2008年12月27日

めぐりあう時間たち

ストーリーはいつものように省きます。勝手に調べてください。

この映画は2002年に公開されて、DVDが2003年に発売された。当時の俺はビデオショップで働いてたんだけど、そのときに、先輩が薦めてくれたのがこれ。店長も薦めてくれてた。先輩は最初映画館で観て、お母さんを誘って2回目を観に行ったんだって。店長曰く「それでも、生きていくんだっていうメッセージ」がこめられた映画。二人とも、ダテにビデオショップを長くやってるわけじゃないから、やっぱりいい映画なんだろうな、と思った。

でも当時の俺は観なかった。ビデオ店員の役得で、タダで借りて観ることができたはずだったんだけど、観なかった。なんで観なかったのかわかんない。いろいろ理由があったような気もするし、無いような気もする。でもまあ、とにかく観なかったことだけは確かだ。

それでも結局、ずっとひっかかっていて、Amazonで買った。買ったけど、やっぱり観なかった。昨日まで。

形式としては、3つの時代の3人の女性の物語が並行して進む。バラバラのようで、そうでもない。こういう映画はたまにある。俺が好きな映画では、「マグノリア」がこれだ。それでもって奇遇なことに、この両方の作品にジュリアン・ムーアが出演してる。(おまけとして、ジョン・C・ライリーも両方出てます。)

もちろん映画に限らず、小説にもこういう作品がある。俺はどうも、こういうのが好きらしい。一人ひとりが別々に人生を歩んでいる。自分の人生では自分が主役で、ストーリーが進む。別の人の人生においては、その人が主役で、これまた別のストーリーがある。でも注意して観察してみると、奇妙なことに、見ず知らずの人の人生の中に他の誰かが関わっている。脇役、チョイ役、さまざまだけれど、リンクしてつながっている。相互にちょっとずつ、でも複雑に絡み合っている。

世界って、60億のストーリーが進行する映画なんだね。あからさまに干渉してみたり、地球の反対側で誰かに思いを馳せたりしながら、ヒッジョーに入り組んだ階層をなして進むストーリー。俺の人生にチョイ役で出てくれる人がいて、その人の中では俺がチョイ役で。

ばかたれ、お前なにニヤニヤしてんだコノヤロー。おかしいか?

まあ、おもしろいですけどね、人生。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Thank you Rocker's

めぐり会った俺たち。今年も色々あんたのおかげでホント楽しかった。

また来年もさ、旅行とか酒とか一緒にあそぼーよ。

マジで感謝してます、いやホント。

それではまた(次は新年会か?)会う日まで。

チョムゲ さんのコメント...

俺も楽しかったよ。特に後半。ありがとうね。来年もよろしくね。

そしてここへきてまた、扁桃腺が腫れてきた・・・。