考える人 2010年 08月号
(聞き手は松家仁之氏)
P.29
―― (略)僕には『サハリン島』と『アンダーグラウンド』が重なって見えるんです。→チョムゲブログ: 1Q84: チェーホフ『サハリン島』―『アンダーグラウンド』
村上 そういうところはいくぶんはあるかもしれません。『サハリン島』を書いたチェーホフの気持ちはなんとなくわかるような気がします。(略)
作中の「チェーホフ観」を読んだら、これは『アンダーグラウンド』と、それに続く『約束された場所で―underground 2』を著した村上氏自身のことみたいだと思った。
(略)
このチェーホフが、どうしてもあの頃の村上春樹その人とダブる。(略)
P.37
村上 BOOK1、BOOK2を書き終えて、そのときは本当にこれでおしまいのつもりでした。『ねじまき鳥クロニクル』の場合は、1と2が出版されてしばらくしてから3を書きたくなったんだけれど、今回は出版の前にはもう書きたい気持ちになっていた。でもいざ3を書こうと思って考えはじめると、いろんな実際的な問題に直面しました。もともと続きを書くつもりがなかったんだから、まあ当然といえば当然のことなんですが。→チョムゲブログ: 1Q84: 気になる続編の可能性
・ねじまき鳥クロニクルの例がある(→チョムゲブログ: 『(1+2)+3』の作品)
P.42
村上 (略)3はもちろん話として、1、2の続きではあるんだけど、作品としては「別もの」だと僕は認識しています。意識的にもかなり違ったところで書かれたものです。P.72
村上 (略)『ねじまき鳥クロニクル』の1、2が先に出て、それから3が出たということは、いまとなってはもう問題ではなく、新しい読者は1、2、3を一つの本として自然に読んでいる。(略)→チョムゲブログ: 『(1+2)+3』の作品
part1・2と3の間にブランクがある作品ってことで気がついたのは、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』だ。『ねじまき鳥クロニクル』は第1部・第2部が'94年に刊行され、翌'95年に第3部が刊行された。そのため『ねじまき鳥クロニクル 第1部&第2部』と『ねじまき鳥クロニクル 第1部-第3部』を別の作品とみる人もいる。たしかに、ナツメグとシナモンが登場する第3部があるのと無いのとでは少し違ったものになる。俺は3冊続けて読んじゃったけど。
あとは(P.32)「青豆という名字」のこととか、(P.53)タマルに大事(そう)なことを言わせまくった背景などなど。でもがっちり並べて書くのが難しいので、最後にいいわけ的な引用をして、このへんでお開き。。
P.54
(村上) 会話でいちばん大事なことは、じつは言い残すことなんです。P.55
(村上) 書かれていないことが意味を持ち始めるんです。
あわせて読んでちょ:
・チョムゲブログ: 1Q84: BOOK3(ネタバレ注意)
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