2009年4月2日

マルホランド・ドライブ



デイヴィッド・リンチの映画は難解だ、ああ難解だと何回も耳にしていたので、よし、じゃあ、ちょっくら俺の出番かなと思い、Amazonでこの「マルホランド・ドライブ」と「インランド・エンパイア」を買ったはいいが、例のごとく観るのを後回しあとまわしにしてきた。で、ようやく観た。

何がなんだかわからなかったというのが正直なところです。所どころにヒントらしきものがあって、「これは・・・あれは・・・」と頭の中でメモをとりながら観たんだけど、それでも自分ひとりでは納得のいく考えが導き出せなかった。でもこれって、他のほとんどの映画と同じような気構えでこれ観たら誰だってそうなっちゃう気がする。難解だよとか言われて、はいそうですかって、でも観れば分かるっしょって、所詮は映画でしょって、そんな気持ちで観ちゃうとこうなるのは当然だろう。

この映画はいかにも観る人それぞれの解釈で云々っぽいテイストだし、実際いろんな解釈してる人たちもいる。でも、そうじゃないような気がする。リンチは確実に意図を持って作ってると思う。そういう意味では、伝え方が難解なのかストレートなのかっていうだけで、他の映画と同じようなもん。ということは、これは「難解さ」を楽しむというか、観た後に(ネットなり本なり何でもいいけど)模範解答を自分で探してなるほどって合点する過程を楽しむ映画なのかもしれない。

芸術作品はそれを鑑賞する人それぞれが自分なりの解釈を云々っていうのは、そりゃそうなんだけど、これはハッキリ言って解答が用意されたクイズみたいなもんだから、他の芸術作品とはハナシがちょっと違ってくる。もちろん映像とか音楽とかセリフにセンスはあるよ、念のため。だから映画としては全然ダメじゃないですよ。ただ、繰り返すようだけど、難解ってだけで、やってることはたいしたことない。マルホランド・ドライブっていう、ハリウッドを俯瞰できる位置にある実在の道をタイトルにして、ハリウッドのダークサイドを描く、それだけ。ただそれを、ややこしいクイズにした。だから、「謎」とされるディテールそれぞれに模範解答があって、なるほどと合点する。これを観客に丸投げしちゃうところ、しかもそれでみんな喜んじゃうところが、リンチのスゴさなんだろうな。

「インランド・エンパイア」も一緒に買っちゃったからいずれ観ることになると思う。だからあんまり詳しく調べてないんだけど、どうやら「マルホランド―」より厄介っぽい。いい意味でw。

ここから余談なんだけど、某サイトに難解な映画教えてくださいって質問があって、当たり前のように「マルホランド・ドライブ」もあったんだけど、その中に「マグノリア」を並べて挙げてあってちょっとそれは違うだろと思いました。「マグノリア」に関しては、機会があれば(っつうかソノ気になったら)書こうと思います。でもそれ始めたらAimee Mannの音楽に関しても言わずにおれないし、ジュリアン・ムーアのことも、村上春樹『海辺のカフカ』のナカタさんのあれについても含むところがあるから、とてもじゃないけどいつもみたいに勢いでババっと書けないだろうな、きっと。まあいいや、今回みたいにちょくちょくマグノリアマグノリアって言い続けてればそのうちブログ内検索の結果だけで一つのコンテンツになっちゃうかもだし。「めぐりあう時間たち」についての記事でも出てきたし。そのうち、ソノウチ・・・。

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