2009年2月9日

BLACK JACK ブラック・ジャック

子供の頃、学校の図書室で読んだ。「学校でマンガが読める!」これってすごいことだった。


再び、深く感動した。

医学博士でもある手塚治虫の真骨頂。

莫大な治療費を請求する、ただし手術は神業、でいろんな意味で評判の無免許医師、ブラック・ジャックこと間黒男。大金をふんだくる悪どい医者・・・、でも読者はわかっている。彼こそが本当の医者ってことが。

金が命に代わるなら、いくら積んでも惜しくないだろ・・・、これは極端な読み方ではあるが、一言で言えばそうなる。ただし、一言で言えるものでは到底ない。この作品を読んで感じたことをすべて書き記すには、全17巻の作品以上の紙数が必要になるかもしれない。ブログの一記事で書ききれるわけがない。多くの文学作品と読者がそうであるように、この読書体験から吸収したことを自らの滋養とし、それから長い人生の端々で小出しにして生きていきたい。

それだけの価値がある作品だ。



0 件のコメント: