2008年11月5日

聖女の救済

「おそらく君たちは負ける。
僕も勝てない。
これは完全犯罪だ。」

「男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。
草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。
湯川が推理した真相は――虚数解。

理論的には考えられても、現実的にはありえない。」

以上が帯の文句。虚数っていうのはi^2=-1、つまり2乗してマイナスになるやつで、理論的には考えられても現実に示すことは難しい、っていうか普通はできない。この作品のトリックがそうで、理屈は通るけど実際そんなことができるのか?っていうトリック。まあ小説だから、犯人はそれをやってのけるんだけど、これはまさに女の情念がなしえた犯罪。これ実際にやったら完全犯罪できるんじゃね?って思った。できないけどw。

タイトルもあとから考えたら意味深。誰が誰を救済してたのかっていう、おっと、これ以上は言えねえ!


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