2008年11月14日

国のない男

『タイタンの妖女』で久しぶりに読書による衝撃を受けたので思わず注文した、カート・ヴォネガット・ジュニアの遺作『国のない男』が届いたので読んだ。これは小説じゃなくて、エッセイというか、ヴォネガットからのメッセージが収められてる本。誰に向けたメッセージかっていうと、アメリカ人たちだろうな。まあ、他の国の人が読んでもわかるっちゃあわかるけど。

ユーモアを交えながらのアメリカ批判、現代文明批判、芸術観、人間観。地球は人間を排除しようとしているっていう説は、なるほどなと思った。気に入ったところを引用するわ。

みなさんにもひとつお願いしておこう。幸せなときには、幸せなんだなと気づいてほしい。叫ぶなり、つぶやくなり、考えるなりしてほしい。「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだっていうんだ」と。



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