Bメロのスウィープ・ピッキングを思い出しては「ようやってたわ、もうでけへんやろなぁ」とか、ギターソロの速弾きを思い出しては「こりゃ無茶やでしかし(笑)」とかニヤついたりして。2番サビ前の「ヤイヤイヤイヤイ!!」を聴いたらどーしてもあの子がポーズ決めてるとこが浮かんじゃったりさ。
そしたら、です。なんか引っかかったんです。「ん?」って。
次の曲に行ってしまったのでもう一回「大迷惑」をかけて聴きなおしてみた。今度はちゃんと、どこで引っかかったのか注意しながら聴いた。
そしたら「あー!」ってなった。
2番サビの歌詞に「僕が貫一君はお宮~♪」ってあったから!ばちーんって鳴ったわ、頭の中で。
貫一お宮っつったら、尾崎紅葉『金色夜叉』だべ。お宮の松だべ。これ、こないだ行ったじゃんねーw
写真載せてみる。
これこれ、この像だよね(笑)。
お宮目線からの渾身の一枚↓
あの旅行のあと、『金色夜叉』をちゃんと読んでみようと思って探したら青空文庫に上がってた。ただ、上がってはいたけど、HTMLの宿命っつうかなんつうか、横書きだわルビは見づれぇわで、文語うんぬん抜きに読む気が失せちゃって。
こんな感じ。
尾崎紅葉『金色夜叉』冒頭(青空文庫より)
未(ま)だ宵ながら松立てる門は一様に鎖籠(さしこ)めて、真直(ますぐ)に長く東より西に横(よこた)はれる大道(だいどう)は掃きたるやうに物の影を留(とど)めず、いと寂(さびし)くも往来(ゆきき)の絶えたるに、例ならず繁(しげ)き車輪(くるま)の輾(きしり)は、或(あるひ)は忙(せはし)かりし、或(あるひ)は飲過ぎし年賀の帰来(かへり)なるべく、疎(まばら)に寄する獅子太鼓(ししだいこ)の遠響(とほひびき)は、はや今日に尽きぬる三箇日(さんがにち)を惜むが如く、その哀切(あはれさ)に小(ちひさ)き膓(はらわた)は断(たた)れぬべし。・・・な(笑)? 読みづれぇだろ。ていうか、あなた今の引用読み飛ばしたっしょ?
それならば、です。それならば、iPhoneの出番です。「i文庫」っていうアプリがあって、俺が金出して買った数少ない有料で優良なアプリの一つなんだけど、縦書きにもしてくれるし、フォントとか背景とかもすげー融通が利くわけ。ホーム画面の1ページ目にいつも置いておいちゃうぐらいお気に入りなわけ。ぞっこんなわけ。お熱なわけ。
スクリーンショットはこんな感じ。
青空文庫に上がってるファイルならまとめて入れておけるし日々新しいのが上がってきたりするので、今俺の電話には(2010/01/11現在で)実に8476冊(!)が所蔵されてる。たぶん一生かかっても読み切れない(笑)。アプリじたいは有料だけど、紙の本1冊ぶんと変わらないかそれより却って安いぐらいだから、・・・って俺はせえるすまんか(笑)?
えーと、『金色夜叉』ですけど、そんなん言ってもやっぱり読んでません。どういう状況で読んだらいいのかわからないというか、こないだの熱海以前のどこかのタイミングで読んでおくべきだったな、とか、まーひとことで言えば、もちべーしょんが上がらんわけです。
紙の本は紙の本で好きだから、それはそれで読んでますが、最近電話で読んで気に入っているのは岡本綺堂「半七捕物帳」シリーズです。短い話でさくっと読めるので、ちょっとした間(ま)があるときに電話で読むには最適なのではなかろーか。
時代物をiPhoneで読むっつう、このミスマッチ加減がなんとも言えず良いんです。


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