは作品のほうを読んでもらえたらわかると思う。

別にギャンブルが好きだとか嫌いだとか、そういうことを抜きに楽しめる作品です。人間の心理のあやを垣間見ることができるマンガです。マンガ好きを公言している人たちの間では踏み絵的な作品で、これを読んだか読んでないかでその人のだいたいのレベルが分かる、と言ったら言い過ぎかな。

そんな中、この『カイジ』が実写映画化されるという情報も今日付けで出された。テレビではアニメが深夜に放送されていたこともあったけど、実写は初。ちなみに主演は藤原竜也との事。これはバケるよ。日本にカイジ旋風が吹き荒れるよ。20世紀少年(笑)なんか目じゃない。

2008年10月13日

チョムログさんすいませんでした

ブログのタイトルで検索したら「チョムログ」というブログをやっている方がほかにおられましたので、今日から「チョムゲブログ」とタイトルも新たに再スタートいたします。

先に調べとけよっていうw

最近は「ガリレオ」っていう福山雅治主演のドラマ観てます。3話目まで観た。全部観終わったらエピソードゼロを観て、小説『容疑者xの献身』にかかります。そういう腹づもりでいます。

実におもしろい。

2008年10月8日

iTunesが壊れた

いつものようにiTunes立ち上げたら、なんかエラーが出て、結局iTunesは開けたんだけどプレイリストとかがごちゃごちゃになってたり再生回数がリセットしてあったりライブラリから曲が消えてたり、ラジバンダリ!
ブチ切れですよ。人様の大事なライブラリ情報を無茶苦茶にしやがって!また登録しなおしかよ!
と普段なら熱くなるチョムゲですが、今日は冷静に問題を整理。ネットで検索。
まず、「曲ファイルは無くなってない」ということ。m4aとかmp3とか、まあ人によって形式は違いますが、そいつらは基本的にセーフです。itunes musicフォルダにちゃんと入ってます。
じゃあ壊れたのは何か、というと、「itunes library.itl」というデータベースファイルです。まあ、(damaged)っていうファイル名に書き換えられ、新しいitunes library.itlができてるだけなんですけど。プレイリストなどの情報はこのファイルに入ってます。これが壊れたということ。
新しいのを作ってくれるから別にいいんですけど、どうせなら最近使ってた環境で使いたいし、そもそもGeniusが二つ表示されてたり、おかしかったので、自分で復旧させることにしました。
一番はじめにやったことは、iTunes>Previous iTunes Librariesの中のファイルを使うことです。たいていの人はこれくらいしかできません。Previous iTunes Librariesフォルダの中の、壊れる前のいちばん新しい日付のファイル名を「itunes library.itl」に書き換えてiTunesフォルダにコピーするだけ。これで比較的ダメージの少ないところまで復旧できるんではないでしょうか。
そして、もうワンランク上の復旧ということですが、これは、普段から「iTunes」フォルダを丸ごと外付けHDDなどにバックアップしてあった場合に適用できる方法です。俺はさいわい、壊れる前日にバックアップをとっておいたのでヒッジョーに助かりました。やり方は、バックアップしてあるiTunesフォルダ直下のitunes library.itlを、(マイミュージックなど)現在のiTunesフォルダにコピペするだけ。
これでだいたい元通りです。何が原因で壊れたのかわかりませんが、一つだけ言えることは、大事なファイルは多少の金を払ってもバックアップをとるべき、ということです。DVDなどのメディアに焼くこともできますが、時間的にみても手間をみても、外付けHDDを買うのが一番いいかと思われます。
下にHDD貼っときますので、後悔したくない人は買っておきましょう。今は500GBくらいのを買っておけばいいと思います。人によりますけど。

2008年10月7日

ヤマト運輸に(#゚Д゚)ゴルァ!!電しました

JAPAN NET BANKっていう銀行からメールが来て、「あー、いつものメールかー」と思って開いてみたら、「トークン」を送るっていうわけ。トークンってのは、ネットバンキングでのパスワードを毎回生成してくれる機械のことで、口座持ってる人全員に送るっていうのね。でも俺はJNBでは口座開設してからビタ一文入金してなかったの。でメール見たら、口座にいくらでもいいからお金を振り込めば自動的にトークン送りますって書いてあったわけ。だからしょうがねぇなーっつって後日JNBの口座に1,000円だけ入れたの。そしたらまたJNBからメールが来て「トークンを発送しました」って言うの。クロネコヤマトのメール便で送るって。

でもそれから2日くらい経ってもうんともすんともなの。で、気になってヤマトのサイト行って伝票番号入れて照会したら、投函完了ってなってたの。え、ってなるじゃん。来てないよ、全然来てないよ、ってなるじゃん。ヤマト、適当な仕事されたら困るよってなるじゃん。でもね、ここは俺も冷静になった。先日のSONYの件があったから、あせって電話すると赤っ恥かくな、と。で、よくよく考えたら、「メール便」なのね。メール便てのは玄関まで来てインターホン押してはーいっつってサインして受け取るやつとは違うの。下のポストに勝手に投函されてハイおしまいなの。ははーん。下まで来いと。俺の家は5階なんだけど、わざわざ地上まで降りてきて回収しろというわけかと。・・・で下まで見に行ったら、ねえの。ポストなんも入ってねぇの。唖然としたね。で、ブチ切れですよ。

ヤマトの千葉営業所に電話。「ネットで確認したら投函完了ってなってんのに玄関のポストにも下のポストにも無いんですけど」。向こうで確認して折り返し電話するっていうから、名前と連絡先伝えて電話切ったの。それから30分。うんともすんともなの。そんなん、チャチャっで済むよな普通。なのにうんともすんともだから俺もそこでまたブチ切れですよ。再び電話。「あのー、さっきこれこれこういう件で電話して、折り返しかかってくることになってたんですけど・・・」。そしたら、2回目の電話ってこともあって向こうもあせってるわけ。もう少しお待ちくださいときた。

待ってる間、考えたね俺は。きっと紛失だと。ドライバーが無くしたんだと。だって、うちの下のポストには鍵をかけてあるから、一度投函したらうちの人間じゃないと取り出せないんだから。従って、近所の人が持ち逃げしたとは考えられない。ね、そうなるよね。だとしたら事は重大だよ。お客様の大切な荷物を紛失って、運輸業者としては致命的な重大なミスだよ。さいわい、トークンは届いてから登録手続きしなくちゃ使えないようになってるのでこちらとしては損害はない。無料で送ってくるわけだし。なんにもマイナスではない。

そして2回目の電話から30分後(実に最初の電話から1時間!)、ヤマトの営業所から電話が。で、よくよく話を聞いたら、やっぱり投函したっていうの。だからおかしいと。来てないと。で、さらに聞いたら、うちとは隣のエリアの管轄で処理してあるっていうわけ。

それじゃん!やっぱお前らの手違いじゃん!今日ばっかりは勝利を確信したね。何に勝ったのか意味不明だけどw。

でもな・・・。何か引っかかる・・・。何だろうこの感じ・・・。あれ・・・。やっぱ嫌な気がしてきた・・・。おそるおそる処理したのはどこのエリアですかって聞いた。そしたら、俺が今の住所に引っ越す前の町だっていうの。・・・血の気がひいたね。まさかまさかだよね。

で、急いでJNBのサイト開いて、お届け住所の確認ってのやってみた。そしたら、俺、引っ越したときに住所変更するの忘れてたみたい。前の住所のままだった。(ノ´∀`*)てへ。

つーことは、ヤマトは悪くないってことだ。ちゃんと指定された住所に投函してるんだから。じゃー誰が悪いのかな・・・?そ、そうだ、JNBだ!だ、だって何年も連絡してこないし、かといってeメールではじゃんじゃん連絡してくるし。そんなの、住所変更してあると思っちゃうじゃん!関係は密だと思っちゃうじゃん!そ、それか最低限、トークン送るときに送り先の住所を再確認すべきじゃね?すべきじゃね?!お、俺は悪くなくね?!

てことで今度はJNBに住所変更のこともあって電話ですよ。そしたらなんか混みあってるとかで10分くらい受話器持ったまま待たされて。・・・まあ、その後はとんとん拍子に話つけて、書類送るから新しい住所書いて送り返してくれとのこと。

・・・というわけで、引っ越したら、必ず全ての機関に住所変更の申し出をしたほうがいいよ!お、俺は悪くないよ!









あーあ。

2008年10月4日

ミサイルと飲みに行ったよ

5:25あたりから。


最近つとにアルコール弱くなってきたような。

2008年10月3日

ゴッドファーザー

夏にAmazonで夏に注文しておいた「ゴッドファーザー コッポラ・リストレーションDVD BOX」が
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!


これはただの再録じゃなくて、デジタルで修復してあるやつなんだよ!5枚組で定価9,240円だよ!ずっとずっと観たかったんだよ!それが、忘れた頃にピンポーンて届いた!うわー超観てえ!今すぐ観てえ!でも今日は夜に飲みに行く約束してるから、明日以降におあずけ
(´・ω・`)


積ん読の本だけじゃなくてDVDもまだ観てないのが10枚くらいたまってる・・・。こないだ買った『ショート・カッツ』もまだ観てないんだよね。観たいんだけど188分あるから、気合入れて腰をすえて観はじめないといかんから、どうも延ばし延ばしになっちゃう。・・・今回の『ゴッドファーザー』も一本いっぽんが長いんだよな・・・。いつ観られるかな・・・。

イチャモンカスタマー

iPhoneに関して、アメリカイリノイ州で実際に起こった裁判。

http://www.gizmodo.jp/2008/10/iphone_133.html

あぶねー。裁判沙汰にしなくてよかったー。

2008年10月1日

SONYに(#゚Д゚)ゴルァ!!電しました

俺のPS2歴は長くて、最初にPS2を買ったのは発売日だった。ダラと千葉のメディアバレーに発売前日の夕方5時から並んで、翌日朝10時開店と同時に買ったんだから、17時間待ってたっつうことだ。初代のPS2っていうのはなんつうか太ってていかにもマシンですって感じがして、しかも4万くらいしたんだよな。けっこう買った充実感っていうかそういうのがあった。で、その日は俺はソフト買わないでダラに買わせてその場で「貸して」っつって俺んちで俺一人で封切ったんだから。ダラ、あのときは悪かったね。
今俺が持ってるPS2は3代目で(!)2代目から薄型のやつなの。1代目は弟にあげちゃって2代目買ったんだけど、2年くらい使ってたらディスク読むのがすげー遅くなっちゃってな。それも結局弟にあげちゃって3代目となったわけ。
で、この3代目を買ったのは2007年12月だからまだ全然新しいやつなんだけど、それが今日、CD聴こうと思って入れたらうんともすんともなの。いや、正確に言うとうんともすんともじゃなくて、カツンカツン、って異音がするの。まだ買って1年も経ってねぇのにいったい何?!って思って別のCD入れてみたの。そしたらまたカツンカツン。
そこでブチ切れですよ。ソニー!糞ニー!つって。ソッコーでソニーに電話した。そしたらなんか音声ガイダンスみたいなのに従って番号押していったらよくある質問みたいなコーナーに飛んで、終了しやがった。俺はサポセンのオペレーターに思いを、思いのたけをぶちまけたかったから、そこでまたブチ切れですよ。もう1回電話掛けたね。で今度は音声ガイダンス無視してダイヤルの0番押した。そしたら「オペレーターにおつなぎします」とか言ってようやくサポセンの女の子につながったの。そしたら俺、急にしゃべり方丁寧になっちゃって参った。
症状を話してみたら、やっぱ故障っぽくて、保証期間内ってのもあって無料で引き取りにきてくれて無料で修理してくれて無料でお届けしますって言うの。そりゃそうだよな、こっちには何の落ち度もないんだもん。でこっちの住所連絡先全部伝えて、いついつの何時だったら家に居るからその時間にピンポイントで引き取りに来てくれるよう佐川に頼んでもらった。そんでよっしゃーよっしゃーと思ったら、「一緒に読み取りできなかったCDも送ってくださいね」って言うわけ。まあいい、と。送ってやろうと。でもね、よく考えたらそのCDは俺がコピーしたCD-Rだったわけ。いくらなんでも自前のCD-R送るほどの恥さらしじゃねえよ俺は。だからしょうがねぇなーっつって別のCD持ってきて(これはビング・クロスビーのやつなんだけど、ちゃんと買ったやつ)、ためしにPS2に入れてみたら、カツンカツンもなく、ヒッジョーにスムースに読み込んだの。え、ってなるじゃん。俺がサポセンに電話してる間に自己修復したのかと思うじゃん。で、ためしに今度は映画のDVD(これはカサブランカっていうやつ)を入れてみたの。そしたらヒッジョーにスムースに何の異音もなく上映開始。ぶったまげたね。で、よくよく説明書見たら、CD、DVD、DVD-RWとかは対応してるって書いてあるんだけど、CD-Rだけはどこを探しても対応してるって記述がないわけ。対応してませんとも書いてないんだけど。
しょうがねぇなーっつってまたサポセン電話したよ。今度は男の人で、またやっぱり丁寧にしゃべっちゃった。ダメなんだよな。根がいい人だからな俺は。で今言ったように、別のCDは読めた、CD-Rが読めなかったんだ、って言ったの。そしたら「CD-Rは動作を保証しておりません」だって。要するに、CD-Rにもいろいろメーカーがあって、相性とかの問題かもしれないけど、すべてのCD-Rが読めるようにはなってないんだと。俺蒼くなっちゃって、さっきの担当の女の子の名前言って、その人に言ったこと全部取り消してくださいって言っちゃった。考えたら、故障したと思ったときに、説明書も読まずにいきなり電話かけたんだよな俺。モンスターカスタマーだよなw。もう、すいませんすいませんっつって電話切ったよ。
でPCつけてネットで調べたの。公式のサポートページ。
>お使いいただけるディスクについては、下記をご覧ください。

>*SCPH-39000以前の"PS2"では、CD-R,Video-CD,DVD-R,DVD-RW等は動作保証していません。
>*SCPH-50000以降の"PS2"では、CD-R,Video-CDは動作保証していません。

Σ(゚д゚lll)ガーン

先に調べとけよっていうw。せっかくいい気分でCD聴こうと思ってカツンカツンでブチ切れて頭に血がのぼっちゃったってのもわかるけどよ。冷静になれよ、俺。おかげで赤っ恥かきました。あーあ。


2008年9月29日

紹介はじめました

俺が昨日買ったCDのAmazonへのリンクです。これからCDとかDVD、ゲームなんか紹介するとき貼っていきますので、興味を持たれたらちらっとのぞいてみて下さい。



芸術の秋

昨日購入したCDの世間の評価はどんなもんだろうか知りたくて、Amazonのレビュー見にいったらやっぱAmazonにも置いてあって、しかも定価より少し安く売ってた。だったらわざわざショップまでてくてく歩いてって高いの買っちゃって何してんだよしょうがねぇなー、ってことになるんだけど、それは違う。クラシック聴こうかな、と思っていきなりAmazon開いても商品が多すぎて選択肢がありすぎて選べないよ。初心者は小さいショップに足を運んで、そういう小さくまとまったクラシックコーナーで選ぶようにしないと怪我する。Amazonでもランキング形式で表示されてて、それの上位のCD買えばいいかな、と思うかもしれないけど、俺が昨日購入した『100曲~』は上位に入ってなくて、もしそこから選べってなったら別のわけわかんないのを買ってたかもしれない。そういうこと考えると、わざわざショップに行って正解だし、たいした損じゃない。

でAmazonで確認してたら、「この商品を買った人はこんな商品も買ってます」みたいなところに、ショパンの100曲シリーズがあった。ユーザーレビューもけっこう高評価で、ベスト・バイですとか書いてあって、ウィッシュリストに入れておいた。次に本とかゲームとか頼むとき一緒に注文しようかなと思ってます。やっぱピアノならショパンだよね!

それから話は変わるんだけど、けさ何気なく携帯開いたら、俺の携帯は自動的に無料でニュースが配信される(強制的に)んだけど、そこに「劇団四季が値下げ」って出てたんだ。読んでみると、S席が1万円を割ってるとか。で、すぐ劇団四季のサイトにアクセスして、どんな舞台やってるんだろって見てたの。そしたらその中で「CATS」っていうのがおもしろそうで、チョムゲは非常に観に行きたくなりました。ちゃんとした演劇って小学校のころ体育館で観たっきりで、それからは健康ランドとかの大衆演劇をちょっとみたくらいで、お金を払って演劇を観に行くっていうのがまだないのね。だったらまずは劇団四季なんかちょうどよさげじゃね?って思った。値下げしたし。これはチャンスが来たんだと。思えば学生のころにもやっぱり、舞台を観に行きたいって思ってたことがあったなー。そういうわけで、誰か今度「CATS」観に行きましょう。

2008年9月28日

クラシックはじめました

急に今まで聴いてた音楽に飽きた。別に嫌いになったわけじゃあないけど、なんとなく食傷気味になってしまった。ポップなのもみんな同じような曲に感じてきちゃって、ましてハードロックは胸焼けしちゃいそうで。しょうがねぇなーつってiTunesのライブラリ眺めてたら、あ、ジャズあったわ、これなら落ち着いて聴けるわと思ってここ一ヶ月くらいジャズ聴いてた。そしたら今度ジャズもみんな同じような曲に聴こえてきちゃってさ。参った。まあよく考えたらジャズなんてだいたい一緒だもんな。特徴的なメロディのある曲もあるっちゃあるけど、そういうのも結局は飽きるんだよね、何回も聴いてると。

で、さあ何を聴こうってことになって、じゃあ俺が今まであんまり手をつけてこなかったジャンルに挑戦してみようと思って、クラシックなんかいいんじゃないかと。なんかおしゃれだし。おしゃれ泥棒だし。もうクラシックしかねぇなと。それか演歌・軍歌とか、でもそっちはしごじゅーになってからのためにとっとこうと。んでクラシック聴くことにした。

でもまあクラシックって一言で言うけど、クラシックっていうジャンルの中に演奏形態とか作曲家とかアーティストとかいうジャンルが更にあって、これをまず定めないと始まらない。しょうがねぇなーどうしよっかなーと思って、ん、そういやピアノの音色はけっこう好きかな、いけるかな、って思って、更に、前に読んだ村上春樹のエッセイに「ピアニストはグレン・グールドがいい」とか書いてあったなって思い出して、あ、これだなと。まあ知識そのものが無いに等しいから選択肢が狭すぎて選びようが無かったってのもあるけど、とりあえずそれ聴いてみようと決めた。そっから入って行こうと。足を踏み入れようと。手をつけようと。耳を傾けようと。

さっそく昨日買ったプーマ履いて、歩いてショップへ向かったわけ。VINOは使わない。せっかくシューズ買っといて翌日それ履いて原付乗ってたらアホだもんな。俺はそこらへんは弁えてる。iPodでスガシカオ聴きながらてくてく歩いてった。昼だったもんで、一人でメシ食うのもなんだなあと思って、双子の姉にメールしてヒマかって聞いたら、ヒマじゃねぇって返ってきた。しょうがねぇなーっつって買うもん買ってさっさと帰るか、と思ってたら、電話かかってきて、「やっぱり行く」だって。で、待ち合わせした。

落ち合ってまずファッキンでメシ。俺は言ってたほど腹が減ってなかったのでキャラメルカフェラテフロートだけにした。まあいろいろあって今食欲無いんだよ。俺は。

(中略)

でメシ済ませてCDショップ行った。入り口にDVDが並んでて、ざーっとひととおり見たら『ショート・カッツ』っていう映画があった。これは原作があのレイモンド・カーヴァーで、村上春樹も絶賛してたやつだ。レンタルビデオショップで働いてたころに、その勤めてた店に置いてあったんだけど、VHSだししかも上下2本組だし、観たいけど・・・と思いながらずっと遠まわしにしてたの。で、今日たまたまCDショップ行ったらDVDが出てたこと知って、これは邂逅というやつなのか、と思って迷わずクラシックのCD買う前にそれ手に持って。

そんでやっとクラシックコーナーっていうところに到着した。クラシックコーナーは自慢じゃないけど人生初だったよ。まあそんなでかいショップでもなく、主にJ-POPとか扱ってるような店だったからクラシックもなんか新人のとかが多くて、俺が聴きたいのはそういうんじゃねぇんだよなーとか思いながら棚を順番に見ていったら、ありました、グレン・グールド。バッハの『ゴールドベルク変奏曲』。これはグールドがデビューしたときの録音のほうじゃなくて、亡くなる少し前にデジタルで録り直したほう。こりゃいいやと思ってそれゲット。いきなり完成形を聴いちゃうのも順番おかしいかなと思ったけど、それはそれでおもしろい聴き方のひとつなんじゃないでしょうか。

それからパーっと眺めてたら、バッハつながりで、日本コロムビアの『エターナル・・・』っていう2枚組の、まあいわばバッハのベスト盤みたいなアルバムがあって、能書き読んだら「映画・TV・CMなどでもおなじみの曲を中心にしたセレクト」のディスク1と「感動的なバッハの名曲をベスト・セレクト」のディスク2が入ってるってことだった。初心者の入門にはこういうの、いいんじゃないかと。で、それもゲット。

いやーいい買い物したと思ってたら下のほうにひときわ目立つボックスセットが。その名も『100曲モーツァルト』。なんとCD10枚組。で値段が3,000円なの。え、なにこれ、マジで?みたいになっちゃって。モーツァルト100曲買って3,000円なの?って。で、それもゲット。ちなみにこれは、かのエイベックスから出てる。エイベックスって言ったらあれだろ、あゆとかだろ。倖田來未とかだろ。クラシックなんかも扱ってたんだーとちょっとカルチャーショック。

で、その隣見たらやっぱりあった、『100曲モーツァルト2』。やっぱり10枚組のボックスで100曲3,000円なの。えーこれどうしよう、とりあえず『1』だけ聴いてみて、良かったら『2』をまた買いに来ようかなって普通はなる。なるよな。でも俺は普通じゃない。オーディナリーじゃない。なにしろ昨日バイオハザードで一箱出した翌日だぜ。普通じゃねぇ。あっさり手に取ったね。

・・・というわけで合計23枚のCDプラス映画DVD1枚お買い上げ。これぞ大人買い。しかもクラシック。くぅーっ、おしゃれ大泥棒!おしゃれルパン!おしゃれ五右衛門!もうクラシックって響きだけでなんかかっこいいような気がそのときはしていて、正常かつ冷静な判断ができなかった。しかし後悔はしていない。

で荷物ぶら下げて隣の本屋行ったの。俺は本屋が死ぬほど好きな人種なので。で雑誌SAPIOが「巨大な世界的バブル崩壊」っていうおっかない見出しついてて、なかば強迫的にゲット。文庫本コーナー行ったら、あの『チーム・バチスタの栄光』の続編、『ナイチンゲールの沈黙』が上下巻で文庫化されてて、これもゲットしようかと思ったけど、もうすでに荷物がありすぎて、これから歩いて帰らなくちゃならないことも思い出して、結局家に帰ってきてからAmazonでポチった。今、俺の部屋は本で溢れている。いわゆる「積ん読(つんどく)」ってやつ?読みたい本が山積みなの。たぶん40-50冊くらいある。だから急ぐことはないっていうのもあって、あえて本屋では買わなかった。他に村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ』と河合隼雄の対談集もポチっといた。たぶんあさって届く。

というわけで帰宅後さっそくPCにCDを取り込む作業に入った。普通ならCDなんて一日に買っても2-3枚だから10分もあれば余裕で取り込めるんだけど、なんせ今日は23枚だからね。小一時間かかったよ。iTunesでmp3にして入れて、それとiPodをシンクさせて、っていう手順なんだけど(もちろんPCでも聴ける)、一気にiPodに転送したら扱う容量がデカすぎてiPodが混乱したらしく、液晶画面の文字すべてが文字化けしちゃった。リセットしたら普通に直ったけど、そういうところもiPodの可愛いところだよな。SAPIOのおっかない記事読みながら全てのCDを取り込み終了!

今これを書きながらグールド→モーツァルトと聴いてるところです。バッハは取り込みながら聴いた。そんなわけで、これからしばらく、クラシック漬けの日々になりそうです。あ、あと、ネットで「FF midi」って検索したらFINAL FANTASYシリーズの全曲をzipにして配ってる外人のサイト見つけて、それダウンロード→解凍→iTunes放り込み→mp3変換して悦に浸っております。大好きなんだよな、とくに4が。てことで、しばらく歌詞のない音楽に囲まれて暮らすことになりそうです。

2008年9月21日

圭子がプリキュアになる

プリキュアを買うっつうより、プリキュアになるらしいです、もう。

ちなみにプリキュアってのはこれ。
http://asahi.co.jp/precure/

今度の旅行は大変なことになってきた。
っていうかみぃは絶対泣く。大泣きする。