擁護する側に立つと、それでも現実に買ってくれる人がいる、ということになる(何を隠そう、俺がそう)。今手元にあるのが第9刷だから、少なくともそれなりには売れたというのも事実。だから別に買ったやつがどうだとか、読んだやつがどうだとか、著者が、出版社がどうだとか、そんなんはいいの。
たぶん俺が肩透かしをくったように感じたのは、やはり『理性の限界』の後に本書を読んだことがいちばん大きな原因だと思う。『理性の限界』はね、文系ですっつって申し訳なさそうに生きてきた俺には程よい内容だったよ。刺激というか知的好奇心をくすぐるというか、とにかくちょうど良かったんだよ。だから本書をその後に回してしまって、これは不運だったんだと。積ん読にはそういうリスクもある。
えーと。
おもしろかったのは、終わりのほうでちらっと出てきた量子コンピュータでしょうか。ほんとにちらっとなので、もう少し知りたいと思い、検索してみた。すごいね、量子コンピュータができたら。現在のコンピュータが処理するのに数億年(この数字は情報元によってまちまち)かかる計算を、量子コンピュータなら数秒で処理できるとか。うーん、すごいね。
まあ、しばらくは小説を読みます。
0 件のコメント:
コメントを投稿