千葉市動物公園から逃げ出し、市内を転々と飛び回っていたコウノトリの一種「アフリカハゲコウ」が5日、ようやく住宅街で無事捕獲された。4月2日に動物園を逃げ出したメスのアフリカハゲコウは、動物公園近くのマンションや変電所の鉄塔などにとまり、住宅街を転々と飛び回っていたが、5日午後3時すぎ、飼育員によって無事捕獲された。千葉市動物公園の京増裕行園長は「ご協力、本当に感謝しています。ありがとうございます。うれしくて涙が出そうですよ」と話した。現在は、動物病院の飼育舎で、けがもなく水を飲むなどして、元気に過ごしているということで、千葉市動物公園は、できるだけ早く一般公開し、名前を募集することも考えていきたいとしている。
(動画)
まず「逃げ出した」っていうニュースを知ったときに、俺はすごく感慨深いものがあって、「おぉ・・・逃げたんだ・・・」と(ヘンな話)嬉しくなった。
(The) Blankey Jet City(ブランキージェットシティ)に「皆殺しのトランペット」っていう曲がある。この曲の前半はベンジー(浅井健一)のセリフというかボソボソ語りになっていて、そこでしゃべっている内容が似ていたからだ。歌詞を検索してリンク貼ろうと思ったんだけど、マイナー過ぎるのか、あるいはメロディに乗せて歌っているわけじゃないので「歌詞」の範疇じゃないのか、そこらへんはわからないけど、ちゃんとしゃべりの内容を読めるサイトはなかった。少なくとも「歌詞検索」と銘打ってJASRACとごにょごにょしてあるサイトではみんな前半を端折ってしまってあって、「別に人生がつまらないわけじゃないさ」から始まる後半部分からしか読めないようになってた。
簡単に説明すると、
ベンジーがロンドンの動物園(London ZOO)での出来事というか考え事を回想して名古屋弁でしゃべる。動物園(の近くの高台から)でハクトウワシを見る。檻も柵もなく、足枷もない。逃げようと思えばいつでも逃げられるのに、なんであいつは逃げないんだろう・・・。すると彼が翼を広げて羽ばたく。見るとその翼は短くていくら羽ばたいても飛べるはずがなかったことがわかる。誰かが彼の翼を切った。ベンジー「この話はとても悲しい感じがするでしょう、でも悲しんでいても彼の翼はもう二度と返らない」
・・・というような長い前置きのあと、歌が始まるわけです。ブランキーの名曲たちのなかでもかなり異端っぽい1曲です。でもなぜか心に残ってしまう。
それでここへきて、千葉市動物公園からアフリカハゲコウが逃げ出しましたってニュースを知ったという按排です。これは心を動かされざるをえない。ついに逃げたかぁぁぁ!!って。やっぱり飛べないように翼は切り落とされていたらしいんだけど、なんということでしょう、伸びたらしいんです!この話のどこがすごいのかイマイチ分からない人は、まず、鳥の翼をもぐということはどういう意味があるのか、現実的なことはもちろん、比喩的なことなども含めてじっくり考えてみるといいです。
でも結局は捕まっちゃったよね、というのは結果論。キモは、一度は翼を切られた鳥が再び飛んだ、というところにあるんだから。そのハゲコウの死ぬ間際に、一生の中に「わたしは、鳥が鳥であるためになくてはならない翼をもがれた、けどまた伸びて、この動物園から脱け出たことがあるんだ」という1ページさえ浮かんだなら・・・!!少なくとも俺は励まされたよ。アフリカハゲコウってコウノトリの仲間らしいんだけど、ハゲコウ=はげますこうのとり、なんじゃねwくだらねーw
動画サイトで聴けるかなと思って検索したら案の定見当たらなかったので、Amazonへのリンクだけ貼っておきますので興味が沸いたらレビューだけでも見てみてください。
CD (1997/6/18) ※2008に再発があったものの紙ジャケなど評判低し。
ディスク枚数: 1
レーベル: ポリドール
収録時間: 45 分
ASIN: B00005FJU1
曲目リスト
- プラネタリウム
- プディング
- ミッキー・ダック
- 皆殺しのトランペット
- 感情
- スパゲッティ・ヘア
- キャンディ,ストア
- ガソリンの揺れかた
- デニス・ホッパー
- 海を探す
4.皆殺しのトランペット→5.感情 と一気に深度を増し、
6.スパゲッティ・ヘア でスパーク&テンションMAX、
8.ガソリンの揺れかた→9.デニス・ホッパー と定番がきて、
10.海を探す でありえないほど綺麗にさわやかに幕を下ろす。
流れが上手すぎる。何度も繰り返し聴ける。
ここから余談だけど、この記事の冒頭に引用したニュースの中の、動物園長のコメント「うれしくて涙が出そうですよ」は、真逆の意味でハゲドウです。
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